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【デジタルシフト】食品スーパーで主流に!スーパーもeスポーツチームのスポンサー?

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■アメリカの食品スーパーはますますデジタルシフトの流れになっている。より多くの消費者がスマートフォンを使ってチラシの情報を得て、ショッピングリストを使っていつも購入する食材などを確認し、宅配やカーブサイド・ピックアップサービスを利用する機会が増えている。スマートフォンはもはや現代生活とは切り離せないキーデバイスになっているため、スーパーの買い物でも消費者はどんどん活用している。

調査会社リテール・フィードバック・グループによると、スマートフォンやタブレットなどのデジタル端末を使って食品スーパーに接する人が昨年 63%に達した。前年の56%から増加している。チラシの閲覧に55%、ショッピングリストの利用に47%、販促などセールのサーチに44%、レシピ参照に25%、栄養アドバイスの参考には11%がそれぞれ利用していて、食品スーパーのブログを読む人が9%いるのだ。

年齢的に若く、都市にすんでいて、収入の高い消費者が食品スーパーのデジタルシフトの流れに乗っている。一方でデジタルシフトが進み、宅配やカーブサイド・ピックアップで食品を購入する機会が増えているものの課題も大きくなっている。

 多くのスーパーマーケットでは生鮮品などの在庫をリアルタイムで即座にモニターできるテクノロジーがまだない。食品スーパーのアプリで購入可能となっていても売り場ではプロモーションやセールで売り切れとなっている場合があるのだ。

その場合、ピッカー(売り場でネット注文をピッキングするスタッフ)が代わりの商品を適当に選んだり、コンピューターが提案する的外れな代替品を購入するのだ。その結果、利用者は代替品に不満で受け取りを拒否することが多発する。代替品は返品扱いとなり利用者にはチャージされない。これが店側のコストとなるのだ。

マッキンゼーの調査によると、代替品の返品によりオンライン注文の利益率を平均で1~2%押し下げる。実際、インスタカートでは顧客からのクレームで2番目に多いのが、誤った代替品となっている(トップのクレームは価格)。

スーパーが食品メーカーと協賛したプロモーションでは、ネット注文されたセール品が売り切れとなり、競合メーカーの商品を代替品にしていたことで、大手メーカーから怒りを買う場合もある。

 デジタルシフトの流れで一部に売り場に倉庫を併設するスーパーマーケットも現れている。南フロリダに34店舗を展開するセダノス・スーパーマーケット(Sedano’s Supermarket)は2月、フルフィルメントセンター開発を手掛けるテイクオフ・テクノロジーと提携しスーパーマーケット内にロボット物流施設「マイクロ・フルフィルメントセンター(MFC:Micro Fullfilment Center)」を開設した。

約300坪となる、オートメーション化されたMFCがカーブサイド・ピックアップの注文に対応しているのだ。ミニ・ロボット・スーパーマーケットとも呼ばれるMFCでは、最大1.4万アイテムを扱う。例えば60アイテムの注文では、ピッキングに袋詰めまで5分程度に短縮可能だ。ネット経由で注文された商品はMFCからピッカーに運ばれ、梱包されたのちピックアップ用に一時的に保管される。

デジタルシフトの食品スーパーではMFCがトレンドになりつつある。ウォルマートは昨年夏、ロボット物流企業のアラート・イノベーションと提携し、MFCをスーパーセンターでテストすることを発表。フードライオンやジャイアントなどを展開するアホールド・デレーズUSAも店内MFCをテストだ。

 デジタルシフトで食品スーパーは店内に物流をもつという大きな変化を遂げることになるのだ。

トップ画像:テキサス州に400店を展開するスーパーのHEB。デジタルシフトでHEBも地元eスポーツチームのスポンサーになった?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。食品スーパーのデジタル化の波は大きくなっています。この流れの象徴的な出来事といえばスーパーマーケットがeスポーツチームのスポンサーになっていることです。テキサス州に400店を展開するHEBが「ヒューストン・アウトロウズ(Houston Outlaws)」とパートナーシップを結び、スポンサーになりました。またアホールド・デレーズUSA傘下でワシントンDCなどで170店を展開するジャイアントフードはeスポーツチームの「ウィザーズ・ディストリクト・ゲーミング(Wizards District Gaming)」をP&Gとともにスポンサーをしています。今後も地方のスーパーが地元のeスポーツチームを支援することは増えていきます。明らかにスーパーマーケットは、ミレニアル層やそのあとに続く若い消費者にロックオンしているのです。eスポーツが盛んになる日本でもこの流れは来ます。スマホを使いこなすデジタルネイティブ第二世代の台頭が食品スーパーのデジタルシフトを後押しするのです。
 数年後、「eスポーツ?なんでうちがスポンサーせなあかんのや!」といえば、時代遅れの経営者になるかも...


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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