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【買い物リスト】アプリのショッピングリストに新機能!流通視察の「サザエさん」化?

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■食品スーパーのストアアプリには買う予定の食材や商品を事前にリストアップしておくことができるお買い物メモのショッピングリストを提供している。スーパーで買い忘れを防ぐ、買い物の「To Doリスト」はストアアプリの常備機能でもある。

調査企業のガートナーL2のレポートによると、大手スーパーマーケットチェーンの71%がストアアプリにオリジナルのショッピングリスト機能を備えている。アプリにある買い物リストなど販促機能を活用してもらうことで来店率アップにもつなげられるのだ。

アプリはダウンロードしなければならない手間をかける分、ストアアプリ利用者は店への関心が高い、コアなファンの可能性が高い。店のコア顧客が利用するからこそ、買い物に便利な機能をアプリで提供しておかなければならなくなる。

最近ではショッピングリスト機能に新たな付加価値を付ける大手チェーンストアも出現している。

例えばウォルマートのリスト機能にはネット注文を使って簡単にリオーダー(再注文)ができるようになっている。生鮮品以外でいつも買っている定番パッケージ商品などを2~3アイテムの購入では、広い店内を歩かなくてもピックアップタワーで瞬時に受け取ることができるのだ。

クローガーがマイクロソフトと提携してテストを行っているワシントン州レドモンドのQFCでは買い物リストの商品が見つけやすいようにアプリ機能を強化している。サムズクラブの新フォーマットのサムズクラブ・ナウもリスト(ショッピングリスト)を作っておけば、商品の場所と店内ルーティングを示したマッピングを表示するテストを行っている。

 ミズーリ州など5州の中西部に119店を展開するシュナックス・マーケット(Schnuck Markets)もストアアプリのリストに新たな機能を盛り込んでいる。

シュナックスのショッピングリストは、店の売り場の並びに沿って、自動的に整理されるのだ。商品のバーコード・スキャニングや手入力でリスト化されたランダムに並んでいる商品リストが、買い物しやすいように売り場のセクションごとに自動的に仕分けられる。

またリスト商品は「シュヌポン(Schnupons)」と呼ばれるクーポンも手軽に利用できるという。リストは家族ともシェアでき、昨年8月から開始されたリワードプログラムのポイントもファミリー共有が可能となる。

「シュナックス・リワード(Schnucks Rewards)」は1ドルの買い物で10ポイントつき、100ドル分の購入となる1,000ポイント貯まると2ドル引きとなるポイント式報酬システムだ。

リストはセールに応じて商品価格も常にアップデートされるという。食品の栄養情報もアクセスが簡単になる。他のスーパーと同様、ショッピングリストの購入済み商品は線を引いて消したりもできる。

 ストアアプリにあるショッピングリスト機能を使った付加価値サービスはコア顧客が利用することで今後も拡大すると期待されているのだ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャネル・ワークショップで、ウォルマートのストアアプリを使って買い物リストを作成する参加者。ストアアプリは店のコア顧客が利用するからこそ、買い物に便利な機能を提供しておかなければならない。ショッピングリストは、食品スーパー等ですでに常備機能となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本はストアアプリ後進国です。理由は大手チェーンストアのトップや経営者、役員がモバイルアプリについての重要性を理解していないからです。若い人のようにスマートフォンを使いこなしていないこともあります。さらにはコンサルタントもストアアプリの重要性に気付いている人がまったくいないことも要因です。まだ日本にはリアル店舗が提供する「ストアアプリ(店アプリ)」の言葉さえありません。業界団体が主催する米国流通視察でもアプリ説明もお座なりになります。30~40人の参加者ではスマホ画面が小さすぎてよく確認できない上、人数が多すぎるのでアプリ決済もレジで見せることは難しいのです。そもそも視察に随行するコンサルタントがスマートフォンを使いこなしていないことも問題です。流通IT世界最先端のアメリカで、20代~30代のスマホ世代の若い参加者にもかかわらず、おじいちゃんコンサルタントが売り場ばかり見せて、ストアアプリの説明がない...
⇒「原理原則」「基本」という便利なワードを使って、自動車の時代に馬車を見せているようなものです。トップや役員が60代以上の世代だと「基本」や「原理原則」という言葉の響きはとても良いですから。またいつの時代も、古い世代の人たちにとって新しいものは脅威です。モバイルアプリが流行って買い物にまで浸透してくると、チェーンストアのキャリア組?は若い部下に対して情報優位に立てなくなるのです。「売り場は古い」とは言いません。が、今、消費者の価値観が大きく変化しており、売り場はチャネルの一つになっています。これが地殻変動。アメリカでは多くのチェーンストアが破たんしているのが事象として表れています。いかに買い物に時間や手間をかけずに便利にさせるかでアメリカ小売業界は競っているのです。売り場を増やしたり、商品の並びや見せ方を工夫しても以前ほど売上に結びつかなくなっています。それよりもアプリにある買い物リストに新たな機能を付加するほうがこれからの消費者には重要だということです。
 黒電話や家具調ブラウン管テレビがある「サザエさん」化した米国流通視察はもうやめにしませんか?


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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