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【キャッシュレス】フィラデルフィア市が「現金お断り」店を禁止!AMAZON GO赤信号?

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■ペンシルベニア州フィラデルフィア市はクレジットカードやデビットカードなどによるキャッシュレス決済しか認めない「現金お断り」店を禁じる全米初の市となる。

ジム・ケニー市長が先月27日に署名した条例は銀行口座やクレジットカードを持てず、現金でしか買い物ができない貧困層に配慮した。7月1日に施行する条例では、違反すると最大2,000(約22万円)の罰金が科せられるという。

フィラデルフィア市は市民の26%が貧困層で、その多くが最低残高の制限などで銀行口座を開けない「アンバンク(Unbanked)」という統計結果もある。

 アメリカでは店舗の効率化や顧客の利便性向上、現金強盗にあう危険がなくなるなどを理由に現金を使わないキャッシュレス決済がレストランなどを中心に進んでいる。

サラダチェーンのスウィートグリーン(Sweetgreen)などではキャッシュレスを進めており、日本でも知られているコーヒーチェーンのブルーボトルコーヒーも今月11日から現金決済を停止する。コーヒーチェーン最大手のスターバックスでもシアトルなどでキャッシュレス店を実験中だ。

他にはディグイン(Dig Inn)やドストロス(Dos Toros)、テンダーグリーン(Tender Greens)から、ホールフーズ365にテナント出店しているイエローフィーバーなど一部の外食店もキャッシャレスとなっている。

一方でシェイクシャックでは、ニューヨークにある店舗でキャッシュレスをテスト展開したもののその後、撤回した事例もある。

ネット通販最大手のアマゾンでもリアル店舗は基本、キャッシュレスとなっている。19店舗展開となっているアマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス」は現金での支払いはできない。

カスタマーレビューで評価が星4つ以上の商品を中心にそろえた「アマゾン4スター(Amazon 4-Star)」もニューヨーク・ソーホー店、コロラド州デンバー店、カリフォルニア州バークレー店のいずれも現金支払いが不可となっている。

レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴー(Amazon Go)ではレジそのものがないため、現金は使えない。

キャッシャーフリーとも呼ばれるアマゾンゴーは、スマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインすると店のゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」となっている。

アマゾン・アカウントに登録されているクレジットカードで自動精算される仕組みだ。数年で3,000店舗展開になると報じられているアマゾンゴーでは財布からカードさえ出す必要もない。

 キャッシュレス店が増えることで現金支払いは減少傾向にある。サンフランシスコ連邦準備銀行のデータによると2012年の消費者取引のうち現金の割合は40%だった。2015年には32%となり、2017年には30%にまで減少している。

キャッシュレス店が増えると食事や買い物に困るのはマイノリティや貧困層に偏るデータがある。調査機関のピューリサーチの発表によると、黒人の34%、ヒスパニック系(中南米系)の17%が現金による支払いとなっており、年収3万ドル(約330万円)以下の層は現金での支払いが29%となっているのだ。

逆に年収7.5万ドル(約830万円)以上となる層では、ほとんど現金を使わないとの調査もあるのだ。

クレジットカードを所有できない有色人種や低所得層にとって、キャッシュレス社会は差別的な影響を及ぼしかねないと指摘する向きがある。

 キャッシュレス店禁止の法案はニューヨークやサンフランシスコ、シカゴなどの市でも討議されている。今後、フィラデルフィアのような「現金お断り」店を禁じるシティが増えることが外食・小売業界で懸念されているのだ。

トップ画像:サンフランシスコ市内にオープンしたアマゾンゴー。「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」のアマゾンゴーでは財布からカードさえ出す必要もない。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップではアプリを使った決済を実演しています。チックフィレやパネラブレッドなど外食チェーンによるモバイルオーダーからウォルマートのウォルマートペイなどを体験させると、参加者は一様に驚きます。残念ながら日本は明らかにキャッシュレス後進国。蛇足ながら、こういったフィナンテック体験する流通視察を行っているのは当社ぐらいです。他社の視察研修ではアプリ決済を実演することはありません。例えばサンプル商品の購入でも大半は現金ドル払い。クローガーで食材などを現金購入する機会があってもスキャン、バッグ、ゴーで買い物はしません。同行する専門家やコンサルタントがITオンチなことが問題なのです。したがって、アメリカまで来ているのに決済のキャッシュレス化ばかりか、最先端のフィナンテックに触れる機会がありません。体験してないからメリット・デメリットも語れない、アクションも起こせないという悪循環です。
 キャッシュレス化の進みすぎ等、いずれ日本でも「現金お断り」店を禁じる自治体が出てくるのでしょうか?


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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