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【ウォルマート】店アプリに実用的なARスキャナーを搭載!ウォルマート版コト消費?

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■ウォルマート・アプリのストアモードにAR(Augmented Reality:拡張現実)技術を応用した機能がアップデートされた。

ウォルマート・アプリにあるストアモードとは、利用者が店内に入るとGPSによりアプリの画面が自動的に変わり、その店舗で提供している各種サービスから営業時間などの店舗情報、リアルタイム混雑状況、店内にある商品のプライスチェッカー機能が使えるモードのことだ。

ストアモードに新たに加わった機能はARスキャナーだ。ストアモードには商品バーコードをスキャンすると店内価格を表示するプライスチェッカーがある。プライスチェッカーは商品価格を一個ずつしか表示できない。前後にスキャンした商品を並べて比べることができないのだ。ARスキャナーを使うと前にスキャンした商品の価格を比べれるだけでなく、レビュー数や5ツ星評価などでも比較が可能となる。プライスチェッカーによる単純な価格表示よりも商品比較が容易なのだ。

 ARスキャナーの使い方はストアモードにあるプライスチェッカーをオープンする。スクリーンがカメラで映している状態になったら、上に表示された立体キューブのマークをタップすればARスキャナーとなるのだ。

スクリーン中央にある+を商品棚にあるプライスカードに向けると、ブルーのドットが現れる。波紋を広げるアニメのような動きで青色の丸点が商品を認識したことを示すのだ。認識と同時にスクリーンの下部に商品情報を掲載する。商品情報には商品名に商品画像、価格、レビュー数、5ツ星評価が表示されるのだ。

他の商品も同様にARスキャナーを向けると、前の商品情報を残しながら次の商品情報を表示する。これらの商品情報をスクロールするように指で左右に動かせば、比較ができるようになっているのだ。

例えばおむつの購入で複数の商品やブランドで迷ったならARスキャナーを使い、Aブランドの商品、Bブランド商品、Cブランド商品とスキャンし、商品情報を比較しながら検討ができる。ARスキャナーで同じ商品を何度もスキャンしても、商品情報が重複して表示されることはない。

 「ストア・アシスタント(Store Assistant)」のストアモードは最近、アップデートが盛んにおこなわれている。最近ではストアモードの店舗情報に店内マップも導入した。ウォルマート店内でお客からの最も多い問い合わせは、探している商品の売り場だ。

ストアモードでストアマップを表示させ、利用者が検索窓に商品名や商品カテゴリーを入力することで店内の在庫場所をマップ内で示す。ストアマップにはカスタマーサービスやトイレなどの場所も表示され、5,000坪以上のスーパーセンターでもスタッフに場所を聞く手間はなくなるのだ。その他のストアモード機能には、利用者が入ったお店のリアルタイム混雑状況を示した棒グラフもある。

 アプリにARを搭載している事例では、自分の顔の上でいろんなメイクを試せるAR化粧シュミレーションやARで室内を映しながら家具や壁の色をシュミレーションする機能がある。商品比較が容易となったウォルマートのARスキャナーはこれまで以上に実用的ともいえるのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はコンサルタントやコンサルタント企業にコンサルティングしています(ややこしくて、ごめんなさい)。後藤はいわばコンサルタントを指導するという立場でもあります。松下幸之助氏が終生求め続けた「素直な心」で正々堂々と正式にコンサルティング依頼してくれればいいのですが、プライドが邪魔してか、他の企業の社員に成りすましてコンサルティングを受ける方もいらっしゃいます(笑:本当にいましたから!)。コンサルティングフィーを払いたくないのか、コンサルタントの中には「情報交換」や「インタビュー」というワードを出す方もいらっしゃいます。どうしても後藤の情報がほしいのだと思います。ただし誤解をして欲しくないのですが、後藤は彼らより優秀だということはありません。フットワークが軽いだけです。軽いフットワークだから後藤に情報が集まるのです。売り手側、提供側の情報だけでなく、買い手であり生活者でもある消費者側の情報もです。
⇒アメリカ小売業のITやオムニチャネル、店アプリ等について後藤には他の追随者や競合がいません。なぜかというと、それら使って実際に買い物をしているからです。メディアにある情報だけでなく、自腹を切って買い物をしているから、情報としての厚みが他とは異なるのです。それが顕著に表れたのは、商業界10月号の巻頭記事「スマホと商売」です。わたくしの記事は4ページにわたって大手チェーンストアの7つのキラーアプリを紹介した内容です。が、他の巻頭記事に比べて異例の内容になっています。というのも7人の専門家や記者、コンサルタントが書いた内容の多くはスマホを商売に使った現状であり、提供側の内容だったからです。さらに店アプリについては、まったく触れられていませんでした(日本にはまだ使える店アプリがないことも)。後藤の記事は自分が実際に使って買い物をした所感も書いています。「このアプリは凄い!」という自分の体験が伝わったことでメディアで大反響となり、先月だけでも10本近くの記事!を執筆しました。

https://vimeo.com/297007834

https://vimeo.com/297007834

ARスキャナー動画。ストアモードにあるプライスチェックをタップし、スクリーンがカメラで映している状態になったら、上に表示された立体キューブのマークをタップすればARスキャナーとなる。スクリーン中央にある+を商品棚にあるプライスカードに向けると、ブルーのドットが現れる。認識と同時にスクリーンの下部に商品情報を掲載する。商品情報には商品名に商品画像、価格、レビュー数、5ツ星評価が表示されるのだ。他の商品も同様にARスキャナーを向けると、前の商品情報を残しながら次の商品情報を表示する。これらの商品情報をスクロールするように指で左右に動かせば、比較ができるようになっている。

⇒エントリー記事にあるウォルマート・アプリのストアモードにARスキャナーが搭載されました。使ってみて思ったことは「これは今後、凄いことになる!」です。ARスキャナーを応用することで商品比較以上のことができるようになるからです。例えばアマゾンにあるレコメンド「この商品を買った人はこんな商品も買っています」も応用できます。並んだ「関連する商品(Related Products)」をタップ後にストアモードにあるストアマップで店内にある売り場までルーティング表示すれば売上につながります。レコメンド機能を利用したリアル店舗のクロスセルとアップセルです。今後、便利な店アプリを使った買い物が増えてきます。だからこそウォルマートは店アプリ機能のアップデートに余念がないのです。小さな工夫や変化でも週1.4億人の客数を誇るウォルマートがアプリを使い勝手よくすれば、客単価が上昇し売上が伸びます。リアル店舗の情報を満載し使いやすくしたストアモードはウォルマートの新たな武器になるのです。ウォルマートはこれからの消費者を見ているのです。

 「ウォルマートで行うべきコト」がまた増えました。売り場でモノを見て買うモノ消費ではなく、これからはアプリを使って得られる体験や情報に価値をおく「ウォルマート版コト消費」です。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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