«
»

【アプリ】グローサリーアプリの利用者増!店アプリが売り場以上に重要になってくる?

800

■野菜や果物、精肉などの生鮮品をモバイル・アプリ経由で注文できるグローサリー・アプリ(食品スーパー・アプリ)の利用が増えるとの試算が発表された。

調査会社のeマーケッターによると、インスタカートやプライムナウ、ウォルマート・グローサリーなどの食品スーパー・アプリを月に1回以上利用した人が今年、約1,800万人いる。昨年から49.6%の増加率となっている。来年は25.6%増となる2,260万人となるとの予想なのだ。グローサリーアプリの利用者は2020年には2,520万人、2021年には2,790万人、2022年には3,040万人に増えていくと予測している。

グリーサリー・アプリを後押ししているのは一つはアマゾンによるホールフーズの買収だ。IT企業が食品スーパーを買収したことで、競合となる大手チェーンストアなどがグローサリーアプリの開発に注力しているといえる。もう一つの理由は消費者がモバイル・アプリ経由で生鮮品を注文することに慣れてきている背景がある。

カーブサイドピックアップによる受け取りやデリバリー等のオプションの利便性に気付いたこともあるだろう。グローサリー・アプリでの競争が激しくなり、利便性が増していることで消費者がどんどんと使い始めているのだ。

 例えばオンデマンド買物代行・宅配サービスのインスタカートのアプリは秀逸だ。

スマートフォンにアプリをダウンロード後、ホーム画面からジップコード(郵便番号)を入力し、その地域で提携しているスーパーなどを表示させる。店の選んだ後、宅配時間(2時間以降もしくは1時間以内)を選択し、カートに商品を入れていく。青果や精肉、デリなどの商品カテゴリーから選べるほか、クーポン対象商品やプライベートブランド、牛乳や卵など人気商品からも選択可能だ。購入画面では商品、宅配希望時間、住所などを確認し、ドライバーチップ(2ドル~)を選び、「アップルペイ」ボタンをタップして決済を完了する。

パーソナルショッパー(買い物代行スタッフ)が買い物を終わらせ宅配を開始するとアプリに通知が届き、マップ上でドライバーのトラッキングが開始される。商品が気に入らなければ返金についても寛大なところも好評だ。

2012年に創業したインスタカートはアルバートソンズやコストコ、アホールド、パブリクス、HEB、アルディなど北米で展開する大手食品スーパー10社と契約しており、中小の食品スーパー300社以上と契約を結んでいる。

 ウォルマートの「ウォルマート・グローサリー」アプリもよくできている。カーブサイド・ピックアップの利用では、お店に行く途中でチェックインのボタンを押すと利用者のトラッキングが開始される。店のカーブサイド・ピックアップ専用スペースに到着すると1~2分もしないうちにスタッフが注文品を運んでくる。到着したことを連絡する手間がなく便利なのだ。

 食品スーパーにとってグローサリー・アプリでの展開が不可欠になってくるのだ。

トップ画像:当社のIT&オムにチャネル・ワークショップ。参加者がグローサリー・アプリ経由で生鮮品の注文を行っている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は商業界10月号の巻頭特集「スマホと商売」に4ページの記事を書きました。大手チェーンストアの7つのキラーアプリを紹介した内容です。が、他の巻頭記事に比べては異例の内容になっています。というのも7人の専門家や記者、コンサルタントが書いた内容の多くはスマホを商売に使った現状であり、アプリについてはまったく触れられていないからです。日本にまだ「これは便利だ!」と感動まで覚えるアプリがないことが理由です。例えば、後藤がクライアントと食事をする場合、タクシーを使わずウーバーを使って行くことがあります。クライアントにスマホを渡してウーバー・アプリを使って配車してもらうのです。そうするとウーバー・アプリの利便性や操作性に感動をするほど驚きます。欧米のタクシー業界が大打撃を受けている理由もわかるのです。また空港で時間があれば、タクシー乗り場とウーバーやリフトなどの配車用の乗り場も見比べてもらっています。

⇒タクシー乗り場はタクシーが行列をなしていて、配車用の乗り場では多くの利用者がアプリを見つめて車を待っている様子を見ることができます。利用者は自分のモバイルから乗り物を操作したいのです。買い物も自分で操作したいのです。自分でコントロールできることで時間を有効に使えるのです。これは日本にまだない(少ない)考え方です。日本人は周囲や環境に従順です。我慢が美徳です。日本男女を通じて史上初めて4大大会シングルス優勝の快挙を達成した大坂なおみ選手についても、日本のメディアは「我慢」を必要以上に連呼していたように感じました。我慢を求めている国民性があるからです。この価値観も徐々に変わっていきます。変化の端緒となるのがモバイルオーダーだと思っています。モバイルオーダーで注文できるようになるとレジ待ちがばからしくなってきます。モバイルオーダーのようにアプリを使ってコントロールできるようになってくると食品スーパーでの買い物もアプリを使えないかなと思うようになってきます。

 日本でも5年~10年もしないうちに店アプリが売り場以上に重要になってくるのです。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

0

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。