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異次元金融緩和の副作用修正を

鈴木 淑夫

債券・株式市場が官製化 銀行収益悪化し仲介機能低下

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫

 金融緩和の強化か、出口政策への第一歩か、どちらを向いているのか分からない政策変更が7月31日に発表されてから1カ月余りがたった。いまだに市場の一部にはとまどいも見られるが、幾つかの事がはっきりしてきた。

 一つは、量的質的金融緩和政策の副作用である市場の官製化を、修正する意図である。日銀による大量の国債買い入れで債券市場の民間取引が成立しないという事態は、これまでにも時折発生しており、近くは8月29日の10年物国債取引が成立しなかった。これを改めるため、日銀は国債の買い入れ回数を削減することにした。長期国債の市場利回りは、銀行の貸出・有価証券投資の基準金利であり、これが市場メカニズムの下で常に成立していなければ、金融システムの円滑な運営に齟齬(そご)を来す。


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