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【ウェグマンズ】全米一愛されている食品スーパー!と大塚家具にみる日米の父娘事例?

創業から102年の歴史を持つスーパーマーケットのウェグマンズは全米一愛されているスーパーとして知られている。

創業から102年の歴史を持つスーパーマーケットのウェグマンズは全米一愛されているスーパーとして知られている。

 従業員数4.8万人のウェグマンズは6州に97店舗を展開する。2017年の売上高は87億ドル(約9,700億円)。スーパーマーケット・ニュース誌の2017年売上高ランキングでは75社中、31位となる。ウェグマンズは3桁、4桁の店舗数を展開する大手チェーンに比べれば小さいが、多くの名声を博し高い評価を得ている。

 例えば、フォーチュン誌が毎年発表している「最も働き甲斐のある100社(100 Best Companies To Work For)」では1998年の第1回のランキングから毎年、10位以内に入っている。同ランキングで100位内に20年間連続して入っている企業「働きがいのあるレジェンド企業(Great Place to Work Legends)」にも昨年、選ばれた。コンシューマーレポート誌によるスーパーマーケット総合評価ランキングでもここ数年、パブリクスやトレーダージョーズをおさえてトップの座を不動にしている。

 調査会社マーケットフォースインフォメーションの「アメリカで愛されるスーパーマーケット(America’s Favorite Supermarket)」で今年もトップだ。また全米で顧客満足度調査を行うJDパワー&アソシエーツのファーマシー調査においてもウェグマンズが3年前、スーパーマーケット部門中1位に輝いている。

 これらのランキング以外でもウェグマンズは名を馳せている。ストップ&ショップやジャイアントフードなど約800店のスーパーマーケットを東部で展開するアホールドUSAの当時のCOOジェームズ・マッキャン氏は店長やスタッフの前で「ウェグマンズのように、お客様から本当に愛されるスーパーマーケットになりましょう」と宣言した。自社にとってライバルとなるウェグマンズの名前を出してまで目標にしようとしているのだ。

 ライバル企業から一目置かれるだけでない。歌手でセレブのシェールは、SNSやステージ上でウェグマンズ愛を公言している。歌手のアリアナ・グランデも先月、ウェグマンズで買い物していたと話題になっていた。

 セレブでは映画俳優のアレック・ボールドウィン氏の話が有名だ。ニューヨーク州シラキュースに住んでいるボールドウィン氏の母親キャロルさんは当時80歳と高齢で、弟と一緒に天候に恵まれた西海岸に移り住むよう説得した。ところが彼女は「(大好きな)ウェッグマンズから離れろというの?」と申し出を断ったのだ。自分の息子たちよりスーパーマーケットを選んだとトークショーで面白おかしく話した。

 これが話題となり、ボールドウィン氏は母親とウェッグマンズのコマーシャルに起用されたのだ。母親が大好きなスーパーだから、出演料は相当引き下げられ、出演料はすべて母親の名前が冠した乳がん基金に寄付された。最近では二人の女性がバケーションで1週間かけてウェグマンズ全店(97店)行脚したことがニュースになっていた。

 ウェグマンズのCEOには昨年、コリーン・ウェグマン氏(46)が就任した。2005年からCEOを務めていたコリーンの父、ダニー・ウェグマン氏(71)は会長職となっている。1916年創業のウェグマンズではコリーンが四代目のCEOとなり、同社では初の女性CEOなのだ。なおコリーンには妹で同社シニア・バイス・プレジデントのニコル・ウェグマン氏(43)がいる。ウェグマンズでは父から娘への事業継承も上手くいっているのだ。

15年3月7日 – 【フォーチュン誌】、最も働き甲斐のある100社!働き甲斐のない大塚劇場で父娘の配役は?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。「父娘のケンカ」以来、長い間低迷していた大塚家具が身売りです。後藤は当時のブログで「PRとして最悪です。『店に寄るけど買い物しない』『話題にするけど買い物しない』ような人が増えるだけです」と指摘しておきました。

 その通りの展開になり、「おわびセール」以外は客離れが進んでいきました。意外だったのは、メディアを巻き込んだ「父娘のケンカ」で、「興味を持つ人がふえる」「名前が売れて来客が増える」などとビジネスにプラスになると思ってた人が多かったことです。

 どうも日本人はメディア上のイメージを軽々しく考えているように思います。昨今でも威圧感が凄い日本ボクシング連盟の山根明会長(組長にしか見えない)、表には出てこないから逆にヤバそうな日大田中理事長(わざわざ黒幕を演出)、迫力満点な会見を行った谷岡郁子至学館学長(「そもそも選手なんですか」は極妻的パワーワード)など、なかなかのヒールキャラが揃っています。

⇒「インスタ映え」ならぬ「メディア映え」しています。次回の「半沢直樹」で、敵役に似た人を配役すれば、数字は取れると思います。日本三大憎まれ役となってしまった人たちは、実は情に厚く、仕事に熱心で、いい人達なのかもしれません。

 でも、なぜか彼らは反論ぐらいしかせず(反論というより恫喝かも)、上手く自分を演出しようという考えはありません。
 メディアで作られたイメージは簡単には変えることはできません。企業やお店でも悪いイメージがつくと、どんなに人の言の葉に上っても顧客はつきません。大塚家具の事例はまさにそれを証明しているのです。

 当時、どちらかが客観的かつ俯瞰的に自分たちを眺める視点をもっていれば骨肉の争いにまで発展しなかったはず。性格にもよりますが一度、感情的になってしまうと頭を冷やすことは難しいのでしょう。奇しくもウェグマンズ会長(父)とCEO(長女)の年齢差と、大塚勝久氏(75)と長女の大塚久美子社長(50)の年齢の差は同じです。ちょっと残念感のある、日米父娘事例です。

 ウェグマンズの企業概要(Company Overview)ページにある父と娘二人の画像や概要を見て、企業も団体もお店も「愛されること」の重要性を再確認しています。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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