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日銀新執行部に期待すること

鈴木 淑夫

2%物価目標の棚上げを 構造対策で高成長を目指せ

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫

 日本銀行の新執行部が、事実上、旧執行部の延長のような形で発足した。当面は、旧執行部が発足した際に打ち出した「量的金融緩和」、別名「異次元金融緩和」を、そのまま引き継ぐとみられる。

 旧執行部の説明によれば、この政策は、次のような政策効果を狙っている。まず①2%の物価目標を掲げ、2%超の消費者物価の前年比上昇率が安定的に続くまで異次元金融緩和を続け、必要なら強化すると宣言し、その通り実行することによって、企業や消費者などの予想物価上昇率を2%に引き上げる。②その結果、企業や消費者などは、値上がり前の買い急ぎに走り、企業投資や家計消費を増やす。③これによって総需要の増加率は高まり、日本経済はデフレを脱することができる。

 しかし、旧執行部の5年間の間に、このシナリオは実現しなかった。


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