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【トイザラス】全店閉鎖で消滅も?相次ぐ企業清算でカテゴリーキラーは陳腐フレーズ!

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■玩具チェーンのトイザラスが、アメリカ国内事業を近く清算する可能性があると複数のメディアが報じた。昨年9月に連邦破産法11条の適用を申請して破綻したトイザラスは、債務整理や事業売却の可能性を探っているものの債権者らとの交渉が不調に終わりそうだ、と内部事業に詳しい関係者が話しているのだ。

事業を続ける可能性もある一方で、早ければ来週中にも企業清算を発表するとの憶測もあり、事態は流動的と報じられている。国内で約800店を展開していたが今年1月、184店を閉鎖すると発表。2月には新たに200店の閉鎖計画があると報じられていた。トイザラスは実際、大変厳しい状況にあるのは直近の決算数値からでも明らかだ。トイザラスが昨年末に発表した第3四半期(8月~10月期)決算では売上高が7.5%減少し、21.1億ドルとなった。純損益は赤字幅が前年同期の3倍以上に膨れ上がり6.22億ドルの赤字となったのだ。しかも既存店ベースは連結で4.4%の減少となり、国内の既存店ベースは7.0%減と大幅に落ち込んでいる。特にネットとの競争でベビー用品と知育玩具のカテゴリーでの落ち込みが酷いのだ。また、経営破綻のニュースにより、トイザラスの客離れが加速した。8月~10月期以降の決算発表はないが、昨年の年末商戦は前年に比べて15%も落ち込んでいると伝えられている。

 1948年創業のトイザラスは一時期、カテゴリーキラーとも言われ、大量で激安の玩具を取り扱い、多くの中小玩具店を破綻に追い込んでいた。ニューヨーク・タイムズクスエアにあった旗艦店は店内に観覧車まであり、観光名所にもなっていたほど。一方でウォルマートが20年前から書き入れ時の年末商戦で人気玩具をロスリーダーとして扱い始めたことでトイザラスのシェアが急落し、玩具シェアナンバー1から落ちることになった。また、ここ数年はアマゾンがアプリを通じたショールーミングを仕掛けたことでさらに追い打ちをかけられていた。

トップ画像:ロサンゼルス郊外タスティン地区にあるタスティン・マーケット・プレイスSCのベビーザラス。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今年1月、ベビーザラスに行く機会がありました。場所はロサンゼルス郊外タスティン地区にあるタスティン・マーケット・プレイスSCです。ベッドバス&ビヨンドとその傘下のコスト・プラス・ワールド・マーケット、次にアルタ・ビューティ、そしてベビーザラスの順でした。ベビーザラスに入って、異様さを感じました。お店に入った時、昨年9月に破綻したことをすっかり忘れていました。が、妙な違和感を感じて、すぐに「あ、そうか、倒産したんだ!」と思い出しました。お客が少ない以上に、これまでに感じたことのない何か冷ややかなものを感じました。決してスタッフが沈んでいるわけではありません。でも、なんか、そこに長居したくない微妙な肌感覚です。今、トイザラス、ベビーザラスの企業イメージは悪いです。母親は我が子のために破綻したお店で買い物をしません。特に比較的裕福な人が買い物に来るショッピングセンターなので、それが顕著に表れているのです。

 企業清算し消滅したチェーンストアにはスポーツ・オーソリティやサーキットシティ、レンタルビデオチェーンのブロックバスター、本屋のボーダーズなんてありました。カテゴリーキラーも陳腐フレーズです。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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