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長谷川 良 rss (コラムニスト フリージャーナリスト)

ライター一覧
長谷川 良

ウィーン在住ジャーナリスト。国連記者室から、ウィーンの街角から、国際政治にはじまって宗教、民族、日常の出来事までを思いつくままに。

聖職者の「独身制」を改めて考える

 世界のローマ・カトリック教会で聖職者による未成年者への性的虐待が頻繁に起き、バチカン法王庁はその対応に追われている。同時に、聖職者の独身制の見直し論が教会内外で出てきている。

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メルケル首相は指導力回復できるか

 メルケル独首相の指導力が著しく弱まってきた。いつ頃からその兆候が見られだしたかと聞かれれば、はっきりとしている点は昨年9月24日の連邦議会選挙と言わざるを得ない。メルケル首相が率いる「キリスト教民主同盟」(CDU)は第1党の地位を維持したが、前回選挙(2013年)比で得票率は8・6%減少し、党最悪の結果となった。社会民主党(SPD)がそれ以上に惨めな結果(得票率20・5%)だったこともって、同党の行方にメディアの注目が集まったため、CDUの衰退は大きなテーマとはならなかっただけだ。

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バチカンに中国スパイ工作の手が

 世界に13億人以上の信者を有するローマ・カトリック教会の総本山バチカン法王庁で3日、世界司教会議(Bishopssynod)が開幕する。日程は今月28日まで。世界各地の教会が直面している諸問題への対応、将来の教会の在り方や若い世代の役割などについて話し合われる。聖職者による未成年者への性的虐待問題も大きなテーマとなるだろう。その意味で、世界司教会議の行方が注目される。フランシスコ法王も同席し、司教たちと意見の交流を行う。

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マケドニアの国名変更は「改憲」待ち

 マケドニアで国名変更の賛否を問う国民投票が30日行われた。スコピエ(首都)からの情報によると、国民投票が有効となる投票率50%に達しなかったため、国民投票は無効となった。マケドニアのゾラン・ザエフ首相はこの結果を受け、「議会で国名変更の採決を実施したい」と述べ、憲法改正で国名変更問題の早期採決を目指す意向を明らかにした。

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エルドアン氏の独公式訪問の成果

 トルコのエルドアン大統領は29日夜(現地時間)、ドイツ初公式訪問を終えて帰国した。同訪問はシュタインマイアー独大統領の招待を受けたもの。ドイツとトルコの関係はドイツ人ジャーナリストのトルコでの拘束などがあって良好からは程遠い。特に、ドイツに亡命中の反政府ジャーナリスト、ジャン・デュンダル氏(Can Dundar)の対応で両国間は対立している。

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ドゥテルテ大統領の衝撃の「告白」

 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は21日、会合で「自分が子供の時、一人の神父によって性的虐待を受けて以来、自分はカトリック信者であることを止めた」と述べ、「自分はキリスト者で神を信じているが、カトリック信者ではない」とはっきりと答えている。

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中国旅行者が欧州で愛されるために

 スウェーデンで今、中国とのいがみ合いが起きている。そしてスウェ―デンだけではない。中国旅行者が訪れる欧州の観光地でさまざまな衝突や不祥事が起きている。旅行者は本来、欧州の観光地の住民から歓迎され、愛されてもいいのだが、中国旅行者の場合、行く先々で問題を起こしているのだ。

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トランプ氏の“本当の友だち”探し

 「ニューヨーク発時事」の2本の記事が目に入った。見出しに惹かれて記事を読んだ。一本は「米大統領、中国の習国家主席と『友人でないかも』」、もう一本は北朝鮮の金正恩労働党委員長に対して、トランプ大統領が「非常に良い関係にある」と評価している記事だ。

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トランプ氏「反グローバル化」を鮮明

 ニューヨークの国連本部で第73回総会が開幕し、25日の初日、トランプ米大統領が就任2回目の一般討論演説を行った。当方は同日、米CNNでトランプ氏の演説に耳を傾けた。以下、当方の感想だ。

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独週刊誌「法王よ、嘘つくなかれ」

 ローマ法王フランシスコにとってエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国の司牧訪問(9月22~25日)は息抜きとなったかもしれない。世界のカトリック教会で連日、聖職者の未成年者への性的虐待問題が報じられ、批判の矢はいよいよローマ法王に向けられてきた時だからだ。

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ドイツ3党首の「本音」はこれだ!

 ドイツ大連立政権のドタバタ劇にようやく幕が降りた。ベルリンでメルケル首相(「キリスト教民主同盟」CDU党首)、ナーレス党首(「社会民主党」SPD)、そして「キリスト教社会同盟」(CSU)党首のゼーホーファー内相が23日、再度会合した。テーマはドイツ情報機関の独連邦憲法擁護長(BfV)のハンス・ゲオルグ・マーセン長官(55)の処遇問題だ。

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バチカンは台湾との関係を断絶?

 バチカン法王庁と中国共産党政権は22日、北京で両国間の司教任命問題で暫定合意に達したことを受け、関連文書に署名した。署名式にはバチカン代表団からアントニオ・カミレーリ外務次官、中国からは王超外務次官らが参加した。バチカン・ニュースは“歴史的な合意”として特集を組んで大きく報じた。

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メルケル大連立政権の“ドタバタ劇”

 ドイツの政情は韓国のそれとは違い急展開することは少ない。政治家を含めドイツ国民はよく考えるし、たっぷりと議論し、結論を出すからだ。パリパリ(早く早く)が国民性の韓国人とは、いい悪いは別として、全く違う。

 例を挙げて説明する。思い出してほしい。サッカー・ワールド大会(W杯)ロシア大会で予選グループ選で最下位に終わった時、ドイツ社会はカオスに陥った。考えられない、惨めな結果だったからだ。ヨアヒム・レーブ監督(58)は8月29日になってやっと敗戦の原因解明を終え、記者会見した。歴史的敗戦後、ほぼ2カ月の月日が経過していた。とにかく、ドイツ人は考える時間が必要な国民だ。ドイツ人の強さも弱さもそこにある。

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更迭された独長官の奥さんは日本人

 独連邦憲法擁護庁(BfV)のハンス・ゲオルグ・マーセン長官が18日、更迭された。ここまでは予想されたことだが、次のニュースには少し驚かされた。更迭されたマーセン長官はゼーホーファー内相のもとで内務次官に就任するというのだ。

 独メディアの中では「これでは更迭とはいえない。マーセン長官の給料はきっと長官時代より多い」と茶化す。国家公務員としては2段階昇進した給料が手に入る。だから、更迭というより、昇進だ。

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金正恩氏よ「ノーベル平和賞」を狙え

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は19日、平壌の百花園迎賓館で韓国の文在寅大統領と共に「平壌共同宣言」に署名したが、その直後の記者会見で「朝鮮半島を核兵器と核脅威がない平和の地にしたい」と述べた。

 朝鮮半島の非核化を北の指導者が口に出したのは初めてだ。文大統領が金正恩氏の発言を高く評価したことは言うまでもないが、それを外電で知ったトランプ米大統領も「非常に興奮した」という。

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天野事務局長の早期快癒を願う

 ウィーンの国連本部で国際原子力機関(IAEA)の第62回年次総会が17日から5日間の日程で開幕した。170カ国の加盟国が参加し、核エネルギーの平和利用、核技術協力の促進のほか、イラン核合意の行方、北朝鮮の非核化などの議題について話し合う。

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「無神論者」はいつ生まれたか

 「宗教はいつから始まったか」を書いたので、その反対の「無神論者はいつ生まれたか」を考えてみた。無神論的唯物世界観から共産主義が出現し、一時は世界を席巻する勢いを見せた。幸い、冷戦時代は神を信じる民主主義陣営が勝利したが、共産主義陣営の残滓は今なお、至る所で見られる。

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呟かれる「バチカンの9・11」説

 前ローマ法王ベネディクト16世の私設秘書ゲオルグ・ゲンスヴァイン大司教はメディアとの会見の中で、「ローマ・カトリック教会で多発している聖職者の未成年者への性的虐待事件はバチカンの(米同時多発テロ事件の)9・11だ」と述べた。同大司教は米同時多発テロ事件と聖職者の性犯罪は全く異なった出来事だと断りながら、「その衝撃度は酷似している」と言いたかったのだろう。

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「宗教」はいつから始まったか

 「宗教」といえば、日本ではいいイメージをもつ人は余り多くいない。「どうして宗教が必要か」、「神が存在してもしなくても関係がない」、「宗教は人を惑わすだけだ」、といった声を聞く。いずれもそれなりの理由はある。

 多くの「宗教」が存在し、それぞれが自分の「宗教」の教えこそ正しいと主張する。同時に、「宗教」の名で多くの犯罪が行われ、紛争と戦争、テロ事件が繰り返されている。「宗教」は現代人にとって最も必要性のない、魅力のない世界になってしまった感じさえする。

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北の新国連大使・金ソン氏の横顔

 韓国聯合ニュースが14日報じたところによると、北朝鮮の新国連大使に任命された金ソン氏は米国政府から査証(ビザ)の発給を受けたという。その金ソン氏が駐ウィーン北朝鮮大使館1等書記官だった時、当方は金ソン氏とはよく話をした。ジャーナリストとは一切接触しない北外交官が多い中、金ソン氏は少なくとも質問を聞いてくれた。以下、金ソン氏との思い出を書く。

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小学生では移民出身が全体の51%

 欧州が東西分割されていた冷戦時代、アルプスの小国オーストリアは旧ソ連・東欧共産圏から200万人以上の政治亡命者を積極的に収容し、“難民収容国”という呼称を得た。ソ連・東欧共産圏の崩壊後(冷戦後)、政治亡命者が急減する一方、欧州の経済的恩恵を共有したいと願う経済難民が増えてきた。

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独教会「聖職者の性犯罪」をもみ消し

 ドイツのローマ・カトリック教会司教会議(DBK)が依頼した聖職者の未成年者への性的虐待事件の調査結果がこのほどまとまり、報告書は今月25日に開催される秋季司教会議総会でラインハルト・マルクス議長(枢機卿)によって発表されるが、それに先立ち、ドイツ週刊紙ツァイトや週刊誌シュピーゲルは12日、概要を報じた。

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現代人の“イチジクの葉”はどこに

 前日のコラムの続きだ。ルシファーに誘惑されて「善悪を知る木」の実を取って食べたアダムとエバは自分たちが裸であることを知ってイチジクの葉をつづり合わせて、腰に巻いた。神が現れ、「あなた方は何をしたのか。あなた方が裸であるのをだれが知らせたのか」と問う場面がある(「創世記」第3章11節)。「失楽園」の終幕場面だ。

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