«
»
安東 幹
安東 幹
共産党問題
細川 珠生
細川 珠生
政治評論家
井上 政典
井上 政典
歴史ナビゲーター
宮本 惇夫
宮本 惇夫
企業・経営
中村 仁
中村 仁
元全国紙経済記者
石平
石平
評論家

長谷川 良 (ウィーン在住) rss (フリージャーナリスト)

ライター一覧
長谷川 良 (ウィーン在住)

ウィーン在住ジャーナリスト。国連記者室から、ウィーンの街角から、国際政治にはじまって宗教、民族、日常の出来事までを思いつくままに。

欧州社会は「アブラハム文化」だ!!

 まず、アブラハムから始まった3大唯一神教の歴史を簡単に復習してから、話を進めていきたい。

1
続き

オスカー・ワイルドは何と答えるか

 東欧ハンガリーの国民議会(国会)で15日、未成年者に対して同性愛を助長し、挑発する情報宣伝活動を禁止する法改正が賛成多数で可決された。予想されたことだが、性的少数派(LGBTQI)やその支持者は「性少数派の権利を蹂躙し、表現の自由を抹殺、ひいては未成年者の権利を制限する」として抗議デモを行った。

0
続き

「隠蔽」と「アポカリプス」が映す時代

 ジャーナリストとして恥ずかしいことだが、「隠蔽」という漢字が書けなかった。ローマカトリック教会の聖職者の未成年者への性的虐待問題が浮上し、教会指導部が過去の不祥事を隠していたという出来事がメディアに報じられてきてから、日本語に「隠蔽」という少々固い表現の漢字の書き方を学んだ。それ以降、カトリック教会の性犯罪問題を報じる際には「隠蔽」という漢字を多用してきた。

6
続き

ドイツ枢機卿辞任劇の「事件の核心」

 ドイツのローマ・カトリック教会ミュンヘン・フライジング大司教区のラインハルト・マルクス枢機卿は先月21日、フランシスコ教皇宛てに大司教辞任申し出の書簡を送った。それに対し、フランシスコ教皇は今月10日、同枢機卿の辞任申し出を拒否し、「聖職の継続」を要請したことでドイツ教会を震撼させた「マルクス枢機卿辞任申し出」劇は幕を閉じた。だが、同枢機卿の辞任申し出の意図について、さまざま憶測が流れている。

1
続き

東京五輪選手の健康管理に万全を

 サッカー欧州選手権が11日、イタリアとトルコ戦を皮切りに1次リーグ戦が始まった。新型コロナウイルスの感染に悩まされてきた欧州にとって1年半ぶりの大規模なスポーツイベントである。それだけに選手もファンも大喜びだ。選手たちの活躍と共に大会の無事成功を祈るばかりだ。

1
続き

習近平主席「中国は愛されていない」

 中国の習近平国家主席が5月31日、共産党中央政治局の会議に出席し、「世界から信頼され、愛され、尊敬される中国のイメージを作りあげなければならない」といった趣旨の内容を語ったというのを聞いて、習近平氏はようやく中国共産党政権が世界から不信の目でみられ、嫌われていることに気が付いたのだろうか、と考えた。共産党指導者が「愛される……」といった少々文学的な表現で語ること自体が通常ではない。よほど、「我々は愛されていない」と感じ始めてきたのかもしれない。この現実認識は間違いではない。

3
続き

独「緑の党」に既に失速傾向が!?

 日本では「政界は一寸先は闇」とよくいわれるが、どうやら日本の政界だけではなく、欧州の代表国、ドイツの政界も同じようだ。この春先までは、今年9月に実施される連邦議会選(下院)では「緑の党」が第1党に躍進する勢いといわれてきたが、ここにきて「緑の党」の失速が囁かれ出したのだ。

1
続き

メーガン妃は「リリベット」に拘った

 ヘンリー王子とメーガン妃の間に長女が誕生した。その朗報はロンドンのエリザベス女王の元に届けられた。もちろん、孫夫婦の娘誕生を喜ばない祖母はいないだろう。それでは英王室関係者は皆、お喜びかというとそうとは言えないのだ。英王室が一般社会と異なっているからだ、というわけではない。ヘンリー王子とメーガン妃が長女につけた名前が明らかになった時、エリザベス女王だけではなく、多くの王室関係者は、「どうして、なぜ……」といった困惑だけではなく、「英王室をバカにしている」とメーガン妃の無神経な言動に驚きを禁じ得なくなったからだ。

1
続き

ドイツ外相「EUは拒否権撤廃すべき」

 ロイター通信がベルリン7日発でハイコ・マース独外相の非常に重要な発言を流していた。曰く「欧州連合(EU)加盟国は外交問題では拒否権を破棄すべきだ」というのだ。EUは現在27カ国から構成されている。各加盟国は外交問題ではそれぞれ拒否権を有してるから、27カ国の1国でも拒否権を行使すれば、その動議、声明、決議などは却下されることになる。

3
続き

極右「自由党」は再び躍進できるか

 オーストリアの野党、極右政党「自由党」幹部会が7日、辞任を表明したノベルト・ホーファー党首(現第3国民議会議長)の後釜にヘルベルト・キックル院内総務(52)を選出した。全員一致の選出といわれているが、キックル氏の政治スタイルを良しとしないオーバーエスターライヒ州のマンフレッド・ハイムブフナー党首とフォアアールベルク州のクリストフ・ビチィ党首の2人の党幹部は採決前に会場から退出した。その際、「幹部会の決定には従う」という言葉を残したという。すなわち、採決では支持表明できないので、採決前に退出することで幹部会の結束を乱したくないという配慮が働いたものと受け取られている。

0
続き

ヘンリー王子は「犠牲者役」の脱皮を

 ヘンリー英王子夫妻に第2子の長女が誕生したニュースが届いた。朗報の時に今回のコラムのテーマは相応しくないかもしれないが、書き出した。

 英王室があるロンドンとヘンリー王子夫妻が住む米国カリフォルニア州との間には約9000kmの距離があるが、それが単なる地理的隔たりだけではなく、英王室関係者と米移住者ヘンリー王子夫妻との人間的繋がりの疎遠化とならないことを願いたい。

2
続き

独州議会選で与党CDUが大躍進

 ドイツでは9月26日、任期満了に基づき連邦議会(下院)選挙が実施される。約16年間政権に君臨してきたメルケル首相の引退を受け、ドイツではポスト・メルケル時代を迎える。欧州連合(EU)の盟主ドイツの政界変動は欧州全域に大きな影響を及ぼすことは必至だ。

0
続き

神は「議論」を好み「沈黙」を理解する

 聖書は旧約聖書と新約聖書、全66巻で構成されている。もちろん、聖書に加えられなかった外典も少なくない。旧約聖書では神は異教の神々を信じる人々を容赦なく罰する強権者のイメージが強い一方、新約聖書ではイエスを通じて「愛の神」が人々の心を捉えっていった。新旧聖書の神は同一の神だろうか、それとも「旧約の神」と「新約の神」は全く別なのだろうか。

2
続き

ブタペストに「自由な香港通り」出現

 ハンガリーの首都ブタペストは「ドナウの真珠」と呼ばれ、東欧有数の観光都市だが、同市に「自由な香港通り」という呼称の通り名が出現した。それだけではない「ダライ・ラマ通り」、そして遂には「ウイグル人殉教者通り」まで出てきたのだ。

 ハンガリーのオルバン右派政権は欧州連合(EU)27カ国の中ではもっとも中国寄りと受け取られ、首都ブタペストは習近平国家主席が推進する新マルコポーロ構想「一帯一路」プロジェクトにも深くかかわってきている。そのブタペストに習近平主席が聞いたら腰を抜かすようなストリート名が出てきたのだ。それも1つ、2つではない。現時点では3カ所のストリート名だが、今後、増えていくかもしれないという。東欧一の観光都市ブタペストに何が起きているのか。以下、説明したい。

0
続き

ヤルムルケと「サタンのシナゴーグ」

 欧州では新型コロナウイルスの感染拡大に関連して反ユダヤ主義的言動が広がっている。ウィーンでも先日、大学でユダヤ教を学ぶ女子学生が地下鉄でユダヤ教に関する本を読んでいると、3人組に脅迫され髪を引っ張られるという事件が発生したばかりだ。この女子学生はオーストリア人だった。別のケースは、ユダヤ人の男性(頭にキッパを着けていた)が停留所でバスを待っている時、50歳代の女性が「出ていけ」と罵倒した事件だ。事件自体は小さな出来事だが、罵倒され批判された人にとっては消し難い嫌な体験だったはずだ。

1
続き

EU「中国からインドにシフト」

 欧州連合(EU)の欧州議会は5月20日、中国との間で昨年12月に合意した投資協定の批准作業を凍結する動議を採択した。それに先立ち、EUは5月8日、インドとの首脳会談(オンライン形式)で自由貿易協定(FTA)交渉の再開で一致したというニュースが流れてきた。

5
続き

CTBTOトップに豪外務省高官選出

 ウィーンに事務局を置く包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の次期事務局長に豪外務貿易省保障措置・不拡散事務局長のロバート・フロイド氏(Robert Floyd)が選出された。次期事務局長選はブルキナファソのラッシーナ・ゼルボ現事務局長の2期目の任期が今年7月31日に満了することを受けて実施された。選挙はフロイド氏と再度立候補を決めたゼルボ氏の問で行われたが、5回目の投票でフロイド氏が当選に必要な3分の2に当たる96票の支持を獲得した。ゼルボ氏は48票に留まった。CTBTO第4代目の新事務局長の任期は今年8月1日から始まる。

0
続き

なぜ人は「海」を見たいのか

 オーストリア日刊紙エーステライヒ31日は1面で「旅行ブーム、皆、海を見たいのだ」といった見出し付きの記事を大きく報じていた。数週間前まで中国発新型コロナウイルスの新規感染者の増加、ワクチン接種の遅滞などで国民の不満の声が溢れていたが、それが嘘のように国民は今、旅行モードに切り替わっている。

1
続き

「武漢ウイルス研究所」流出説強まる

 英語で「パンダハガー」という言葉がある。その意味は「媚中派」だ。親中派というより、中国共産党政権に買われた人々を意味する。「パンダハガー」(Panda Hugger)のパンダは中国が世界の動物園に送っている動物の名前だ。米国をはじめ、世界中にパンダハガーがいるのだ。

3
続き

再考「正常化とは、自由とは何か」

 オーストリアで来月10日を期して中国発新型コロナウイルスの感染前の状況に限りなく近づくことになる。クルツ首相ら政治家はそれを「正常に戻る」と表現する。どのような状況が正常かという問題にはあまり深く追及しない。なぜならば、人それぞれ、正常の意味が違うからだ。はっきりとしていることはコロナ感染予防の規制措置を限りなく撤廃していくことだからだ。

1
続き

バチカンは未成年者に危険な場所か

 世界のローマ・カトリック教会では聖職者による未成年者への性的虐待問題が多発し、教会への信頼は大揺れ、多数の信者たちが教会から脱会している。カトリック教会の総本山、バチカン内でも予備神学校の寮内で未成年者への性的問題が発生し、バチカン司法裁判所は昨年10月14日、2人の聖職者の性犯罪容疑について公判を始めたばかりだ。

5
続き

バイデン「人権外交」の最初の試練

 バイデン米大統領は25日、ロシアの天然ガスをバルト海底経由でドイツに運ぶ「ノルド・ストリーム2」の海底パイプライン建設で米国が関連事業会社への制裁を見送った理由として、①同建設は今年1月の段階でほぼ完了していること、②トランプ前政権時代に悪化した欧州諸国との関係正常化を重視するため、の2点を挙げて弁明した。

3
続き

韓国が直面する「もう一つの試練」

 韓国の文在寅大統領の任期が1年を切った。同大統領が願っている米朝、南北首脳会談の再現の可能性は限りなくゼロに近い一方、国内の政治・経済状況は限りなく厳しい。米韓首脳会談では北朝鮮の核問題への両国間の連携を確認したが、文大統領の本来の願いは米朝首脳会談の調整役を演じることで、任期満了、退任前にもう一度花を咲かせることだが、現時点ではそれも難しくなった。バイデン大統領はトランプ前大統領とは明らかに政治スタイルが異なる。バイデン氏は外交と対話を通じてじっくりと取り組む姿勢を見せている。

6
続き