ワシントン・タイムズ・ジャパン
乾 一宇
乾 一宇
ロシア研究家
西川 佳秀
西川 佳秀
元防衛庁・防衛研究所
新田 容子
新田 容子
サイバー安全保障
杉山 蕃
杉山 蕃
元統幕議長

上岡 龍次 rss (安全保障)

ライター一覧
上岡 龍次

戦争学研究家、1971年3月19日生まれ。愛媛県出身。九州東海大学大学院卒(情報工学専攻修士)。軍事評論家である元陸将補の松村劭(つとむ)氏に師事。これ以後、日本では珍しい戦争学の研究家となる。

賭けに出たプーチン大統領 ウクライナ侵攻は2月までが勝負

 ロシアはウクライナ国境付近に10万人の戦力を集めると、欧米はロシアによるウクライナ侵攻を感じ取る。ロシアは否定するが、国際社会では国境付近に4万人以上の戦力を集めないのがマナー。ロシアも知っているはずだから、欧米が警戒するのは当然の流れ。

 ロシアはウクライナ侵攻を否定するが、ウィーンで1月13日に、欧米とロシアで欧州安全保障協力機構(OSCE)の会合が開かれた。会合は明るいものではなく、戦争を予期させることしか得られなかった。参加国は戦争を予期する動きを見せ、アメリカはロシアを信用していないことが明らかになる。

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ロシア、ウクライナ侵攻のシナリオ

 2021年12月30日に、ロシアのプーチン大統領とアメリカのバイデン大統領が電話会談をした。双方の主張は平行線で、お互いに警告を行うだけに終わった。バイデン大統領は、仮にロシアがウクライナ侵攻をした場合、ロシアに対して経済制裁を行うとするも、プーチン大統領はアメリカとロシアの関係が終わると警告しただけだった。

■米ロ首脳電話会談、ウクライナ情勢めぐり警告の応酬https://www.afpbb.com/articles/-/3383235  公に会談内容が流れていることは、戦争前夜の外交に近い。お互いに警告し、お互いが正当性を主張する。対立関係から緊張関係になっており、残るは戦争だけの状態。これが分かっていても、双方は交渉することはしなかった。

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プーチンの瀬戸際外交はヒットラーの再現

 国際社会では、国境付近に4万人以上の戦力を集めないのがマナー。これは国防も必要だが、必要以上に緊張を生まないための妥協の戦力。陸戦では4万人の戦力は威力偵察に使われるので、隣国に侵攻するには最小の戦力といえる。

 だから軍事演習だとしても、4万人の戦力を国境付近に集めるだけで警戒される。だがロシアは、ウクライナ国境付近に9万人以上の戦力を配置。しかも、今後17万人の戦力増強が囁かれている。

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復活する習近平と存在感のないバイデン

 トランプ前大統領が中国と対立し、中国包囲網が形成された。だがアメリカ大統領選挙で敗北しバイデン大統領に変わる。トランプ前大統領が形成した中国包囲網として、イギリス・フランス・ドイツ・オランダ海軍艦艇が日本付近に集結したのは事実。だが2021年10月を境に、中国包囲網は段階的に縮小している。

 アメリカ海軍とイギリス海軍が、インド洋・南シナ海・東シナ海で継続的に活動したことで、人民解放軍海軍の活動を縮小させた。制海権は基地から戦場まで継続的に往復することで獲得できるから、人民解放軍海軍を引かせることができた。

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五輪ボイコットは茶番 崩れる中国包囲網

 トランプ前大統領が中国と対立し、ヨーロッパの軍隊を日本に集めることに成功。アメリカ海軍はインド洋・南シナ海・東シナ海で継続的に活動し、人民解放軍海軍から制海権を奪うことに成功する。

 イギリス空母打撃群が日本に到着したが、2021年10月が中国包囲網のピークになった。それ以後は、外交レベルで中国との宥和路線になった。これで各国の足並みが崩れ、フランスは中国寄りに戻る。

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決断を迫られるウクライナ政府

 ロシアはウクライナとの国境付近にロシア軍を配置している。国際社会では国境付近に4万人以上の戦力を集めないのがマナー。何故なら、4万人の戦力は威力偵察に使われるので、これ以上集めると不要な緊張を生むことになる。

 白人世界は戦争ばかりしているが、戦争の経験から可能な限り戦争を回避する対策も生み出した。それは平時に不要な緊張を生まないこと。国防目的で国境付近に軍隊を置くことも必要だが、少ないと防衛ができない。だが多いと緊張を生む。

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政治的決断のない攻撃能力は絵に描いた餅

 日本は第二次世界大戦で敗北。これで戦後日本は戦争を悪と認識する。国家は人権の源であり、国家が国民に人権を与える。だから国家が消滅すれば国民は無人権。国家は国民を無人権にしないために戦争する。

 だが戦後日本は、国家と人権を切り離す。日本の政治家は戦争の意味を理解せず、在日米軍に国防を丸投げする。警察予備隊から自衛隊になっても、存在するだけの飾りに留められている。

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バイデン大統領は対中国包囲網の破壊者

■宥和政策に移行

 習近平が2013年に一帯一路構想を公表し、中国の覇権拡大は露骨になった。中国の政治・経済が各国の政財界に浸透すると、親中派は増加した。同時に、中国の覇権拡大を警戒する国も増加した。

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迷走する中国、インド侵攻も選択肢

■台湾派兵明言しないアメリカ

 アメリカは中国が台湾侵攻を行えば、同盟国とともに対応すると中国を威嚇。それに中国が反発している。だがアメリカは、台湾にアメリカ軍を派遣し、台湾軍と共同作戦を行うとは明言していない。

●中国外相、台湾問題で米をけん制 首脳会談控えhttps://jp.reuters.com/article/usa-china-xi-taiwan-idJPKBN2HZ00A?il=0

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習近平を破滅へと導くアメリカ

●不可解な発言の連続

 アメリカは最近、中国の核戦力の増強と同時に、2年以内に人民解放軍が台湾に侵攻することはないという分析を公言している。中国の脅威論と楽観論が同時進行している。中国の核戦力が、アメリカの分析に反して増加傾向にあるなら脅威の卵だ。

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中露艦隊の日本一周はパフォーマンス

■国防に無関心な政治家

 中露艦隊が津軽海峡を抜けて太平洋を南下。その後、鹿児島県付近の大隅海峡を抜けて東シナ海に入ったことが明らかにされた。そんな時に日本の政治家は選挙に忙しい。中露が連合して日本への示威行動をしているのだが、政治家は何も感じない。

●中露10隻、大隅海峡も通過 日本列島を一周

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物資不足の人民解放軍 欧米に面子つぶされた習近平

■英仏カナダ海軍が台湾海峡航行

 台湾海峡は国際海峡だから、中国が航行の自由を奪うことはできない。だが中国は、国際海峡すら自国の領土の認識。アメリカは反発し、継続的に台湾海峡通過を続けている。最初はアメリカ海軍だけが台湾海峡を航行していたが、次第にイギリス海軍も参加。台湾海峡の航行はフランス海軍まで参加するようになる。

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中国、攻めから守りに 南・東シナ海の覇権放棄か

■強まる台湾への軍事圧力

 2020年までの人民解放軍海軍は、南シナ海・東シナ海で軍事演習を行っていた。人民解放軍の軍事演習は次第に縮小し、2021年になると以前のように軍事演習を宣伝しなくなる。それどころか、イギリス空母打撃群が南シナ海に到達すると、威嚇はするが軍事演習で返礼しない。

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文革輸出で毛沢東超え狙う習近平

■軍事力で劣り策で勝る

 アメリカと中国の対立が激化し、反中国包囲網が形成された。イギリスは空母打撃群を日本に派遣し、インド太平洋の安全保障で中国と対立する道を選んだ。中国は南シナ海の覇権維持が困難になり、次第にアメリカ海軍とイギリス海軍に奪われていく。

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次の首相に国防意識は有るか?

■国防に無関心な政治

 世界では米中対立が激化し、武漢ウイルス・パンデミックも終わりが見えない。それでも日本は平和だ。与党も野党も国防や国際情勢には無関心。今の総裁選には国防に関心を持つ議員がいるようだが、選ばれるかは不明。

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二正面作戦を強いられる中国

■アメリカ軍、イスラム国を攻撃

 イギリス空母打撃群が日本付近に来ると、事実上のアメリカ・イギリス・オランダ・日本の連合軍が生まれた。それに対して中国には、ロシア軍・イラン軍は来ていない。隣国にロシア軍がいるのだが、人民解放軍と連合する動きが無い。

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中国の運命握るアフガン

■流動的な国際社会

 米中対立がイギリス空母打撃群をアジアに呼び込み、フランス海軍もアジアに海軍を派遣した。南シナ海で中国との対立が激化すると思われたが、イギリス空母打撃群が日本付近に展開した時に、アフガニスタン情勢が劇的に変化した。

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アフガン撤収、米中の逆転劇

■タリバンの快進撃

 アメリカ軍のアフガニスタン派遣は、2001年の911テロから始まる対テロ戦争の象徴。バイデン大統領は7月8日、アフガニスタンから今年の8月31日までに撤収することを発表。これで20年間続く戦争が終わると思われたが、タリバンは異常なまでの快進撃を行い、8月13日にはアフガニスタンの大半を制圧。

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イギリス海軍にバカにされる人民解放軍海軍

■英海軍、中国潜水艦を探知

 イギリス空母打撃群は2021年5月に出港。その後アジアに向かうために、道中で外国軍との合同訓練を実施。地中海・紅海・インド洋・南シナ海に至り、人民解放軍海軍はイギリス空母打撃群に軍事演習を臭わせて恫喝。だが人民解放軍海軍は、軍事演習の内容をメディアに向けて公開していない。ネットでも公開されず、脅しただけに終わっている。

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中国を追い詰める英米

■沈黙する中国

 2019年までの中国は強気だった。近代化した人民解放軍の存在を世界に宣伝し、強さと数をアピールしていた。中国の主戦場は太平洋だけでなく、一帯一路構想に合わせて、南シナ海とインド洋まで拡大。強引な拡大に世界は警戒したが、人民解放軍を世界に配置することで黙らせていた。

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中国の覇権否定した英空母

■存在感増すイギリス空母打撃群

 イギリス空母打撃群は、南シナ海からルソン海峡を使いフィリピン海に抜けた。イギリス空母打撃群は単に航行しているのではなく、地中海・インド洋などで外国軍との合同訓練を実施。イギリス海軍は、常に合同訓練の状況を公開している。これでイギリス空母打撃群の大雑把な位置だけではなく、行動内容まで教えている。

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追い詰められる習近平

■欧米が警戒

 中国は20世紀末のインターネット普及と、アメリカが推し進めたグローバル・スタンダードの波に乗り急成長。これで中国は世界の工場と呼ばれた。軍事的に相手にされなかった中国だが、経済的に急成長。同時に人民解放軍の近代化に邁進し、欧米から警戒されるまでに成長した。

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戦略が無い人民解放軍

■中国共産党の私兵

 中国の人民解放軍は国家の軍隊ではなく中国共産党の私兵。この根本が人民解放軍の動きを限定しているのは事実であり、中国共産党の命令で活動が決まる。外国の軍人は国家に忠誠を誓うが、人民解放軍は中国共産党に忠誠を誓う。これで戦う意味も目的も異なる世界。

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