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早川 忠孝
早川 忠孝
前衆議院議員
細川 珠生
細川 珠生
政治評論家
武田 滋樹
武田 滋樹
編集局 政治部長
櫻田 淳
櫻田 淳
東洋学園大学教授
田村 重信
田村 重信
元自民党政務調査会審議役

髙橋 利行 rss (政治)

ライター一覧
髙橋 利行

昭和18年生まれ。中央大学法学部卒。読売新聞政治部、解説部長、論説委員、編集局次長、新聞監査委員長を歴任。退社後、政治評論家。

漂う乱世の匂い、自民の負け幅左右する総裁選

 永田町に「乱世」の匂いが漂い始めた。「大乱世」の焦げ臭さも混じる。第一幕は自民党総裁選である。宰相・菅義偉が党を牛耳る幹事長・二階俊博と組んで派閥の領袖(りょうしゅう)連を手懐け再選の地均(じなら)しをしている。だが、その締め付けにもかかわらず岸田文雄という有力な対抗馬を捨て身で出馬させることになってしまった。

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怪物・二階俊博の反攻構想 われ米中の「懸け橋」とならん

 政治家は数々の柵の中に生きている。若手であろうと中堅であろうと、実力者であろうと変わりない。まして稀代(きだい)の古強者である二階俊博(自民党幹事長)ともなると十重二十重の呪縛に囚(とら)われている。それが、得体の知れない、掴(つか)みどころがない、二階俊博という怪物を形作っているのである。

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衆院選の先行指標、自民「都議選+200」獲得説も

 東京都議会議員選挙は、いつもドラマティックに動く。平成時代だけを見ても8回の都議選のうち7回までが衆院選か参院選の直前に行われ、その結果に連動している。早い話、都議選はその直後に行われる国政選の「先行指標」なのである。だからこそ菅義偉政権が神経を尖(とが)らせるわけである。

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神様、仏様、ワクチン様 自民、単独過半数割れの崖っ縁

 ヒトは誰しも、何時(いつ)かは、己の人生において「究極の決断」を迫られる時がくる。市井の民であろうが、位人臣を極めた人物たるとを問わない。コロナ禍に蹂躙(じゅうりん)されている日本列島の惨状を目の前に遅々として捗(はかど)らないワクチン接種状況を勘案すると、宰相・菅義偉にはふたつの選択肢しかない。

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弱り目に祟り目、政権の浮沈占うワクチン接種

 喜寿を過ぎた今も、時折、魘(うな)されることがある。実家近くの低空から怪鳥のような米軍戦闘機に機銃掃射を受ける夢である。せいぜい1、2歳の記憶である。今となっては夢か現(うつつ)かさえ定かではない。

 物心ついてからの記憶は、接収されていた自宅に住んでいた親切な、日系2世の進駐軍兵士だった。ジープに乗せてくれチョコレートをくれた。カラーフィルムに残された幼い映像だった。この若い兵士は朝鮮動乱(1950~53年)に出征し、すぐ戦死した。オンリーさん(同棲する日本人女性)もいつの間にか姿を消した。

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従者に英雄なし、危機突破に女性擁立も視野

 「従者に英雄なし」という言葉がある。世間で英雄とか偉人とか呼ばれ崇(あが)められている大人物と言えども、年中身の回りの世話を焼いている「従者」から見ると、手のかかる「ただの人」に過ぎないという意味である。弁証法を打ち立てた哲学者フリードリヒ・ヘーゲル先生が仰(おっしゃ)るのだから間違いあるまい。

 言われてみれば思い当たる節は多々ある。鈴木善幸は運命の女神の気紛れで宰相になった。海外では「zenko who?」とクビを傾(かし)げられ、文藝春秋誌に「暗愚の帝王」と揶揄(やゆ)された御仁である。面白くないのが、鈴木善幸とシャム双生児と呼ばれていた薩摩隼人・二階堂進である。「あいつに務まるなら俺にもできる」と思ったのだろう、時の宰相・中曽根康弘の再選に叛旗(はんき)を翻した。「二階堂の乱」(1984年)である。あっさり鎮圧されたが、政治家の心が透けて見えるハプニングだった。

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危機からの「復元力」、国民の目は節穴ではない

 長期政権には秘訣(ひけつ)がある。「危機」からの「復元力」を持っていることである。政権には、人生と同じように山もあれば谷もある。嵐に見舞われ崖から滑落、命を失う危険もある。コロナという得体の知れない敵に蹂躙(じゅうりん)されても特効薬はない。せいぜいワクチンで身を守るしかない。緩やかな民主主義国家は、リーダーの見識、国民の意識に頼らざるを得ない。  「復元力」を占うのは内閣支持率に如(し)くはない。大概の政権は発足時が「絶頂」である。政治に倦(う)んだり不満を募らせたことが政権交代を招いているからである。大した根拠のない期待や公約に惑わされることも多いにしても、新しい政権に期待を紡ぐのが庶民なのである。裏切られれば「落下」するだけである。

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「背水の陣」の賭け、連立が破綻すれば天下騒乱

 「一強」を誇示している自民党の力の源泉も、突き詰めると、20年にわたる公明党との連立にある。「尾っぽ」が頭を振り回すリスクはあるが、小さな政党が味な力を発揮する。それが連立の妙味である。自主憲法制定を党是とする自民党と、平和と福祉を理念とする公明党だから、いささか「保守」の旗幟(きし)はぼやけるが、揺るぎない「政治の安定」は間違いなく、この両党の連立が齎(もたら)したものである。

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狸や狐を操るのも芸の内

政治評論家 髙橋利行

 いつの世でも庶民の勘は鋭い。いとも容易(たやす)く権力者の正体を見破る。「一強」と怖(おそ)れられてきた安倍晋三政権も、いつの間にか「事実上の菅義偉政権」になったと見抜いている。菅義偉が自民党総裁選の出馬会見で「安倍路線の継承」と謳(うた)っても誰も違和感を感じない所以(ゆえん)である。

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電撃退陣表明の真相 「米中冷戦」というキングメーカー

 潰瘍性大腸炎という難病が、宰相・安倍晋三を2度にわたって退陣に追い込んだ。戦後最年少の若さで宰相に就任した第1次政権、そして史上最長の連続在任記録を更新したばかりの現政権である。

 この病気にはストレスが何よりも悪いらしい。景気回復、地球儀を俯瞰(ふかん)する外交を展開したことで想像を絶するストレスが宰相の身を苛(さいな)んでいたに違いない。

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「民の竈」は賑わっているか?

 永遠のマドンナ原節子や、枯れた芸で観客を魅了した笠智衆らを重用し、独自な映画世界を創り上げた小津安二郎を知らない人はいまい。日本が世界に誇る映画監督である。その小津安二郎に「大学は出たけれど」というサイレント映画(1929年公開)がある。「昭和恐慌」(1930~32年頃)直前の不況に直撃され、今でいう「就職氷河期」に翻弄(ほんろう)される学生たちの懊悩(おうのう)をコミカルに描いた作品である。

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コロナ禍で激発した「遺恨試合」

 疫病、恨み、嫉(ねた)み、憎しみ、遺恨、私利私欲、悪巧みなど、この世に蔓延(はびこ)る、あらゆる「災い」は、ギリシャ神話に拠(よ)れば、全能の神ゼウスが地上に寄越(よこ)した「パンドラの箱」を開けてしまったせいらしい。現代の世界を覆う差別、貧困、格差、分断から核や細菌兵器、あるいは、神の領域にまで踏み込んだと言われるゲノム解析なども「災い」の類いなのか。長い時を経て「変異」したせいなのか。

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「日米安保」は自ら佑くる者を佑く

 「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰」と鏡に問い掛ける美しい継母(ままはは)。「お妃(きさき)さま、それは貴女(あなた)です」と答える魔法の鏡。だが、白雪姫が7歳になったある日、鏡の答えが一変する。「それは白雪姫です」。刹那(せつな)、自慢の鼻をへし折られた継母の胸に殺意が走る。

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“牛蒡抜き”で襷を渡すのもレジェンド、まだ見えぬ「永田町駅伝」の行方

 テレビを点(つ)けると、毎週、どこかで誰かが走っている。「駅伝」であったり「マラソン」であったりする。マラソンは、古代ギリシャ時代、アテナイ(アテネ)がペルシャ軍を撃退した「戦勝」を伝えた伝令の故事に因(ちな)んだらしいが、日本発祥の「駅伝」の歴史も古い。「日本書紀」にまで遡(さかのぼ)る。律令時代に中国・唐の制度に倣ってつくられた「傳馬(てんま)」「駅馬(えきば)」もこの類である。時代劇にしばしば登場する「飛脚」にも繋(つな)がっている。

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トランプ再選なら「安倍四選」が国益

 赤提灯(ちょうちん)で隣り合わせた飲み友達にしても、ママ友にしても、「人付き合い」というものは存外難しい。「美女と野獣」というように、当人同士にしかわからない「相性」がある。まして国家を背負って渡り合わなければならない首脳同士となると、国益やら戦略、それぞれの置かれた立場などが邪魔をして腹を割った付き合いはでき難い。

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まだまだ短い

政治評論家 髙橋利行

 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の誰を好むかと問われると、日本人の多くが「信長」を選ぶという。短い人生を峻烈(しゅんれつ)に生き抜いた生き様が、日本人を引き付けて止(や)まないのだろう。

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改憲へ匍匐前進・安倍自民党

 天皇陛下の御即位を内外に知らしめる「即位礼正殿の儀」が厳かに執り行われた。雨中で始まった式典の途中で虹が出るという吉兆も現れた。目出度(めでた)いことである。

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「小泉進次郎」という恋から醒める時

 イギリスの劇作家シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」に、悪名高いユダヤ人の高利貸しが登場する。シェイクスピアは、その娘・ジェシカの口から「恋は盲目であり、恋人たちは自分たちが犯す愚行に気づかない」という意味深な台詞(せりふ)を語らせる。

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内閣改造 夜啼きしている「伝家の宝刀」

政治評論家 髙橋利行

 今、宰相・安倍晋三にとって思いは一つである。2021年9月までの残された任期中に、何としても衆院解散・総選挙を断行し勝利を収めることである。勝ち抜いて浮力を増せば、自ずと「安倍4選」への道も開けるだろうし、何よりも、いかに頑迷固陋(ころう)の野党にしても、憲法改正議論を端から拒否し続けるわけにはいかない。

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