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荒川 英紀
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松原 広幸
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三井 俊介
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三石 江里子
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宮崎 林司
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内藤 俊輔
内藤 俊輔
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高橋 富代
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吉本 秀一
吉本 秀一
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外舘 孝則 rss (社会貢献活動)

ライター一覧
外舘 孝則

昭和37年(1962年)、岩手県生まれ。日本大学卒業。現在、特定非営利活動法人エンチャイルド理事長。小中高でPTA会長、社会教育委員を務める。

国際協力体験を通して見えてきたもの(2)

◇グローバリゼーション  ニュースの賞味期限が短い。2016年は、内外の情勢がいつにも増して目まぐるしい、と感じる年だ。頻発するテロの脅威は最早遠い異国だけの心配事ではない。他国の国民投票結果が自国の未来に少なからぬ影響を及ぼすことも私たちは分かっている。若者の内向き志向と投票率の低さは、わが国の未来を一層不透明なものにしている。  使い古された感はあるが、あえて筆者は2016年を理解するキーワードとして「グローバリゼーション(グローバル化)」に注目したい。グローバリゼーションは意識をより外へと向けさせるが、同時に、世界を意識すればするほど、自国への強い意識が呼び起こされてくる。他者との出会いは、自己を意識する起点でもある。区別は差異への認識から生じるからだ。些細な違いが大きな葛藤や摩擦に転じることも少なくない。「話せば分かる」とは、昭和7年(1932年)の「五・一五事件」で反乱将校たちに殺害された犬養毅首相の有名な文句だが、言葉の通じる相手であっても分かり合うということは簡単ではない。ましてやすっかり出来上がってしまった民族や国家の垣根を超えることの難しさは何をか言わんやである。外を意識すればするほど、内との境目が際立ってくる。  今や世界の国々は、膨れ上がる自意識とグローバリゼーションとのはざまの相克にさいなまれ、そのストレス症状は政府の次元から国民のレベルにまで広がっている、それも全世界同時多発的に。グローバリゼーションは、とりわけ冷戦終結後に加速したとみることができるが、この四半世紀の間、それと背中合わせの格好で宗教や民族、国家間の軋轢は常にうごめき、四方八方にその触手を伸ばしてきた。

◇「9・11」の衝撃  2000年ニューミレニアムの到来は、地球共同体社会実現への夢を膨らませるのに十分なムードを醸成してくれたが、人類の夢心地は長くは続かなかった。  2001年9月11日、米国同時多発テロの衝撃が世界を襲った。世界貿易センタービル・ツインタワーの崩落シーンはその後長く続くことになる世界のコンフリクト(葛藤)ののろしのようでもあった。  この日、筆者は中国での国際協力活動を終えて帰国した。心地良い疲れとともに帰宅したはずであったが、その夜はテレビの前にくぎ付けになり、初めての国際協力体験を感慨深く振り返るどころの話ではなくなった。何度もくり返し映し出される世界貿易センタービルへの旅客機の衝突と一気に崩れ落ちていく超高層ビルの映像が、ハリウッド映画の一場面のように脳の中枢深くに沈殿していった。  しかし、当時の筆者には、その後訪れる混迷の世界を脳裏に描き得る想像力はなかった。目の前で展開するニューミレニアムの理想が打ち砕かれていく、その姿は映像の中の出来事であって、自らの現実の生活とはおよそ程遠いもののように感じていた。

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国際協力体験を通して見えてきたもの(1)

 5月27日、オバマ米大統領は広島の平和記念公園で17分に及ぶ歴史的な演説を行った。その中で「広島を訪れた理由」として、次のように述べた。

 「私自身の国の物語も、簡単な言葉から始まった。『全ての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている』(米独立宣言)。この理想の実現は決して容易ではなかった。わが国内や国民の間でさえそうだった。しかし、この話に忠実であろうと努力する価値はある。それは、真剣な努力に値する理想であり、大陸そして海を越えて広がる理想だ。全ての人間の絶対的な価値を示し、全て生命は大切であるという揺るぎない主張だ。われわれは皆一つの人類という家族の一員であるとの根源的で必然的な考え方だ。これこそ、われわれ皆が伝えなければならない物語だ」(「時事ドットコムニュース」より)

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東日本大震災から5年を迎えて

日本にミッションが与えられた日

 東日本大震災が発生した2011年3月11日が多くの日本人にとって忘れられない日となったように、筆者もまた「3・11」を自らの人生のターニングポイントとなった出来事として記憶している。

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NPOが担う「社会教育」というミッション

 「汝の国の青年を示せ。然らば汝の国の将来を卜せん」  アジア人初のノーベル賞受賞者、詩聖タゴールの言葉である。子供たちを無視し、若者たちの存在を抜きに国家の未来を論ずることはできない。間違いなく、彼らは未来の社会の担い手である。今日の社会の担い手もまた、かつての子供たちである。社会の未来のありようを予測し得る最も確かな根拠は、今を生きる若者や子供たちの姿なのである。

 では、未来を映し出す鏡とも言える今どきの日本の子供たちの実情とはいかなるものか。社会の健全度を診断する指標としてよく使われるのが犯罪率と自殺率である。ここでは自殺率に着目して日本社会の健康状態を診てみよう。

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