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乾 一宇
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元防衛研究所研究室長
茅原 郁生
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中国安全保障
濱口 和久
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防衛レーダー
高永喆
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拓殖大学客員研究員
新田 容子
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サイバー安全保障
岡田 真理
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フリーライター
竹田 五郎
竹田 五郎
元統幕議長
田村 重信
田村 重信
元自民党政務調査会審議役
上岡 龍次
上岡 龍次
戦争学研究家
吉川 圭一
吉川 圭一
グローバル・イッシューズ総合研究所代表

杉山 蕃 rss (安全保障 元防衛省)

ライター一覧
杉山 蕃

昭和13年(1938年)生まれ。35年防衛大学卒業(防大4期)後、北部航空方面隊司令官、航空総隊司令官を経て、平成6年7月航空幕僚長。8年3月統合幕僚会議議長となり、9年10月退官。

中国優位を米と埋めよ-台湾新政権を巡る軍事情勢

元統幕議長 杉山 蕃

 5月20日、台湾総統に民進党党首蔡英文氏が就任し、新しい情勢へと移行した。中台関係は、1949年蒋介石国民党政府の遷台以来、極めて複雑な経緯を経ている。71年国連代表権の中華人民共和国への移転以降、双方の統一に係る見解、交渉は歴代権力の最も努力してきたところである。

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世界の軍事技術移転の潮流

元統幕議長 杉山 蕃

 今年の米韓共同軍事演習は、例年になく激しいやり取りがあったが間もなく終了する。米韓側は、新たな共同作戦計画5015に基づき、一旦発動されたら北朝鮮指導部を殲滅することを明らかにし、北朝鮮は「容赦なき無慈悲な先制核攻撃」を宣言し、ミサイル発射等の恫喝的活動を行ったことは読者ご存知の通りである。

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異常な北朝鮮の戦略核開発

元統幕議長 杉山 蕃

 毎年この時期、米韓共同軍事演習をめぐり情勢が緊迫し、北朝鮮が挑発的行動に及ぶのが常態化している。今年は北朝鮮が弾道弾発射実験を強行したこともあり、米国はステルス戦略爆撃機B2、ステルス戦闘機F22をはじめ、空母、強襲揚陸艦(ヘリ空母)など最新装備の兵力を派遣し、北朝鮮の核兵器開発に圧力をかける姿勢を顕著にした。これに対し、北朝鮮は「無警告で先制攻撃を行う」といった過激極まりない宣言を行ったほか、「スカッド」と見られるミサイルを日本海に向け発射するなどエスカレートする状態にある。これら諸状況に関し、若干の所見を披露したい。

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国力に見合う防衛力整備を

元統幕議長 杉山 蕃

 北朝鮮による弾道弾発射、シリア内の紛争、IS(過激派組織「イスラム国」)のテロ活動の活発化など世界の軍事情勢は相変わらず、不安定な情勢が続いている。我が国周辺においては、中国の軍事膨張、南シナ海の一方的な現状変更が加わり、世界的な注目を浴びている。

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原油安で流れる露軍事技術

元統幕議長 杉山 蕃

 新春は、中国経済への不安感から全世界的な株安でスタートした。そのような中、世界的には原油安という大きな流れが並行し、この影響は極めて大きい。一般に経済・金融面からの論評が多いが軍事面においても大きな影響があることから所見を披露したい。

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ISと中国に明け暮れた1年

元統幕議長 杉山 蕃

 1年を振り返って防衛の抱える問題について所見を披露したい。

 軍事治安関連で最も世界の耳目を集めているのは、「イスラム国」(IS)と自ら称するトルコ・シリア・イラク国境地帯を勢力範囲とするイスラム過激組織の活動であろう。この勢力の活動拡大は、地域の武力による実質支配に留まらず、世界各地へのテロ活動を活性化させ、大きな不安定要因となっている。

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中国の南シナ海領有の野望

元統幕議長 杉山 蕃

 APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議が行われ、懸案の南シナ海における中国の一方的な領有権主張、岩礁・浅瀬への飛行場建設等の力による現状変更について、オバマ大統領、安倍総理をはじめとし、関係国からも中国牽制の表明があった。米国による人工島海域(中国は領海と主張)での海軍艦艇航行と相俟って、南沙問題に新しい展開が見られる状況にあり、若干の所見を披露したい。

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戦後70年の特攻戦没者慰霊

元統幕議長 杉山 蕃

 安保法制にかかる国会騒動も終わり、10月は各種の戦没者慰霊行事が行われる時期である。皇室の御出席を賜る千鳥ヶ淵墓苑秋季慰霊祭、靖国神社秋季例大祭をはじめ、各種の行事が全国で行われる。筆者は特攻隊戦没者慰霊に携わっているが、10月25日は神風特別攻撃隊敷島隊関大尉以下5名による最初の特攻隊攻撃が報ぜられた日でもある。終戦70年を経た今日、遺族、戦友、関係者の激減する状況にあり、改めて特攻隊員戦没者慰霊について所見を披露したい。

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急速な中国海軍膨張に思う

元統幕議長 杉山 蕃

 懸案の安保関連法も決着がつき、誠に結構と考えている。今回は米中首脳会談の次なる課題の日中韓首脳会談の実現等を睨み、中国海軍の急速な膨張について紹介し、懸念とともに中国の目指すところについて所見を披露したい。

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終戦70年に建設的な視点を

元統幕議長 杉山 蕃

 8月は慰霊の月である。終戦記念日、今年の靖国神社は、若人・外国人を含め多数の参拝者で賑わった。例によって、参拝する閣僚・国会議員をターゲットにマスコミが例年以上の放列である。前日発表された安倍総理の「70周年談話」、佳境に入った参議院での安保関連法案審議の状況もあり、マスコミの取材も力が入ったものと考えている。こんな中、筆者の思いは例年になく複雑である。それは、終戦記念日に対するマスコミの報道ぶり、あるいは焦点の絞り方といった面で、果たしてこれで良いのか、もっと掘り下げないでよいのかという懸念である。若干の所信を披露したい。

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那覇空港管制トラブルに思う

元統幕議長 杉山 蕃

 先日、那覇空港において離発着する航空機の管制上のトラブルが発生した。目前の滑走路をまたぐ格好で離陸していく自衛隊ヘリを視認した離陸操作中の民間機が、滑走路上で停止。続いて着陸してきた民間機が、離陸を中止した民間機の後ろに停止するというヒヤリ事件である。本件いろいろの問題点があり、深刻な事態も考えられることから、若干の分析と所見を披露したい。

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日本孤立化狙う戦略的動向

元統幕議長 杉山 蕃

 前回意見を披露した日米防衛協力の指針の再見直しについては、予定通りの運びとなり、安倍首相の訪米、首脳会談での合意、米両院議員総会での演説、その後の反応等、日米同盟の一層の充実を各国に見せつける事となった。誠に結構な成り行きと考えている。特に安倍総理の演説は極めて好評で、中国・韓国の「歴史修正主義者」とする事前工作にもかかわらず、アジアで最も信頼できる同盟国総理の位置づけを不動のものにした成果は大である。

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日米防衛指針見直しに期待

元統幕議長 杉山 蕃

 安倍総理訪米に際してオバマ大統領との間で合意される「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)の見直し作業実施について報道されている。先の集団的自衛権一部容認に係る閣議決定、関連法整備に係る検討の進捗(しんちょく)、中谷防衛大臣とカーター国防長官の会談など一連の事前調整の下で合意されるもので、誠に結構な成り行きと考えており、若干の所見を披露したい。

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終戦70年を巡る報道に思う

元統幕議長 杉山 蕃

 終戦70年の今年、先の戦争に関する多くの報道がなされている。いずれも戦争の被害が如何に大きなものであったかを生存者の証言を加え、二度と起こしてはいけないと訴える態度であり、誠に結構な事と考えている。しかし、後期高齢者になった筆者は、最近、報道している皆さんにやや頼りなさに似た感じを持つようになってきた。それは、報道する人達が、経済成長・豊穣(ほうじょう)の時代に育って、戦争とはやってはいけない悲惨なものという通常の社会心理を根拠とし、戦争の実体験がないことによるものと考えている。

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ISの日本人虐殺事件に思う

元統幕議長 杉山 蕃

 年初からシリア・イラク国境地帯の「イスラム国」(IS)を名乗る過激派武装集団支配地域で拘束された日本人2名人質事件で、マスコミは一斉にトップニュースの扱いをし、各様の報道がなされた。結果は2名の虐殺という悲劇で終止符を打ったが、犠牲となったお二方の冥福をお祈りするとともに、報道・政府対応・邦人の海外での安全の面で大きな教訓を残したことから、若干の所見を披露したい。

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平成27年度防衛予算に思う

元統幕議長 杉山 蕃

 選挙で中断していた平成27年度予算編成作業が整い、政府案がまとまった。防衛予算については「11年ぶりの高い防衛費」といったフレーズが目につく。確かに4・9兆円の予算は平成16年(4・8兆)以来の数値であり過去最高ではある。しかし、改めて11年間の低迷を考える必要がある。端的に言うと、中国の国防予算は11年前、2000億元であったが、年率10%の進捗(しんちょく)から、昨年の予算は8000億元、実に4倍の予算規模(防衛白書)となっている。

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第3次安倍内閣の安保課題

元統幕議長 杉山 蕃

 選挙が終わり、第3次安倍内閣が発足した。同内閣へ期待する政策について若干の所見を披露したい。第一は当然アベノミクスすなわち、経済、財政の着実な回復である。

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密漁、軍事と理不尽な中国

元統幕議長 杉山 蕃

 中国漁船の小笠原海域での不法な赤サンゴ密漁が問題となり、政府・海上保安庁は重い腰を上げ、取り締まり強化に動き出した旨報道されている。他方、比・越・台等と領有権について係争が続く南シナ海群島での中国の本格的基地整備も急ピッチで進んでいるようである。我が国の領土である尖閣諸島への理不尽な行動は勿論、尖閣上空への中国防衛識別圏(ADIZ)の公告が非難される。ADIZ自体は、当該国防空上の見地から設けるもので、基本的にはその国の勝手である。しかし、今回のように軍への事前通告を必要とする等の処置を義務付ける行為は国際航空協定上理不尽な公告であるし、我が国領空主権への侵害でもある。

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中国利するウクライナ情勢

元統幕議長 杉山 蕃

 今回は、膨張著しい中国軍事力と、ウクライナの情勢について所見を披露してみたい。まず中国海軍であるが、世界が注目する最大課題は国産空母の建設である。中国が保有する空母「遼寧」は、周知の如くウクライナから巧妙な手口で購入した旧ソ連空母「ワリャーグ」を復旧・改造したものだ。

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朝日新聞社謝罪会見に思う

元統幕議長 杉山 蕃

 「慰安婦問題」の根拠として、長く虚偽・捏造(ねつぞう)報道であるとの批判を受けていたにも拘わらず、朝日新聞が事実として報道していた「吉田発言」にかかる報道は虚偽捏造のものであるとして撤回し、撤回時期が遅きに失したことを謝罪する公開会見があった。本「吉田発言」は、吉田清治なる怪しげな作家が捏造した「軍令による慰安婦強制連行」を事実として取り上げ、日韓の追跡調査により事実無根であることが判明、吉田本人も95年捏造であることを認めたにも拘わらず、朝日新聞は以降19年にわたり撤回せず、国連報告、米下院決議、韓国系国民による慰安婦像建立など我が国にとって極めて不名誉な国際的風潮を醸成する発信源となり続けてきたものである。公正を旨とするマスコミ大手としてあってはならない不祥事であるが若干の所見を披露する。

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英霊に誠を尽くす遺骨収集

元統幕議長 杉山 蕃

 8月は戦没者の慰霊に一入(ひとしお)思いが深まる。終戦後69年、御遺族・戦友の方々の高齢化、少数化が進む中、戦没者慰霊は次世代・次々世代へと移り変わっている。そんな中で先日、天皇・皇后両陛下のパラオ方面への行幸が来年実施されるべく検討が始まった旨報道された。誠に有り難い御心である。さる慰霊行事の会合で90歳を超えた旧軍人の先輩が、「是非実現を」と万感の思いを述べておられたのが印象的だった。今回は戦没者慰霊のうち、遺骨収集について所見を披露したい。

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閣議決定した集団的自衛権

元統幕議長 杉山 蕃

 7月1日の安倍内閣による「集団的自衛権に関する憲法解釈の変更に関する閣議決定」が行われ、我が国の安保態勢は新しい段階に入った。憲法9条をはじめとする一連の法制体系が、国際環境の変化に対応せず、旧態依然たる一国平和主義と言われる我が国独特のものであることは事実である。そのため、国際協調の見地から、自衛隊が海外において行動する場合、所謂(いわゆる)「グレーゾーン」的状況の生起を考慮し、その都度「特別措置法」を制定、厳重な制約を設けて、特別な場合として対応してきたのもご存じの通りである。

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お粗末な中国機の接近事態

元統幕議長 杉山 蕃

 東シナ海におけるわが海上自衛隊、航空自衛隊機に対する中国戦闘機の接近飛行が頻発し、その映像が報道されている。空中10㍍、20㍍といった至近距離への接近に、政府・メディアはやや熱くなっている気配であるが、若干の所見を披露したい。

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