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増 記代司 rss (マスコミ)

ライター一覧

昭和25年(1950年)大阪府生まれ。東京福祉大学(付設社会福祉士養成課程)修了。「都議会新聞」編集長などを経て、1994年から本紙「メディアウォッチ」や論説を執筆。論評が大学入試に出題されるなど高い評価を得ている。社会福祉士としてはホームレス支援や原発避難者を支援。毎週火曜日掲載「メディアウォッチ」欄に携わっている。

戦後70余年、日本が自由主義国であることに難癖を付け続ける朝日

 日本は天皇を戴(いただ)き、かつ自由と民主主義の国だ。経済的に恵まれた国だ。何よりも戦争がない、飢餓がない、独裁がない、民族的ジェノサイド(集団虐殺)がない。むろん、さまざまな問題もあるが、大局から言えば、幸せな国だ。これはひとえに自由陣営の一員として生きてきたからだ。

 仮に戦後、共産陣営に組み込まれていれば、自由や民主主義がないばかりか、皇統をはじめとする歴史的伝統はすべて消し去られ、数々の血の惨劇に遭っていたことだろう。まぁ、こんな当たり前の話は今さら、ではある。

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五輪を政権闘争に引きずり込む朝日、負けを恐れて保身に走る政治家

 「政治家にとって内なる敵は何か」と、高名な宗教家にお聞きしたことがある。即座に答えが返ってきた、「保身である」と。保身とは、自分の地位、名声、安穏を失うまいと身を処すること。東京五輪を無観客とする政治判断にも「保身」のにおいがする。

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共産党系の病院ばかり取材し「五輪中止」求める記事を書く朝日記者

 東京のJR総武線・千駄ケ谷駅の近くに共産党の病院として名高い「代々木病院」がある。党幹部の多くがかかりつけ医にしている。共産党の大ボスだった宮本顕治・元議長は2007年7月、ここで亡くなった。

 筆者も社会福祉士養成校の実習生だった頃、ホームレス支援でちょっとした事故に遭い、代々木病院に連れて来られた。むろん党幹部ではない。一般患者も診ており、一見して普通の病院だ。だが、待合室で閉口した。看護師が「核兵器廃絶の署名をお願いします」と、しつこく回って来るのだ。署名ノルマでもあるのだろう。患者への気遣いもへったくれもない。折しも共産党は党を挙げて反核署名運動を繰り広げていた。

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沖縄戦の事実を歪め「日本悪」の偏向レッテル貼りに利用する左派紙

 沖縄慰霊の日の6月23日を前後して左派リベラル紙にはいつものレッテル貼りが溢(あふ)れていた。沖縄は「捨て石」、日本軍は酷(ひど)かった、などと。第2次大戦の中で最も熾烈(しれつ)を極めた沖縄戦では日本軍将兵と県民約18万8千人が亡くなり、米軍も1万2千人以上が戦死した。これを恰好の「日本悪」のレッテル貼りに使う。毎日社説はこう言った。

 「一般の住民は約9万4000人が犠牲になった。日本軍が本土決戦の時間を稼ごうとして、多くの人たちが避難していた本島南部で持久戦を展開した結果だ。国策の名の下、住民の命や暮らしはないがしろにされた」(23日付)

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福島原発事故や東京五輪をめぐり朝毎が仕掛ける「ゼロリスクの罠」

 福島県民が待ち望んでいた新刊本が世に出た。「東京電力福島第一原発事故から10年の知見 復興する福島の科学と倫理」(丸善出版)。いささか長いタイトルだが、これ一冊で福島の事故被害の実態がほぼ知れる。

 医療ジャーナリストの服部美咲さんの労作だ。放射線被曝(ひばく)の影響や甲状腺検査、廃炉汚染水対策などの基礎知識をデータ豊富に紹介し、原発事故に向き合った科学者や医師らの対談やインタビューで被害の真相に迫っている。

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金看板の「権力の監視」には触れず読者に購読料値上げを告げる朝日

 「新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究」と新聞倫理綱領にある。ところが、朝日の編集委員、曽我豪氏は政治部長時代に「権力監視こそ新聞社の使命だ」とぶち上げ、安倍政権の粗探しに汲々(きゅうきゅう)とした。何も今に始まった話ではないが、「権力の監視」は朝日の金看板といっても過言ではない。

 「真実の追究」と「権力の監視」では随分、意味合いが違う。真実の追究は「うそ偽りのない本当のこと」を「尋ねきわめること」だから真実に対して謙虚でなくてはならない。これに対して監視は「(悪事が起こらないように)見張ること」だから自(おの)ずと自分は正しいという前提に立つ。

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「縄文遺跡群」の世界遺産登録勧告、宗教や芸術からの視点を欠く各紙

 「ああ、何のために人間はいるのか。発信しよう、激しい愛を。青さのむこう、昼の空の星にまで。発信ゆんゆん、発信ゆんゆん…」

 こんな風変わりな歌詞の高校校歌がある。「宇宙の奥の宇宙まで」。題名も変わっている。福島県立清陵情報高校の校歌で、作詞は詩人の宗左近さん、「縄文人」と呼ばれた人だ。青森県の三内丸山遺跡など17で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されるというので宗さんを思い浮かべた。

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欧米とは桁違いに感染抑止の日本、理にかなわぬ朝日の五輪中止論

 またぞろ朝日である。「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」との社説を掲げた(5月26日付)。コロナ禍の感染拡大が止まらないから、開催は「理にかなうとはとても思えない」とし、「冷静に、客観的に周囲の状況を見極め、今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める」と主張している。

 朝日は東京五輪に賛同する「オフィシャルパートナー」だ。何十億円かの契約金を払って販売促進に利用し取材でも便宜を得てきた。開催反対ならパートナーから降りるのかと思いきや、紙面にそんな話はない。ホームページに「東京2020オフィシャルパートナーとして」との一文があり、それには契約当時から「オフィシャルパートナーとしての活動と言論機関としての報道は一線を画して」いたのでパートナーは続けるとしている。社論と会社は別物。言うことと、やることが違ってもOKなのだ。

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革命政党の体質変わらぬ共産党を「野党共闘」に加えようとする朝日

 日本共産党の理論政治誌『前衛』が5月号で通算1000号に達した、と毎日が伝えている(4日付)。終戦直後の1946年に創刊され、近年は野党共闘路線を反映して他党幹部のインタビューを掲載するなど柔軟な姿勢もうかがえるとし、「名前は『前衛』だが、国民的な雑誌に発展できる」との志位和夫委員長のコメントを載せている。

 相も変わらず昔の名前で出ています、の図だ。共産党の党名も前衛も変えない。それは一貫して共産主義に従っている証しだ。「共産」はマルクスに由来し、「前衛」はロシア革命の立役者レーニンの組織論に基づく。つまりマルクス・レーニン主義の政党だ。

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自衛隊明記を聞かず抽象的質問重ね回答誘導する朝日の憲法世論調査

 憲法記念日の3日、各紙に憲法をめぐる世論調査結果が載った。いずれも改憲賛成が反対を上回っている。

 ざっと紹介すると、読売=改憲56%、護憲40%。毎日=改憲48%、護憲31%。朝日=改憲45%、護憲44%。護憲の朝日調査をもってしても改憲が増えた。新型コロナウイルスなどの感染症や大規模災害に対応する緊急事態条項の新設については、共同通信=改憲57%、護憲42%(4月30日配信)。読売=改憲71%、護憲26%。朝日=改憲33%、護憲54%。憲法9条を改正して自衛隊の存在明記は、読売=改憲55%、護憲38%。毎日=改憲51%、護憲30%。

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40年超運転でも立派に機能する原発を「老朽原発」と決め付ける朝日

 年を取った人を最近は「老人」と言わない。老(ろう)には古びた、衰えたという意味があり、高齢者に嫌がられるからだ。ましてや朽ちると合わせて「老朽」と呼べば、ヘイト(誹謗(ひぼう)中傷)だ。なぜなら元来、老朽とは次のことを言う。

 「老いて朽ちること。年をとり、または古びて、役に立たないこと。また、そのような人または物」(広辞苑・第5版)

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安倍前首相が指摘する通り、なかなか変わらない朝日の「捏造体質」

 「『朝日新聞は捏造(ねつぞう)体質』安倍前首相、講演で」。こんな見出し記事が毎日23日付に載った。政治面ではなく社会面、それも囲み記事なので、いやが上にも目に付く。

 記事には、安倍晋三前首相が「都内で行われた講演で、朝日新聞の報道について『なかなか、捏造体質は変わらないようだ』と批判した。『捏造』の具体例については言及しなかった」とある。講演は他紙の記者も聞いただろうが、記事にしたのは毎日だけ。残念なことに朝日にはない。

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「処理水」海洋放出、朝日の「地元反対」との虚偽報道が風評被害もたらす

 「『被ばくによる健康被害がないことを心から望んでいる』と当たり前のことを言って、怒りを買った経験が何度もある。被害が大きいことを望んでいるかようなゆがんだ見方が、まだ健在だ」

 1カ月ほど前、福島大学名誉教授の清水修二氏が毎日新聞福島版のインタビュー記事でこんな話を披歴していた(3月10日付)。政府は福島第1原発の「処理水」を海洋放出する方針を決め、新聞に「風評被害」の文字が躍っているので思い出した。

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普天間返還合意から25年、問答無用のごり押し続ける地元紙と朝日

 「四半世紀たっても果たされない『約束』とは何なのか」と朝日が拳を振り上げている(10日付社説)。沖縄県の米軍普天間飛行場のことだ。日米両政府の返還合意から12日で25年が経(た)つが、いまだ返還されていない。地元紙・琉球新報は「即時閉鎖こそ負担軽減だ」と、中国が小躍りするような見出しを張った(11日付社説)。

 天に唾するとはこのことだ。「約束」を果たせないよう足を引っ張ってきたのは左翼勢力、朝日や地元・沖縄紙だったのは先刻承知のことだ。

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原発の無防備には怒り、日本国家の無防備には知らんぷりの左派紙

 左も右も憤慨している。

 「少なくとも1カ月以上、テロリストの侵入などにつながりかねない危険な状態が続いていた。信じがたい事態である」(朝日3月24日)

 「安全に対する意識が根本から問われる深刻な事態である」(産経3月28日)

 東京電力柏崎刈羽原発のことだ。地元紙・新潟日報もこう書く、「またもずさんな実態が明らかになった。あまりのひどさに言葉を失う」(3月18日、いずれも社説)。

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共産票を頼った「野党政権」の下心見え見えの朝日の「失望の高い壁」

 歴史にif(もし)はないとされるが、5年前に安倍晋三政権が野党や一部メディアの圧力に屈して安保関連法の成立を断念していれば、どうなっていただろうか。

産経28日付「安保法制5年」(29日で施行5年)の記事にこんな声が載っていた。

 高村正彦元自民党副総裁「日本の自衛艦が米空母を警護している絵が世界に発信される。これは大変な抑止力だ」

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外交・安保棚上げの「民共共闘」を目論み長野補選の政策協定隠す朝日

 「直ちに影響はございません」。3月11日の東日本大震災10年を経て、この言葉が蘇ってきた。当時の菅直人内閣のスポークスマン、枝野幸男官房長官(現・立憲民主党代表)は、福島第1原発事故の発生後、新たな事態が起こるたびに記者会見し情報を伝えた。その時の枕詞(まくらことば)が「直ちに影響はございません」。その都度被災者は混乱し、避難所を転々とさせられた。

 「直ちに」とは「時間をおかずに行動をおこすようす」(広辞苑)をいう。それを否定するのは、いつのことやら、時間が不明であるばかりか、影響があるのかないのかも定かでない。実に都合のいい逃げ口上だった。

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国連科学委の福島原発事故の報告書を小さくしか扱わぬ愚鈍な各紙

 これはどう考えても新聞の1面トップものだ。そう伝えるべき内容がある。それが目立たない中面や短報。報じないのもあった。ああ、鈍なるかな、日本の新聞―。

 いささか大げさに聞こえるかもしれないが、そう嘆息せざるを得なかった。何のニュースかというと、国連科学委員会が3月9日に公表した福島第1原発事故に関する2020年版報告書のことだ。住民への影響について「放射線に関連した将来的な健康影響が認められる可能性は低い」と指摘し、甲状腺がんについても被曝(ひばく)が原因ではないとの見解を示した。

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大阪本社版5万号特集で大阪・関西万博推進に宗旨替えした朝日

 朝日が3月2日付で5万号を数えた。「朝日新聞5万号のあゆみ」との特集が載っていたので初めて知った。5万とは大したものだ。

 それで2日付の他紙を見ると、毎日は52204号、読売は52148号とある。上には上がいる。いずれも創刊は明治初期。日本の近代化とともに新聞は歩んできたわけだ。戦後生まれの産経は28060号と浅い。もっとも福沢諭吉が興した時事新報の流れを汲(く)むので、こちらも引けを取らない。

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沖縄「孔子廟」違憲判決、中国の「見えない手」に触れぬ平和ボケの各紙

 「見えない手」。オーストラリアの作家、クライブ・ハミルトン氏は中国共産党のスパイ工作をそう呼んでいる。至る所に浸透しているのに人々は気づかない。いや、気づこうとしない。だから「見えない」のだ。

 沖縄でそれを象徴するのは先週、最高裁が違憲判決を下した那覇市の松山公園にある「孔子廟(びょう)」と言えば、違和感を抱かれるだろうか。このことに触れるメディアは皆無だった。むろん違憲判決は大きく報じられ、各紙は社説でも論じた。いずれも憲法の政教分離原則ばかりに焦点を当て、背後にある「見えない手」は全く書かなった。いや、見えていないから書けなかった。平和ボケは度が過ぎているように思う。

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「原発賛成6割」との注目に値する世論調査結果を地味に報じた毎日

 「犬が人を噛(か)んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」

 最近は誰も言わなくなった報道に関する「ことわざ」だ。犬が人を噛むのは当たり前(今では事件だが)、人が犬を噛むのは珍事。だからインパクトがあり、ニュースになる。そんな意味だが、これはどうだろう。

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今回の地震の天啓は緊急事態法の整備を怠る平和ボケ日本への警鐘

 スマホが響き始めた。キュイーン、キュイーン、地震です―。13日夜、緊急地震速報で眠気が吹き飛んだ。同時に揺れ始め、次第に大きくなっていく。10年前の恐怖がよみがえってきた。最大震度6強。「天災は忘れた頃にやってくる」。この格言が心に浮かぶ。3・11記念日を待たず、姿勢を正された気がした。

 今週から始まったNHKの大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公、渋沢栄一は関東大震災に際してこう論じている。

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立憲民主と共産の野合による「民共路線」の再現を狙う懲りない朝日

 それにしてもこの存在感の薄さはどうだろう。最大野党の立憲民主党が1月下旬、定期党大会を開いた。昨年9月の「結党」後、初となるものだが、関心を抱いた国民はどれほどいたか。テレビニュースや新聞記事での“ちょっと見”が関の山だろう。

 党大会で枝野幸男代表は「政権の選択肢となって自公政権を倒し、立憲民主党を中心とする新しい政権をつくる決意だ」と訴え、記者会見では「どこかで私なりの政権構想を提示したい」と語った。どこかで? 私なりの? いやはや、これでは枝野個人商店だ。もっとも社民党系まで抱えた寄り合い所帯。党内論議では船、山へ登るか。

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