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増子 耕一 rss

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増子 耕一

客員論説員

旧約聖書の価値を蘇らせるユダヤ人思想家 M・ブーバーの研究

モーセの人物像、信仰を明らかに 伝承の核になる出来事取り出す

 知の巨人と言われた宗教社会学者、マックス・ウェーバーの『古代ユダヤ教』は、J・ヴェルハウゼンの研究を引き継いで、旧約聖書の最も古い部分は一番最後に書かれたものであって、物語は書かれた時代のさまざまな精神を表したものと位置付けた。

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スターリン主義の呪縛 ソ連の罪認めぬロシア

《 記 者 の 視 点 》

 スイス在住のジャーナリスト、サーシャ・バッチャーニ氏の書いたドキュメンタリー『月下の犯罪』(伊東信宏訳、講談社)は、欧州の読書界を席巻した書で、祖父母、両親、作者と3世代にわたるハンガリー人の物語。書き出しはこうだ。

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人間の霊性を無視して尊厳性を失う

 社会科学は本当に人を幸福にするのか。戦争、飢餓、貧困、自然災害は克服されておらず、グローバル資本主義は現代文明の脆弱(ぜいじゃく)さをあらわにしている。

 経済学者も本質的欠陥に気付き、佐伯啓思は『近代の虚妄』(東洋経済新報社)を著し、中山智香子は『経済学の堕落を撃つ』(講談社)を書いて経済学を批判した。

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米国に根付いた無神論 キリスト教文化の破壊を狙う

《 記 者 の 視 点 》

 政治哲学者アラン・ブルームの著した『アメリカン・マインドの終焉(しゅうえん)』(1987年)は、米国社会が建国精神を離れて内面から崩れつつあることを描いた名著。三十数年たったが、精神の空洞化はより深刻になっている。それを印象付けた大統領選挙だった。

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