ワシントン・タイムズ・ジャパン
浅野 和生
浅野 和生
平成国際大学教授
藤橋 進
藤橋 進
特別編集委員
廣井 孝弘
廣井 孝弘
惑星科学者
小名木 善行
小名木 善行
国史啓蒙家
佐野 富成
佐野 富成
スポーツ・サブカル
多田 則明
多田 則明
宗教文化

小林 道憲 rss (文化 歴史)

ライター一覧
小林 道憲

昭和19年(1944年)福井県生まれ。昭和47年京都大学大学院文学研究科博士課程終了。哲学者。

新型コロナの数理モデルについて

哲学者 小林 道憲

 近代科学の特徴は、何よりも、複雑なものを単純化するというところにあった。例えば、ニュートンは、自然を単純な運動方程式に従うものと考え、これを物体や天体の運動に適用し成功を収めた。近代の自然科学は、単純化し抽象化したモデルを立てることによって、単純な法則に支配された自然という理念をつくり上げたのである。

単純化できない複雑系

1
続き

生命操作の危険性を考える

哲学者 小林 道憲

 現代文明の発展を推進してきた科学技術は、自然を改造することによってこれを構築してきたが、その力は生命にも及び、生命をも改造することができるようになった。20世紀末以来の生命操作技術の発達は、それを物語っている。今世紀も、この技術は進歩を遂げ、あらゆる生命の改造を可能にするであろう。

2
続き

人口と文明を考える

哲学者 小林 道憲

 人口減少は、今日の先進国の悩みの一つである。欧米諸国でも、日本でも、出生率は年々減少し、このまま出生率の減少が続けば、先進国の人口は、今世紀の末には世界人口のごく一部にまで縮小してしまうだろうと言われている。

2
続き

国民国家の役割を考える

哲学者 小林 道憲

 われわれが営んでいる国民国家は、19・20世紀の近代世界が生み出し、つくり上げてきたものである。国民国家は、国境によって区分された領土を持ち、その領土内の国民を支配する強力な国家である。それは、対外的には、自衛権と外交権を持った主権国家であり、そのために、独自の軍事力を持っている。対内的にも、国民国家は、独自の法体系を持ち、立法、行政、司法、それぞれの制度を確立している。

1
続き

『韓非子』で読む現代中国

哲学者 小林 道憲

 韓非子(紀元前280?~233年)は、中国戦国時代末期の思想家である。中国戦国時代の社会は、諸国相食(は)み、陰謀や内乱、侵略の渦巻く下剋上(げこくじょう)の社会であった。韓非子は、このような無秩序な時代に国家を成り立たせるには、法を立て、それを厳しく実行するのでなければならないと考えた。法による国家統治、法治主義を確立しようとしたのである。

0
続き

『孫子』で読む中国の対米謀略戦

哲学者 小林 道憲

 『孫子』というよく知られた兵法書は、今から2500年ほど前、中国春秋時代末期の将軍、孫武によってまとめられたものだといわれる。孫子は言う。戦争は国家の大事であり、国民の生死、国家存亡の分かれ道であるから、よくよく熟慮しなければならない。したがって、無駄な戦いを続けて費用をかけてはならない。

戦わずして勝つ「謀攻」

5
続き

オーウェルの予言した国家

哲学者 小林 道憲

 ジョージ・オーウェルが1945年に出版した小説、『動物農場』は、共産主義革命の過程とその結果を巧みに寓話(ぐうわ)化したものであった。そこでは、「動物たちは人間によって搾取されている。今こそ叛乱(はんらん)を起こして人間を追放すべきだ」という老牡(おす)豚の予言を信じ、動物農場の動物たちは、知力に優れた豚たちの指導のもとに叛乱を起こし、革命に成功する。

0
続き

デジタル通貨から考える貨幣の本質

 ここ10年ほどの間、ウェブのネットワーク上で電子的決済手段として流通しているデジタル通貨の発達には目覚ましいものがある。「Suica(スイカ)」や「PayPay(ペイペイ)」などの電子マネーはデジタル変換された支払い手段で、法定通貨を基準にしている。ビットコインやリブラなど仮想通貨(暗号資産)は法定通貨を基準としない通貨で、ウェブ上で容易に国境を越えて流通している。

2
続き

「死」の意味を考える

哲学者 小林 道憲

 18世紀末のパリの墓地整理のため姿を消したサン・イノサン墓地は、教会広場と納骨堂からなる墓地で、パリの住人たちが幾世紀にもわたって埋葬された聖地であった。誰もがここで永遠の眠りに就きたいと願っていたから、遺体を新しく埋葬する空間を作るために、以前に埋葬した死者の骨を地中から取り出して、それを回廊のアーチの上に積み重ねた。

1
続き

明智光秀をどう評価するか

哲学者 小林 道憲

 「時今也(ときはいま)桔梗(ききょうの)旗揚(はたあげ)」という歌舞伎演目は、江戸時代も爛熟(らんじゅく)期・文化文政期の歌舞伎作家、四世・鶴屋南北の作である。これは、それまで封建時代にあるまじき主殺しの謀反人とされていた明智光秀の本能寺の変での行動を、長年信長に虐(いじ)められていた光秀の積もりに積もった怨念からの復讐(ふくしゅう)であったという逆転解釈でできている。

2
続き

記紀神話と大嘗祭

哲学者 小林 道憲

 わが国の最も古い歴史書『日本書紀』や『古事記』にある天孫降臨神話は、大体次のような話になっている。

 ようやく平定された葦原(あしはら)の中つ国(日本)の統治を任せるのに、高天原のタカミムスビまたはアマテラスは、生まれたての孫ニニギノミコトを降ろすことになった。ニニギノミコトは、筑紫の日向の高千穂の峯(みね)に降臨した。

3
続き

「大嘗宮の儀」を考える

哲学者 小林 道憲

 新緑の季節、新天皇が即位され、新元号も公布され、新しい「令和」の時代が始まった。10月には即位礼、11月には大嘗祭が行われる。このうち即位礼は、新天皇が即位を国民に知らせ、これを諸外国に知らせる儀式である。即位礼が終わると、最重要な儀式、大嘗宮の儀が行われる。

0
続き

御代替わりの年に思う

哲学者 小林 道憲

 今年は、天皇の退位と即位のある記念すべき年である。やがて新元号も公布され、平成も終わりを告げる。

0
続き

諸文明が融合した中国文明

哲学者 小林 道憲

 中国文明は、四千年来の一貫した歴史を持ったオリジナルな文明だと思われているが、必ずしもそうではない。中国文明も、その長い変遷の過程で、常に外部からの影響を受けて変動してきた文明である。

0
続き

明治維新の政治思想とアジア

哲学者 小林 道憲

 今年は、明治維新から150年の年に当たる。明治維新を導いた政治思想とその後のアジアの政治思想について考えてみたい。

0
続き

天皇と憲法について考える

哲学者 小林 道憲

 来年は、天皇の代替わりがある上に、憲法の問題も議論されているので、憲法上の天皇の地位などについて考えてみたい。

2
続き

今年こそ憲法改正実現を

哲学者 小林 道憲

 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」

0
続き

9条加憲より2項削除を

哲学者 小林 道憲

 「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」

4
続き

統合と分散がせめぎ合う21世紀

哲学者 小林 道憲

 21世紀の初頭に当たる今日、交通・通信機関の目覚ましい発達と、そのグローバル化とともに、ヒト、モノ、カネ、情報の巨大な流れが国境を越えて激しく流動し、世界はますます相互依存度を高めている。

0
続き

中国文明の変遷と南シナ海

哲学者 小林 道憲

 南シナ海は、今の中国政府が言うように、2000年来中国の海だったのであろうか。

0
続き

執行機関持たぬ国際法の限界

哲学者 小林 道憲

 国際法は、世界の平和維持や自国の安全保障にどの程度有効なのであろうか。これまでに形成されてきた一般国際法は、主権平等や内政不干渉、国家領域の統治権や外交特権、条約の拘束力や侵略戦争の禁止などの基本原理を定めてきた。

1
続き

地球最後の植民地帝国・中国

哲学者 小林 道憲

 20世紀ももう遠くなりつつあるが、20世紀はコミュニズムの勃興と終焉(しゅうえん)の世紀でもあった。しかし、変質してではあるが、アジアの共産主義はまだ終焉していない。特に中国の動向が注目されるが、旧ソ連の歴史と並行させて考えてみたい。

1
続き


1 / 212