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テーマは「オリジナル幾多郎ノートをつくろう」

 今年、生誕150周年を記念して、石川県西田幾多郎記念哲学館では、「オリジナル幾多郎ノートをつくろう」をテーマに、ワークショップが開かれた。開催中の企画展「発見!!幾多郎ノート」に合わせて、5年前に見つかった西田のノートのレプリカを作る催しだ。同館では西田哲学についての講演会や研究会が開かれることは多いが、モノづくりのワークショップは今回が初めて。今月8日、9日の2日間開かれた3回の講習には小学生から社会人、主婦ら15人が参加し、本物そっくりの汚れや傷みを付けたレプリカの制作を楽しんだ。(日下一彦)

 「幾多郎ノート」は、2015年10月に幾多郎の遺族の元で見つかった直筆のノート50冊などで、ワークショップでは、その中から京都帝国大(現・京都大)時代の倫理学講義と「Gedanken(思想・思いの意味のドイツ語)」とタイトルが書かれた2種類を見本にした。

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「九谷焼絵皿イラストコンクール作品展」開催

 古九谷の名品や現代作家の作品を収集・展示している石川県九谷焼美術館では、夏休み企画として恒例の「九谷焼絵皿イラストコンクール作品展」が、来月8日から開かれる。今年で17回を数え、今回はスポーツをテーマに小学生が応募したイラストの中から、入選作を職人が絵皿に仕上げてくれる。児童自身の絵が立派な絵皿に生まれ変わり、毎回感動を呼んでいる。また、原画も展示され、作家たちの持つ高度な技術や巧みな構図が加味されて、見どころのある作品になっている。(日下一彦)

 同館が5月31日まで募集したところ、加賀市を中心に隣県の福井県あわら市や富山県富山市など全国から1115点の作品が寄せられた。期間中、コロナ禍の影響で小学校の休校と重なり、応募は昨年の半分余りだった。

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資料が語る、勉学に励む若き日の西田幾多郎の姿

 『善の研究』で知られる世界的な哲学者・西田幾多郎(1870~1945)=石川県かほく市出身=の生誕150年を記念する企画展「発見!!幾多郎ノート」が、かほく市にある西田幾多郎記念哲学館で開催されている。展示されているのは2015年10月、遺族の元で見つかった直筆のノートや紙資料を復刻したもので、その一部が本物そっくりのレプリカで公開されている。関係者によると、西田の全集が発刊された後の未公開資料ばかりで、全集には含まれていない記述も見られ、懸命に勉強し、研究に勤(いそ)しんだ若き日の幾多郎の姿が見えてくるという。(日下一彦)

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石川県出身の文芸家・加賀大介の秘めた想い

 夏の高校野球で、甲子園球場に流れる大会歌の「栄冠は君に輝く」は、球児たちを奮い立たせ、高校野球ファンの胸も熱くする。作曲は、現在放送中の朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而(1909~89)、作詞は文芸家の加賀大介(1914~73)だ。歌詞を読むと、いちずに白球を追い掛ける若人の姿が生き生きと表現され、作詞者の想(おも)いを伝えている。(日下一彦)

 今夏の第102回全国高校野球選手権大会は新型コロナの影響で、中止となる公算が大きい。主催する日本高等学校野球連盟では、20日、大会運営委員会を開き、最終決定する方針だ。残念なことではあるが、現状では、中止はやむを得ないだろう。

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富山県ゆかりの郷土の先賢20人の肖像画を展示

 富山市の県教育記念館では、企画展「肖像画で見る郷土の先賢展 世界の架け橋~富山から日本・世界を繋いだ人々~」が開催されている。米国で「アドレナリン」の抽出に取り組んだ世界的化学者の高峰譲吉、1964(昭和39)年の東京五輪開催時に外国人向けのホテル不足を解消するため、ホテルニューオータニを建設した実業家の大谷米太郎など、富山県ゆかりの先賢20人の肖像画が並び、それぞれの業績が紹介されている。「私たちの故郷にこんな素晴らしい業績を築いた人たちを初めて知った」という来館者も多く、改めて郷土を見直すきっかけになっている。(日下一彦)

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漆芸作家を目指す研修生の力作が並ぶ作品展

 伝統工芸の漆芸を学ぶ石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の卒業生による卒業作品展が、このほど金沢市の「しいのき迎賓館」で開かれた。今回で53回を数え、会場の1階ギャラリーAには、高度な技を習得し、作家を目指す研修生のみずみずしい力作が並び、来場者の感動を呼んだ。(日下一彦)

 同研修所は、減少傾向にある重要無形文化財保持者(人間国宝)の高度な漆芸技術の伝承者を養成する施設で、2年制の特別研修課程と3年制の普通研修課程から成る。特別研修課程は基礎から作品作りまでを幅広く学び、未経験者でも入所できる。高校や大学で漆芸に触れた研修生が多い。1年目は漆芸全般を学び、2年目に専門に入る。

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スポーツ・文化・観光、3庁連携で海外に発信を

 スポーツ、文化、観光の3庁連携による「第4回スポーツ文化ツーリズムシンポジウム」が、このほど石川県金沢市で開かれた。スポーツと文化芸術資源を結び付け、地域ブランドの確立を目指す取り組みで、過去3回は都内で開かれたが、今回は初めて地方で開催された。トークセッションでは、3庁の長官らが外国人の誘致に向けて、取り組みや展望を語った。(日下一彦)

 文化庁の宮田亮平長官、観光庁の田端浩長官、スポーツ庁次長の瀧本寛氏の3氏が登壇し、今夏の東京五輪と来年5月に関西一円で開かれる生涯スポーツ国際大会「ワールドマスターズゲームズ2021関西」を見据えた各庁の取り組みや展望を語った。スポーツ庁の鈴木大地長官はインフルエンザのため欠席し、代わって同庁次長の瀧本氏が出席した。

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「自画像展」、自分自身を見つめるきっかけに

 水彩絵の具やクレヨン、鉛筆、版画、さらにパソコン画、切り絵を使って描いた顔、顔、顔……。金沢市の「金沢ふるさと偉人館」で開催中の「自画像展-自分を見つめ、自分を描く-」だ。今回で12回を数え、館内には全応募作品1563点が展示されている。鏡で自分の顔をじっくりと眺めることはあっても、自身を描くことはほとんどないだろう。それだけに、この作品展は自身を見詰めるきっかけにもなっているようだ。(日下一彦)

 同館1階フロアに置かれた特設パネルには、子供たちが自由な作風で、思い思いに描いた顔がズラリと並んでいる。画材はさまざまで、これだけ個性豊かな顔が並ぶと実に壮観だ。全国的にも珍しい作品展で、最近では福井市や広島県安芸高田市などにも広がってきた。

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能楽師が指導、「土蜘蛛」に取り組む「鎌倉こども能」

 神奈川県鎌倉市では次代を担う子供たちに、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されている伝統芸能の能楽を通して、日本古来の行儀や作法を学んでもらおうと、昨年度から「鎌倉こども能」事業をスタートさせた。一流の能楽師の指導の下、能「土蜘蛛(つちぐも)」を稽古し、今年3月には保護者や市民を前に練習成果を披露する発表会を開いた。引き続き今年度も12人の子供たちが、来春の本番を目指して練習に励んでいる。(日下一彦)

 「鎌倉こども能」は市内在住・在学の小学4年生から中学生が対象で、昨年度は11人(定員は15人)が、平日の夕方から夜間にかけて、夏休みと冬休みを含めて、本番まで合わせて20回余り稽古を積んだ。今年度も同程度の稽古が予定されている。

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金沢の神社「御朱印ツアー」で外国人と交流

 金沢を訪れる外国人観光客に、神社参拝の作法を知ってもらい、日本の伝統文化に触れる機会を持ってほしいと、金沢星稜大学女子短期大学部の学生5人が「おもてなし小娘」を結成。今月14日、「金沢の神社にて御朱印集めツアー」を企画し、フェイスブックなどで参加を呼び掛けたところ14人が参加し、交流を深めた。ツアーを通して、学生たちは改めて語学の大切さを痛感することができ、同時に日本文化を見直す機会にもなった。(日下一彦)

 同企画に取り組んだのは2年生5人。金沢を代表する観光名所の兼六園を訪れる外国人は約43万人(18年、石川県の統計)をターゲットに、金沢駅やゲストハウス、フェイスブックでイベントを周知したところ、フランス人やドイツ人、イギリス人、インド人、ベトナム人など14人が応募してきた。年齢は20歳代から30歳代後半で、男性6人女性8人だった。国特別名勝の兼六園周辺に鎮座する金澤神社と尾山神社、石浦神社、護国神社の4カ所を参拝した。

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自然を愛する心育む「ふるさとのツバメ総調査」

 石川県では毎年、県内の全公立小学校の6年生が、「ふるさとのツバメ総調査」を続けている。昭和47年(1972)から毎年実施され、今年で48回を数える。年々減少するツバメを観察することで、巣作りや子育ての様子を知り、同時に地域の人たちのツバメへの愛情に触れて、自然を愛する心を育んでいる。(日下一彦)

 「ふるさとのツバメ総調査」は県健民運動推進本部が実施している。調査を通して、子供たちに環境への理解を深めてもらおうとの取り組みで、愛鳥週間(5月10日~16日)の期間中の1日を使って調査した。3、4人が1グループになり、各小学校の校区内に割り当てられた地域で、ツバメ調査票を持って巡回した。今年は県内の公立小学校201校の6年生約1万4600人が参加、その調査結果が先日同推進本部より発表された。

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海岸の漂着ごみや漁具・流木などで美化を啓蒙

 海岸に流れ着いたごみや漁具、流木などを使い、芸術作品に仕上げた「漂着物アート展2019」が、富山県氷見市の海浜植物園で開かれ、地元の大学生と小学生の作品30点余りが展示された。いずれも創造性を発揮した凝った力作ぞろいだが、素材が大きな社会問題になっている漂着ごみとなると、考えさせられる。入賞した幾つかの作品を通して、制作に込めた彼らの思いを紹介する。(日下一彦)

 「漂着物アート展2019」は、漂着物のほとんどが日常生活のごみであることを知ってもらおうと、(交財)環日本海環境協力センター(NPEC=富山市)などが2007年から毎年、環境月間の6月に開催している。今年は氷見市の海浜植物園1階の特設ギャラリーで先月30日まで開かれ、富山大学芸術文化学部の学生と地元の氷見市立窪小学校4年生の作品が展示された。芸術文化学部の長田堅二郎講師がプロデュースを務め、大学生は7人が出展した。

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「漆芸の未来を拓く―生新の時2019―」開催中

 大学や大学院で漆工芸を学び、今春卒業および修了した学生らによる漆芸作品を紹介する「漆芸の未来を拓(ひら)く―生新(せいしん)の時2019―」が石川県輪島市の県輪島漆芸美術館で開催中だ。恒例となっている出品者による作品解説が、6月8日開かれ、13人が作品の前で制作の意図や見どころ、苦心談などを語った。その中から5人の作品を紹介する。(日下一彦)

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富山県氷見市 ゆるスポ「ハンぎょボール」誕生

 富山県氷見市は昨年2月、ハンドボールと地元で獲(と)れる出世魚「ブリ」を融合させた新しいゆるスポーツ「ハンぎょボール」を(一社)世界ゆるスポーツ協会と共同開発した。大人から子供まで老若男女問わず夢中になれるスポーツで、特に子供たちにはチームワークの大切さを体感し、地元の方言も豊富に取り込まれており、ふるさと教育の場にもなっている。(日下一彦)

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今年度の環境美化教育最優秀校に、30年続く「海浜クリーン作戦」

 石川県かほく市の市立七塚(ななつか)小学校(坂本由紀子校長)では平成2年(1990)から4年生が中心となり、毎年6月下旬に砂浜の美化運動に取り組んでいる。地元の人たちも巻き込んだ活動で、漂着ごみを回収する一方、前年とのごみの違いを調べ、それを新聞にまとめて全校に報告している。こうした独創的な活動が認められ、今年度の「環境美化教育最優秀校」に選ばれた。(日下一彦)

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作文に綴られた「真剣に生きる姿」

 大正から昭和初期の文壇で活躍した自然主義文学の作家・加能作次郎(1885~1941)の功績をたたえる「加能作次郎文学賞」の授賞式が、このほど生まれ故郷の石川県志賀(しか)町の富来(とぎ)活性化センターで行われた。同賞は中学、高校生を対象に「次代を担う子供たちが文学作品に触れ、文章を書く喜びを味わってほしい」と、生誕100年に当たる昭和60年に創設され、今年で34回を数える。(日下一彦)

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「親子の架け橋一筆啓上『親子の手紙』」

 小中学生と保護者が、短い手紙で互いの思いをつづる「親子の架け橋一筆啓上『親子の手紙』」が静かな話題を呼んでいる。石川県教育委員会の「心の教育推進協議会」が続けている取り組みで、今年で21年目を迎え、今年度は過去最高の3万点弱の応募があった。このほど優秀賞10組が表彰され、受賞した親子がそれぞれの手紙を朗読すると、会場はほのぼのとした情愛に包まれた。(日下一彦)

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人間教育に心尽くした北條時敬

 金沢市の金沢ふるさと偉人館で開催中の「北條時敬とその教え子たち」では、旧制第四高等学校(以下、四校)校長や東北帝国大学総長、学習院院長などを歴任した教育者・北條時敬(ときゆき)(1858~1929年)にスポットを当て、その生涯と業績を紹介している。北條の教え子には西田幾多郎や鈴木大拙、山本良吉ら多彩な人材がおり、「生涯の恩師」と敬慕された。(日下一彦)

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西田幾多郎記念哲学館、思考過程たどる貴重な資料

 「善の研究」で知られる世界的な哲学者・西田幾多郎(1870~1945)=石川県かほく市(旧石川県河北郡宇ノ気村)出身=の未発表の資料が見つかり、思考過程をたどる上で今後の解明が注目されている。新たに見つかったのは講義用の直筆ノート50冊をはじめ、大量の考察メモ、リポート類などで、西田の遺族が2015年秋、都内の自宅倉庫を整理した際に見つけた。(日下一彦)

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「漆芸の魅力を伝える」テーマにシンポジウム

 「漆芸の魅力を伝える」をテーマに、大学や大学院で漆工芸を学び、今春卒業および修了した若手作家によるシンポジウムが、今月9日、石川県輪島市の県輪島漆芸美術館で開かれた。学生時代に初めて漆芸に触れた人たちがほとんどで、自己表現の一つの手段として漆芸に挑戦した。伝統工芸の奥深い世界を彼らなりに現代に生かし、それを究めようとする姿が伝わってきた。(日下一彦)

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250年の伝統が息づく「曳山子供歌舞伎」観衆を魅了

 日本三大子供歌舞伎の一つに数えられる曳山(ひきやま)子供歌舞伎が、今月11日から13日まで、石川県小松市で演じられた。役者は小学3年生から中学1年生の女子ばかり。2カ月前から稽古(けいこ)を重ね、本番では独特の台詞(せりふ)回しや所作を見事にこなし、力いっぱいの芝居で観衆を魅了した。(日下一彦)

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石川県能登半島で地元の高校生が名人の技を取材

 「世界農業遺産」に認定された石川県能登半島の高校生たちが、その道の「名人」たちを取材し、冊子にまとめた「平成29年度 能登の里山里海人『聞き書き』作品集」がこのほど発刊された。炭焼きや狩猟、漁業、直売所経営などを生業とする名人たちを高校生が取材し、リポートした内容が掲載されている。彼らにとって「聞き書き」は作業の大変さを感じながらも、名人たちの生業に注ぐ並々ならぬ思いを肌で感じる貴重な体験となった。(日下一彦)

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石川県立輪島漆芸技術研修所が研修生の作品展

 金沢市の「石川県政記念しいのき迎賓館」では、石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の卒業生による作品展が開かれている。同研修所は重要無形文化財保持者(人間国宝)の技術の伝承者を養成する施設で、会場の1階ギャラリーAには、漆芸の高度な技を継承し、作家を目指す研修生の力作が並び、来場者の感動を呼んでいる。(日下一彦)

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