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乾 一宇
乾 一宇
元防衛研究所研究室長
茅原 郁生
茅原 郁生
中国安全保障
高永喆
高永喆
拓殖大学客員研究員
新田 容子
新田 容子
サイバー安全保障
岡田 真理
岡田 真理
フリーライター
杉山 蕃
杉山 蕃
元統幕議長
竹田 五郎
竹田 五郎
元統幕議長
田村 重信
田村 重信
元自民党政務調査会審議役
上岡 龍次
上岡 龍次
戦争学研究家
吉川 圭一
吉川 圭一
グローバル・イッシューズ総合研究所代表

濱口 和久 rss (安全保障 元防衛省)

ライター一覧
濱口 和久

1968年、熊本県生まれ。防衛大学校材料物性工学科卒。防衛庁陸上自衛隊、栃木市首席政策監(防災・危機管理担当兼務)などを経て、現在、拓殖大学大学院地方政治行政研究科特任教授、同大学防災教育研究センター副センター長、一般財団法人防災教育推進協会常務理事・事務局長を務める。著書に『日本版 民間防衛』(青林堂)、『戦国の城と59人の姫たち』(並木書房)、『日本の命運 歴史に学ぶ40の危機管理』(育鵬社)、『だれが日本の領土を守るのか?』(たちばな出版)、『探訪日本の名城 戦国武将と出会う旅(上巻・下巻)』(青林堂)など。

国際常識無視の日報論議

 防衛省は4月16日、イラク復興支援特別措置法に基づき派遣された陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報を公表した。

 新聞各紙が日報の公開に関する社説を掲載したが、18日に掲載された朝日の社説に、私は違和感を覚えた。朝日は、小野寺五典防衛相が「イラク復興支援特別措置法に基づいて活動したという認識に変わりない」と述べていることに対し、「政府は『戦闘行為』を『国または国に準ずる者による組織的、計画的な攻撃』としており、日報にあるような状況は『戦闘』には当たらないというわけだが、納得できる説明ではない」と批判。さらに、「今回の日報公開を機に、政府から独立した機関を設け、陸自初の『戦地』派遣の全容、とりわけ『非戦闘地域』の実態を検証すべきだ」としている。

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教育現場と国民意識に乖離

 内閣府が3月10日に「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」の結果を発表した。この調査は昭和44(1969)年から、ほぼ3年に1回実施されている。今回の調査で私が特に注目したのは、「もし日本が外国から侵略された場合の態度」についての回答だ。

 「自衛隊に参加して戦う(自衛隊に志願して、自衛官となって戦う)」と答えた者の割合が5・9%、「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの、自衛隊の行う作戦などを支援する)」と答えた者の割合が54・6%、「ゲリラ的な抵抗をする(自衛隊には志願や支援しないものの、武力を用いた行動をする)」と答えた者の割合が1・9%、「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り、協力しない)」と答えた者の割合が19・6%、「一切抵抗しない(侵略した外国の指示に服従し、協力する)」と答えた者の割合が6・6%となった。

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野党は安保を上位に考えよ

 誤解を恐れずに申し上げれば、野党や一部マスコミの森友問題に対するスタンスからは、真相解明ではなく、安倍政権倒閣に利用しているようにしか見えない。

 野党のパフォーマンスやマスコミに登場するコメンテーター、識者といわれる人たちの発言にも呆れる。

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自衛隊員確保は死活問題

 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から3月11日で7年が過ぎた。発災当初から行方不明者の捜索や避難者の救援・復旧活動に当たったのが自衛隊だ。

 自衛隊は、人員約10万7000人(陸上自衛隊約7万人、海上自衛隊約1万5000人、航空自衛隊約2万1600人、福島第1原発対処約500人)を動員。予備自衛官も初めて招集した。そして、航空機は約540機、艦艇は59隻が派遣された。災害派遣としては最大規模のオペレーションだった。

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防大生は「靖国」で誓いを

 防衛大学校の年間行事の中で最も有名なのが、各大隊(4個大隊)対抗の「棒倒し」競技だ。毎年11月に開催される開校記念祭の目玉でもある。テレビ番組でも度々、練習風景から本番までを密着取材している。また、激しくぶつかり合うので、ケガをして担架で運ばれる学生が数人は必ず出る。

 「棒倒し」以外にも、学生たちが計画して行う伝統行事が年間を通じていくつかある。その一つが「靖国行軍」だ。

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本格的なシェルター整備急げ

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久

 北朝鮮が核実験・ミサイル発射(実験)を繰り返す中、日本ではシェルターへの関心が高まっている。

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欧州に徴兵制復活の動き

 産経新聞(2月2日付)に「欧州徴兵制復活の動き」という特集記事が掲載された。特にこの記事で注目したのが、スウェーデンの動きだ。

 北欧の中立国であるスウェーデンは、2010年に徴兵制を廃止したが、ウクライナ危機以降、バルト海域で軍事演習を繰り返すロシアの軍事的脅威に対抗して、今年1月に復活させた。

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正面装備更新進むも

 F35A最新鋭ステルス戦闘機1機が1月26日、航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)に配備された。三沢基地には平成30年度末までにさらに9機が配備され、飛行隊(10機体制・隊員約200人)が新編される。中国、ロシア機への領空侵犯対応や、北朝鮮の弾道ミサイルに対する警戒監視任務に就く予定だ。

 自衛隊は、日本周辺の安全保障環境の変化に伴い、組織改編や正面装備の更新を行っている。F35Aの導入は、その象徴だろう。

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初のP1女性機長誕生

 女性が活躍する職域が拡大している。自衛隊も同様だ。P1ジェット哨戒機を海上自衛隊の部隊で最初に配備・運用している第4航空群第3航空隊(厚木航空基地)に昨年末、初の「女性機長」が誕生した。

 初の女性P1機長となったのは第31飛行隊の荒川美代子1尉(31歳)だ。日本大学経済学部を平成22年3月に卒業し、海自幹部候補生学校(広島県江田島)に一般幹部候補生として入隊。7年間の厳しい訓練・研修を経て、昨年11月9日に、「機長資格」を取得した(朝雲新聞1月4日付)。

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「いずも」空母化の抑止効果

 防衛省は昨年12月、海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」を、戦闘機の発着が可能な護衛艦(空母化)に改修する検討に入った。

 「いずも」は平成27年3月に就役した海自最新鋭護衛艦で、全長248メートルの全通式甲板を備え、ヘリコプター14機が搭載可能だ。

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震災の風化を防ぐ防災教育

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久

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迫るバイオテロの危機

 連日、北朝鮮籍と思われる木造船に関するニュースの中で、軍事評論家や専門家(識者)がコメントしている。

 一方、11月30日の参議院予算委員会で、自民党の青山繁晴議員が「北朝鮮の木造船が次々に漂着している。異様だ。北朝鮮は兵器化された天然痘ウイルスを持っている。もし、上陸者ないし侵入者が、天然痘ウイルスを持ち込んだ場合、ワクチンを投与しないと無限というほど広がっていく」と問題提起した上で、バイオテロにつながりかねないとの認識を示した。

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国会は北朝鮮問題議論を

 11月18日、岩手県盛岡市で「北朝鮮の核開発・ミサイル発射と国民保護」と題する講演を行ってきた。講演では北朝鮮の核開発の現状やミサイルの能力について解説し、日本の対応能力・対策について、私の見解を述べた。

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デュアルユースのすすめ

 東京・市谷の防衛省に隣接するホテルで、防衛装備庁主催の「技術シンポジウム2017」が11月14日から2日間の日程で開かれた。

 防衛装備庁は、平成27年10月1日に発足した組織で、装備品等について、開発及び生産のための基盤の強化を図りつつ、研究開発、調達、補給及び管理の適正かつ効率的な遂行並びに国際協力の推進を図ることを任務とし、防衛省の外局に位置付けられている。

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「自衛隊明記」で望むこと

 10月に行われた衆議院総選挙後の国会議員の勢力図を見ると、改憲派が3分2を超える状態となった。安倍晋三首相が目指す日本国憲法第9条に「自衛隊を明記」することへの流れが加速することを期待したい。

 自衛隊を憲法第9条に明記することには、私も賛成だが、いつまでも『自衛隊式軍事用語(和式軍事用語)』を使用し続けることには違和感を覚える。幾つかの自衛隊式軍事用語を挙げれば次の通りだ。

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冷戦下の「ミグ25事件」の教訓

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久

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9条論で自家撞着の共産

 この原稿が紙面に掲載される頃には、今回の衆議院選挙の結果はほぼ確定しているだろう。

 ここで結果についてとやかく論評する気はない。

 ただ選挙期間中、日本共産党や社民党が、相変わらず日本国憲法(第9条)改正反対の主張を繰り返していたことには違和感を覚えた。

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晩節汚さぬ引退が大事

 いよいよ明日から衆議院総選挙が始まるが、自民党・民進党を中心に与野党のベテラン議員の多くが立候補せずに政界から引退した。

 引退してからも、たびたびマスコミを賑(にぎ)わしているのが、一足先に引退した鳩山由紀夫元首相だ。

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官民でシェルター設置を

 前回に続いてシェルターの問題を取り上げたい。

 NPO法人・日本核シェルター協会の調査によると、日本は人口当たりのシェルター普及率(全人口に対する収容可能な人数の割合)が0・02%しかなく、シェルターの整備は諸外国に比べて非常に遅れている。ちなみにスイスとイスラエルが100%、ノルウェー98%、米国82%、ロシア78%、英国67%、シンガポール54%だ。

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急がれるシェルター整備

 北朝鮮が日本時間8月29日午前5時58分に首都・平壌に近い順安から弾道ミサイル1発を発射。北海道の渡島半島と襟裳岬の上空を通過し、襟裳岬東方約1180キロの太平洋上に落下した。

 本紙も含め、新聞各紙は翌30日の紙面で、北朝鮮のミサイル発射を社説も含め1面から大きく取り上げた。

 社説の見出しの付け方はそれぞれ違うが、論旨は北朝鮮を非難する内容となっていた。

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国の守り歌う「蛍の光」

 今年の夏は、例年よりも先の大戦や、戦前の日本社会を自虐史観的にとらえた報道が少なかったような気がする。

 一方、8月19日に開催された第37回全教協教育研究大会で、自民党の有村治子参議院議員が「教育は国民性を創る礎」と題して講演し、途中、「蛍の光」の4番までを会場全員で大合唱したという報道は心を打った。

 「蛍の光」の3番と4番は、戦後は学校で教えなくなったが、戦前は音楽の教科書に載っていた。

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世界で評価される教育勅語

拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久

 日本国内には『教育勅語』と聞くとすぐに拒絶し、言葉に出した人間に対して「タカ派」「右翼」「保守反動」等々、レッテルを貼り、圧殺してしまう空気が今も続いている。

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自衛隊組織再考の潮時

 南スーダンPKO(国連平和維持活動)部隊の日報問題の責任を取り、稲田朋美防衛相、黒江哲郎事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長が辞任した。日報をめぐっては、初動から防衛省の対応に不手際があったことは、誰の目にも明らかである。

 一方、野党は「廃棄済み」だった日報の電子データが陸上幕僚監部のパソコンから見つかった事実を、稲田氏が報告を受けていたか(知っていたか)を追及し続けた。

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