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後藤 文俊
後藤 文俊
流通コンサルタント
菊池 英博
菊池 英博
日本金融財政研究所所長
尾関 通允
尾関 通允
経済ジャーナリスト
中村 仁
中村 仁
元全国紙経済記者

川島 三郎 rss (経済)

ライター一覧

元論説記者

自衛隊災害派遣に感謝 「進歩的文化人」は嘘つき

 正確な記憶はないが、確か昭和50年代のこと、在日米軍が使っていた軍事基地の一部を日本に返還してきたことがある。対象は富士山麓の演習場のほか、朝霞や入間や水戸の射爆場跡地など。かつては旧日本軍が拠点としていた土地だけに、立地条件はいずれもいい。自衛隊だけでなく、警察や科学技術庁他からも跡地利用の要請が相次いだ。そこで、国有財産審議会(当時の大蔵省所管)の下に返還財産処理特別委員会が設けられ、前法制局長官や現職の東大教授らお歴々のほか筆者(当時経済論説記者)も加わることになり、返還基地を視察して回った。

 前置きが長くなったが、結論として自衛隊にも使用を割り当てることに委員会がまとまった。まさにその時、いわゆる進歩的文化人に属する人々が、委員会案に対する反対の“のろし”を上げた。いわく「首都圏に自衛隊は要らない」と。「何をばかげたことを」と筆者は痛感した。他の委員諸氏も同じ思いだったに違いない。「まさかどこからかミサイルが…」とまでは考えなかったが、周知の通り日本は大変な災害国家の一つである。例えば大正12年の関東大震災、死者と行方不明者を合計すると約15万人もの犠牲者が出ている。天明3年(1783年)の浅間山噴火の直後には異例の冷害で農作物の出来が悪く大飢饉(ききん)となり、餓死者が続出したとの記録もある。富士山爆発となれば、その程度いかんで首都機能が不全に陥る心配もないとはいえない。そんな非常事態の場合、自衛隊が首都圏の要地にいなければ救援活動も容易には進むまい。「首都圏に自衛隊は不要」とは、全く独善的で愚劣な発想という外ない。

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ゼロ金利政策の副作用 軽視できぬ消費者の負担

 5月から1㌦が120円台に乗せた。円の対外レートが、ドルに対してもユーロに対しても、軟調のまま推移している。今後の推移は予測できないが、こんな円安を引き起こした要因の主たるものは、いうまでもなく日銀のゼロ金利政策以外にあり得ない。ゼロ金利政策の推進で円の対ドル相場が“次第安”になり、おかげで輸出が伸び、輸出産業とその周辺部門を中心に明るさが広がってきたことは疑いない。雇用情勢もよくなってきている。海外からの訪日客でにぎわう分野にとっても、もちろん大歓迎に違いない。

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大切にしたい日本語 目立つ誤用や敬語の混乱

 麻生太郎副首相兼財務相がかつて首相だった当時のこと、国会で「未曾有(みぞう)」を「みぞゆう」と発言して失笑を買う出来事があった。だが、この程度の誤りは、実は日常茶飯事である。例えば、その後に首相になった菅直人氏は、しばしば「従来から……」との表現を使っていた。これには国会議員たち誰一人として笑うことがなかったが、「従来から」も、正当な日本語ではない。改めて念を押すまでもなく、「従来」の「来」は「先般来」「先日来」などの「来」と同じく「…から」の意味である。したがって、「従来から」は「以前からから」と言っているに等しい。首相の発言、それも国会の場での発言としては、「みぞゆう」より低級だろう。

 もっとも、この種の誤りは、著名作家の作品にも、しばしば登場する。例えば吉川英治の「太閤記」や「宮本武蔵」には、ときに「古来から」との用語が出てくる。これも、忠実に読むと「古くからから」になる。

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