フィリピン在住。アジアのラテン国家フィリピンで起きる様々な出来事をお届けします。
共産勢力と和平交渉再開、ドゥテルテ比大統領が指示
フィリピンのドゥテルテ大統領が政治課題として掲げてきた共産勢力との和平が再び動き出した。共産ゲリラの新人民軍(NPA)が停戦に従うことが条件だが、依然として襲撃が続いているほか、和平交渉に反対する意見も依然として根強く、難航も予測される。 (マニラ・福島純一)

マニラ国際オートショー、最新の車が一同に
このほどマニラ首都圏パサイ市にあるワールド・トレード・センターで、「マニラ国際オートショー」が開催された。会場には三菱やスズキ、スバル、いすゞなどの日系自動車大手のほか、フォードやヒュンダイ、BMW、ベンツなども最新の車両を展示。またドゥテルテ大統領の意向で関係が深まっているロシアからは、GAZが初参加した。
フィリピンの都市部では深刻な交通渋滞が社会問題となっているが、消費者の自家用車に対する購買意欲は高まるばかりとなっており、会場を訪れた訪問者は4日間で14万人に達した。 (マニラ・福島純一)

パラスパスを手に「枝の主日」、フィリピンの聖週間
フィリピンの聖週間(ホーリー・ウィーク)が3月25日の「枝の主日」を皮切りに始まった。この日はキリストが弟子たちを伴ってエルサレムに入城した記念日で、民衆がシュロの枝を振って迎えたという言い伝えに基づき、信者たちはヤシの葉で作られた「パラスパス」を手に教会を訪れる。
教会の周辺ではパラスパスを売る多くの露天商の姿を見ることが出来る。聖週間は4月1日の復活祭まで続き、この期間中はお酒や肉などを控える習慣がある。

汚染深刻なフィリピンのリゾート地、大統領が「災害状態」宣言
フィリピンが誇るアジア有数のリゾート地が閉鎖の危機に直面している。杜撰(ずさん)なインフラ整備と観光客の増加で汚染が加速度的に進んでいることを懸念したドゥテルテ大統領が災害状態を宣言。改善が進まなければ長期間の閉鎖も辞さない構えを示しているのだ。閉鎖勧告が他のリゾート地に波及する可能性も浮上しており、観光業界への影響も懸念されている。 (マニラ・福島純一)

フィリピンの対中姿勢「生ぬるい」
南シナ海の領有権問題をめぐり、フィリピン大学の海洋法研究所の教授が政府の対中姿勢を痛烈に批判した。中国は同海域での共同資源探査を協議する一方、フィリピンが領有権を主張するベンハム隆起の名称を新たに提案するなど実効支配の強化を着実に進めており、専門家が警戒感を募らせている。 (マニラ・福島純一)

マニラの中華街で旧正月を祝うドラゴンダンス
>>【動画】マニラの中華街で旧正月を祝うドラゴンダンス <<
目抜き通りには屋台が立ち並び、戌年にちなんだ縁起物のお守りなどを買い求める人々で賑わった。当日は大統領令で特別休暇となるなど、旧正月はフィリピンでも重要な年中行事として根付いている。 (マニラ・福島純一)

【動画】マニラの中華街で旧正月を祝うドラゴンダンス
フィリピンのマニラ市にある中華街で中国の春節(旧正月)が祝われた。中華街のいたるところで様々なグループがドラゴンダンスや獅子舞を披露し、観光客や住人たちの目を楽しませた。
目抜き通りには屋台が立ち並び、戌年にちなんだ縁起物のお守りなどを買い求める人々で賑わった。当日は大統領令で特別休暇となるなど、旧正月はフィリピンでも重要な年中行事として根付いている。 (マニラ・福島純一)

フィリピン政権、テロ掃討に本腰
ドゥテルテ大統領は昨年末、国内外からの批判を受けながらもフィリピン南部ミンダナオ島における戒厳令の1年延長に踏み切った。目的は南部を中心に活動するイスラム過激派と、新たにテロ組織に指定した共産ゲリラの掃討だ。しかし、戒厳令の延長は強権体制を強化するための方便との見方もあり、全国に戒厳令を拡大する懸念も依然としてくすぶっている。 (マニラ・福島純一)

フィリピンの年越し、大量の花火打ち上げ新年祝う
フィリピンでは大晦日に盛大に花火を打ち上げて新年を迎える習慣がある。大きな爆音が悪運を払うと信じられているが、行き過ぎた違法花火が横行し毎年のようにケガ人が後を絶たない。
今年はドゥテルテ政権の花火規制の影響で、少しは静かになるかと思われたが、爆音で迎える新年は“健在”だった。ただ例年と比べて、花火を打ち上げている時間が短くなったように感じた。保健省によると花火によると負傷者は60%も減少したという。 (マニラ・福島純一)

マニラ市に突然の慰安婦像、無許可設置の疑いも
突如として設置され、物議を醸しているマニラ市の慰安婦像。日本大使館も設置後にようやく事実を把握しフィリピン政府に抗議したほどで、意図的に水面下で計画を進めていたことは明らかだ。慰安婦像には政府機関のフィリピン国家歴史委員会の関与が分かっているが、中華系財団が適切な許可を受けずに強引に設置した疑いも浮上している。 (マニラ・福島純一)

マニラ市にフィリピン初の慰安婦像
突如として設置され、物議を醸しているマニラ市の慰安婦像。日本大使館も設置後にようやく事実を把握しフィリピン政府に抗議したほどで、意図的に水面下で計画を進めていたことは明らかだ。慰安婦像には政府機関のフィリピン国家歴史委員会の関与が分かっているが、中国系財団が適切な許可を受けずに強引に設置した疑いも浮上している。
(マニラ・福島純一)
「マニラ市に突然の慰安婦像、無許可設置の疑いも」へ

南国のサンタは美女たちと共に、フィリピンのクリスマスパレード
9月からクリスマスシーズンに突入するフィリピン。12月初めにはクリスマスムードは最高潮に達しており、プレゼントを買い求める人々でショッピングモールは混雑し、クリスマス関係のイベントも活気を帯びる。
マニラ首都圏パサイ市の商業施設モール・オブ・アジアでは、11月末から毎週土曜日にクリスマスパレードが行われ、家族連れなどで賑わっている。

フィリピン、和平交渉打ち切り
フィリピンのドゥテルテ大統領は11月23日、共産勢力との和平交渉の打ち切りを宣言した。各地で襲撃を繰り返す軍事部門の新人民軍(NPA)をテロ組織と認識する方針を示し、全面戦争も辞さない構えだ。戒厳令に反発し攻勢を強めるNPAは、各地で警察への待ち伏せ攻撃を繰り返しているが、一般市民が巻き込まれるケースも相次ぎ死者も出ている。 (マニラ・福島純一)

トルドー首相の人権発言にドゥテルテ比大統領が反発
フィリピンのマニラ首都圏で、東南アジア諸国連合(ASEAN)と関連国の首脳会議に出席したカナダのトルドー首相が、麻薬戦争の人権問題を指摘したことをめぐり、ドゥテルテ大統領が強く反発している。

マニラで反トランプ集会「BAN TRUMP」、警官隊とデモ隊が衝突
東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が開催されたマニラ首都圏で13日、フィリピンを訪問中のトランプ米大統領に抗議するデモ隊が警官隊と衝突し多数の負傷者を出した。
約1000人のデモ隊は「米軍はアジアから出ていけ」「BAN TRUMP」「帝国主義反対」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げながら会議が開催されている国際会議場を目指した。しかし、途中で警官隊のバリケードと放水に阻まれ、路上でトランプ氏の肖像を燃やして気勢を上げた。 (マニラ・福島純一)

フィリピンで万聖節、お墓参りで賑わうマニラ南部墓地
11月1日はカトリック教会の祝日である「万聖節」。フィリピンでこの日は、日本の「お盆」に相当するお墓参りの日となっており、人々は一斉に地元へ帰省し墓地へと足を向ける。
墓前には家族や親戚が集まり、故人を偲びながら食事をしたりして一日中過ごす習慣となっている。中には前日から夜通し墓前で過ごす家族も少なくない。そのため墓地内には、食べ物や飲み物を売る多くの屋台が立ち並び、まるで日本の夏祭りのような雰囲気となっている。 (マニラ・福島純一)

フィリピン大統領、戒厳令を継続
フィリピンのドゥテルテ大統領は10月17日、イスラム過激派による占拠が5月23日から続いていた比南部ミンダナオ島のマラウィ市に入り、過激派からの解放を宣言した。続いて10月23日に国軍が制圧作戦の終了を宣言。30日には東京で日比首脳会談が行われ、ドゥテルテ大統領は安倍晋三首相からマラウィ市復興支援などの協力を得た。比政府は本格的な市の再建に向けて動き出したが、依然として過激派の残党が活動しているとの情報もあり、戒厳令を維持したまま報復テロへの警戒を強めている。 (マニラ・福島純一)

ドゥテルテ氏の支持に陰り
フィリピンで就任以来、国民の圧倒的な信頼を集めてきたドゥテルテ大統領の支持率に陰りが出始めている。このほど発表された世論調査で、支持率が過去最低になったことが分かった。警官による超法規的殺人疑惑が相次ぎ、与党内からも批判が噴出するなど重要政策である麻薬撲滅戦争が難しい局面を迎えていることが原因だ。特に貧困層で不信が高まっている実態も鮮明となった。 (マニラ・福島純一)

マニラで訪日旅行促進イベント、日本の魅力をアピール
このほどフィリピンのマニラ首都圏の商業施設で、日本政府観光局による訪日旅行促進イベントが開催された。会場では旅行会社がお得なツアーパッケージを提供したほか、九州や神戸、沖縄などの観光協会がブースを構え旅行先としての魅力をアピールした。
特設ステージでは現地で活躍する日本人の芸能人たちが、コントやクイズ企画などで日本文化を分かりやすく紹介したほか、フィリピンのアイドルグループ「Kawai5」がパフォーマンスを行い歓声を集めた。

ドゥテルテ政権の戒厳令と超法規的殺人にNO!
戒厳令布告記念日の9月21日にマニラ市リーサル公園で、ドゥテルテ政権に対する抗議集会が行われた。集会には左派系団体を中心に1万3000人の市民が集結し、戒厳令の全国拡大や超法規的殺人の横行に反対の声を上げた。 (マニラ・福島純一)

フィリピンで泥沼化する麻薬戦争
ドゥテルテ大統領が主導する麻薬戦争が激化するフィリピンで、警官による未成年者の殺害が相次ぎ、人権団体などから強い非難が向けらている。殺害されたのはいずれも10代の少年たち。麻薬取引や強盗などの容疑で警官に逮捕され、無抵抗の状態で殺害された可能性が高まっている。さらにドゥテルテ氏の息子に麻薬取り引き疑惑が浮上するなど、終わりの見えない麻薬戦争は泥沼化の様相を呈している。 (マニラ・福島純一)

マニラ首都圏で麻薬戦争反対集会
【動画】マニラ首都圏で麻薬戦争反対集会
マニラ首都圏で21日、ドゥテルテ大統領が主導する麻薬戦争に抗議する集会が開催された。ピープルズパワー記念碑前に集結した参加者たちは、最近行われた麻薬容疑者の摘発で、17歳の少年が警官に射殺されたことを批判し、麻薬戦争の即時停止とドゥテルテ大統領の退陣を求めた。マニラ首都圏とその近郊で実施された一斉摘発では、2日間で60人近くの容疑者が射殺された。

マニラ首都圏で麻薬戦争反対集会
マニラ首都圏で21日、ドゥテルテ大統領が主導する麻薬戦争に抗議する集会が開催された。 ピープルズパワー記念碑前に集結した参加者たちは、最近行われた麻薬容疑者の摘発で、17歳の少年が警官に射殺されたことを批判。麻薬戦争の即時停止とドゥテルテ大統領の退陣を求めた。 マニラ首都圏とその近郊で実施された一斉摘発では、2日間で60人近くの容疑者が射殺された。 (マニラ・福島純一)
【ギャラリー】マニラ首都圏で麻薬戦争反対集会
