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深川 耕治 rss

ライター一覧

福岡県生まれ。福岡県立小倉高校、筑波大学第一学群人文学類卒。編集局整理部、文化部、政治部を経て香港が中国に返還された1997年から香港支局長。中国各地、香港、マカオ、台湾での現地取材多数。

民進党の国民党化を監視 林昶佐氏

台湾の新政党「時代力量」 林昶佐立法委員に聞く

 蔡英文総統が20日就任するのを前に政権与党となる民進党と友党関係にある時代力量(立法委員5人)所属の林昶佐立法委員(国会議員)に新政権にかける期待と課題を聞いた。 (聞き手=深川耕治、写真も)

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蔡英文時代の台湾、「天然独」という若者のうねり

蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題(1)

 台湾では20日、8年ぶりに民進党の蔡英文政権が発足する。野党時代に地方選挙で地殻変動を起こし、立法院(113議席)でも過半数を占める安定政権となった。陳水扁政権時代(民進党)の少数与党による“ねじれ現象”は解消し、国民党の馬英九政権の進めてきた対中傾斜に歯止めをかけ、国民党は凋落(ちょうらく)した。民選総統4人目で初の女性総統誕生となる蔡英文氏は中国依存脱却による台湾優先路線を担う。新政権の課題と展望を探った。(台北・深川耕治、写真も)

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退任直前の馬台湾総統、親日新政権に揺さぶり

 対中融和へ傾斜してきた台湾の馬英九総統は20日に蔡英文次期総統が新総統に就任するのを前に、4月27日、日本最南端の沖ノ鳥島(東京都小笠原村)について中国や韓国と同様、「島ではなく岩礁」とし、日本は排他的経済水域(EEZ)を設定できないと主張して海軍所属の巡視船を沖ノ鳥島周辺に派遣するなど政権交代直前に新たな混乱を誘発させている。 (香港・深川耕治)

 台湾はこれまで「(岩か島かについて)国際法上の地位については争いが存在する」(台湾外交部)として事を荒立てないスタンスで「岩」との明言は避けていた。しかし、4月25日に同海域で操業していた台湾漁船「東聖吉16号」の船長が海上保安庁に無許可操業の疑いで逮捕され、漁民らが反発。与野党問わず、立法委員(国会議員)も日本に反発する言動に転じている。

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中国、台湾新政権発足前に揺さぶり

 台湾では独立志向の強い民進党の蔡英文政権が5月発足するのを前に、ケニア警察当局が強制送還処分を受けた台湾人らを中国の詐欺事件容疑者として中国に移送、中国側は主導して設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟問題も中国に属する香港と同様の加盟申請を台湾側に迫り、「一つの中国」を受諾させようと揺さぶりを掛けている。台湾側は拒否し、蔡英文政権樹立前の中台関係は新たなせめぎ合いとなっている。 (香港・深川耕治)

 8年ぶりに与党となる民進党の蔡英文次期総統にとって5月20日の就任演説は、今後4年間の台湾が政治、経済、外交において何を目指すのか、国際社会に向けて明確な政治メッセージを打ち出すことになる。特に独立志向の強い民進党にとって「一つの中国」を認めない形で両岸(中台)関係を従来通りの「現状維持」のまま保てるのか、就任演説で説明する必要がある。

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香港の雨傘運動、発展的解消どこまで

 9月4日投開票の香港立法会(70議席)選挙に向け、2014年秋に香港行政長官選挙の民主化を求めて路上占拠デモ(雨傘運動)を主導した学生団体の一つ、「学民思潮」が解散して新党結成を準備し、同選挙への立候補者擁立を進めている。中国共産党に批判的な中国本土の禁書を販売していた香港の「銅鑼湾書店」関係者5人が昨年失踪した事件では親会社株主の作家・李波氏が中国側から24日に香港側に引き渡されたことで中国当局に強制連行された疑いも浮上し、香港政府への信頼が揺らいでおり、来春の行政長官選への動向も注視されている。 (香港・深川耕治、写真も)

 香港大学生連合会(学連)と共に雨傘運動の中心組織だった学民思潮が20日、団体解散と新党の立ち上げ、新たな学生組織結成を発表した。

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じわり急進「本土派」に勢い、9月に香港立法会選

 来年、中国返還20周年を迎える「一国二制度」下の香港では、中央政府の政治的圧力への反発から若者を中心に雨傘運動による「香港人意識」が高まり、香港が中国の一部ではなく香港人が文化と伝統を守るべき「本土」だとする暴力による抵抗も辞さない本土派が新たな政治勢力として支持を広げ始めている。台湾で総統選や立法委員選による本土派路線が強まるように香港政治の天王山とも言える9月の立法会議員選挙(70議席=任期4年)でも親中派(43議席)と民主派(27議席)の現状がどう変化していくか、大きな鍵となりそうだ。 (香港・深川耕治)

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香港で急進民主派が暴徒化 中国からの圧力に反発

 香港の繁華街・旺角(モンコック)では、春節元旦(旧正月元旦)の8日深夜から9日にかけて露天商取り締まりに反発した市民と中国からの圧力に反発する「本土派」と呼ばれる急進民主派が加わったデモが発生し、65人が逮捕された。2014年秋の雨傘運動を展開した民主化デモ以降、最大規模の騒乱となり、中国共産党に批判的な本を出版・販売していた書店主らの拘束取り締まりや香港大学副学長人事で中国政府の圧力が加わった疑惑など、民主派は強く反発しており、急進民主派は騒乱をエスカレートさせかねない。(香港・深川耕治)

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権力空白期の馬政権、混乱必至

 16日投開票された台湾総統選と立法委員(国会議員=113議席)選で今後4年間の台湾政局が民進党政権の復権を軸に大きな転機を迎えている。5月20日の蔡英文新総統就任式までの約4カ月間、馬英九政権は内閣総辞職による与野党連合の新組閣を行う可能性もあり、新政権スタートまでの権力空白期は不安定な政局となりかねない。 (深川耕治、写真も)  「台湾総統選と立法委員選挙の結果」

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台湾の民進党独走、中国の強い政治メッセージも

2016 世界はどう動く-識者に聞く(11)

16日の立法委員(国会議員=113議席)選挙で民進党が過半数を獲得し、国民党が野党になった場合、日本と同様に野党不在の政治になる可能性もあるか。

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日台関係深化、中台関係の安定が前提に

2016 世界はどう動く-識者に聞く(10)

昨年11月7日、シンガポールで習近平中国国家主席と馬英九台湾総統が66年ぶりに中台トップ会談を行い、「92年コンセンサス」(一つの中国の原則)を改めて確認した。中国は「92年コンセンサス」の受け入れを台湾側との交流の前提条件としているが、独立志向の強い民進党は合意の存在を認めていないため、政権交代すればトップ会談が継続できるかは疑問となるのでは。

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台湾立法委員選、挙党一致の民進党過半数も

2016 世界はどう動く-識者に聞く(9)

16日投開票の総統選挙は民進党の蔡英文総統候補が圧勝する勢いだが、政局の焦点は同時に投開票される立法委員(国会議員=113議席)選挙で最大野党・民進党が過半数を獲得して安定政権となるかどうかに移ってきている。与党・国民党、民進党、親民党、時代力量、台湾団結連盟(台連)の議席数を見通すと、どうなるか。

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台湾総統選と中国、海峡安定が最優先の課題

2016 世界はどう動く-識者に聞く(8)

 1月16日投開票の台湾総統選挙、立法委員(国会議員=113議席)選挙では野党・民進党が優位に戦いを進めている。選挙の展望、中台関係に及ぼす影響などについて台湾の私立大学の名門、淡江大学の翁明賢国際事務戦略研究所所長に聞いた。 (聞き手=台北・深川耕治)

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民進党の女性総統誕生へ総力戦 台湾総統選2016

若者支持のミニ政党追い上げ 台湾立法委員選

 1月16日投開票の台湾総統選(任期4年、再選は2期まで可)と立法委員(国会議員)選(定数113)が告示され、12月19日から正式な選挙戦がスタートした。最大野党・民進党の蔡英文主席(59)、与党・国民党の朱立倫主席(54)、親民党の宋楚瑜主席(73)の3氏が終盤戦を展開している。

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蔡英文人形が人気! 台湾総統選

小政党「時代力量」の集会でも

 1月16日投開票の台湾総統選に向け、終盤戦に突入している台湾各地では、最大野党・民進党の総統候補である蔡英文党主席が支持率で独走状態を続け、選挙集会でも本人のゆるキャラ「小英人形(蔡英文人形)」や活動募金を集める「子豚の貯金箱」、関連グッズ類の売れ行きが上々だ。

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立法院も「一強二弱」 中台緊張リスク、日米協力強化を

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(5)  「一強二弱」と台湾メディアで報じられるほど、選挙序盤から野党・民進党公認候補、蔡英文主席は「一強」としての支持率が高く、二弱である国民党の朱立倫主席、親民党の宋楚瑜主席を寄せ付けない圧勝の勢いだ。最終盤で目立つのは第三勢力となったヒマワリ学生運動のリーダーたちが束ねるミニ政党「時代力量(時代の力)」が親民党より支持率が上昇している点だ。

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蔡氏、大陸との意思疎通約束

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(4)

 来月16日の総統選まで残り3週間を切り、事実上の終盤戦に入った選挙戦は、最大野党・民進党の蔡英文主席の圧倒的優勢は変わらず、テレビ局TVBSが20日発表した世論調査結果では、支持率は蔡氏が46%、与党・国民党の朱立倫主席が26%、野党・親民党の宋楚瑜主席が10%で後を追う「一強二弱」の形勢となっている。

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息吹き返す日治時代の文化力 台南・林百貨店

民進党市政でリノベーション成功次期新政権の景気浮揚策に光 台湾

 「林百貨は戦時中、米軍の空爆被害を受け、戦後は製塩工場、空軍寮、警察の派出所に使われました。80年代から空きビルになり、リニューアルを待ち望む声が強まった」と台南観光協会スタッフで母親が岐阜県出生の謝静如さんは話す。

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対中融和でも浮揚せず

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(3)

 2012年の前回総統選では約80万票差(馬英九氏689万票、蔡英文氏609万票)で馬英九氏に競り負け、昨年11月の統一地方選では新北市長選でも朱立倫氏(国民党主席)に惜敗した民進党の蔡英文総統候補(党主席)。敗北の教訓から地元密着に努めてきた。

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台湾の景気浮揚策に光

 台湾は馬英九政権の8年間で対中融和による景気浮揚策が経済成長目標より大幅に下回り、景気低迷が与党・国民党に不利に働いている。来月16日投開票の総統選では各候補は「環境に優しい産業育成」を打ち出し、原発に替わる自然エネルギー開発や未来産業、地元観光による復興を訴える。南部の台南市では日本統治時代の文化力を利用し、日系デパートだった林百貨店が昨年6月にリニューアルオープンして賑わいを見せ、高雄市では太陽光エネルギーなどの技術普及が超党派で評価されている。(台湾南部・台南、高雄=深川耕治、写真も)

 台南市中心部の目抜き通り、日本統治時代には「銀座通り」と呼ばれた末広町(当時)に昭和のレトロな近代建築として日本橋高島屋や日本橋三越のようなたたずまいで林百貨店は鉄骨6階建てビルとして建っている。夜はライトアップされ、多くの若者たちが夜景を三脚でカメラ撮影する姿が目立つ。

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民進党、地方首長押さえ優勢 国民党、人選不手際で分裂も

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(2)

 台湾では2010年の五大直轄市長選までは北部の台北市、新北市で国民党が勝利し、「北藍南緑(台湾北部は藍色の国民党、南部は緑色の民進党支持)」との従来の表現が通じた。しかし、昨年11月の統一地方選では台北市が無所属で民進党系の柯文哲市長となり、他の県・市長(知事に相当)ポストも民進党が躍進したことで来年1月16日投開票の総統選、立法委員選での得票見通しは一変している。  22ある県・市の首長は国民党が従来の15ポストを6に激減させた一方、最大野党・民進党は6から13に増やしたことで国民党の集票基盤だった地方都市の漁会(漁協)や農会(農協)などの地元組織で民進党支援の動きが加速しているのだ。

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台湾茶話会で平和の鐘響け 台北

呂秀蓮元副総統が呼びかけ平和大使集め1000人参加中国の外交圧力に文化人結束も

 独立志向の民進党が8年ぶりに政権に返り咲けば、初の女性総統が誕生し、中国政府は独立志向の動きに強い警戒感を持って圧力をかけ、注視する。とくに「中国は外交圧力を強める」と見て、5月に新政権が発足後、台湾と国交のある国が半減することを憂慮している。  台湾民主化のために月刊誌「美麗島」創刊に参加して5年半にわたって投獄された経験もあり、12月10日が世界人権デーだったこともあり、先月12日、台北市内で台湾内外の芸術家ら平和大使を招いて平和茶話会を開いた。

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台湾総統選 民進党、ミニ政党と選挙協力

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(1)

 来年1月16日投開票の台湾総統選(任期4年、再選は2期まで可)と立法委員(国会議員)選(定数113)に向け、本格的な選挙戦に突入し、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)、与党・国民党の朱立倫主席(54)、親民党の宋楚瑜主席(73)の3氏が終盤戦を展開している。選挙序盤から蔡氏が圧倒的リードを保ち、焦点は立法委員選挙での与野党議席数に移っている。政権交代の攻防戦となる同選挙を現地ルポし、台湾の近未来を探った。(台北・深川耕治、写真も)

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