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深川 耕治 rss

ライター一覧

福岡県生まれ。福岡県立小倉高校、筑波大学第一学群人文学類卒。編集局整理部、文化部、政治部を経て香港が中国に返還された1997年から香港支局長。中国各地、香港、マカオ、台湾での現地取材多数。

蔡政権揺さぶる台湾独立派

 来年4月に台湾独立の住民投票実施を目指す政治団体「喜楽島連盟」が、台北市と高雄市の2カ所で10万人規模のデモを20日に行う。中台関係の「現状維持」路線を変えない蔡英文政権に対し、独立に向けた法改正を迫っている。2020年の次期総統選で再選を目指す蔡総統は11月の統一地方選を前に、与党・民進党を支える独立派との対立を回避するため、苦肉の策を取っている。 (香港・深川耕治)

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キリスト教弾圧強める中国

 中国では非公認宗教への弾圧が強化され、キリスト教でも中国政府が認めるカトリック以外は認めず、イスラム教や仏教の主要団体も当局の締め付けが厳しくなっている。バチカンと中国政府が長年対立してきた司教任命の主導権問題が収束に向かう一方、公教育の場である学校、教育界でも国際的に認められるべき信教の自由が脅かされている。 (香港・深川耕治)

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台湾地方選挙、民進党に逆風

 台湾では、2020年1月の次期総統選の前哨戦となる11月24日投開票の統一地方選に向けて、序盤戦が展開されている。前回(14年)、国民党が歴史的大敗、民進党が大勝して蔡英文政権樹立の道筋を付けたが、今回は政権奪還後の支持率低迷にあえぎ、与党・民進党は防戦を余儀なくされている。一方、最大野党・国民党も伸び悩み、二大政党制への閉塞感から増加した無党派票の流れが勝敗を決めそうだ。 (香港・深川耕治)

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中国製薬会社、子供用ワクチンに欠陥

 中国の製薬会社・長春長生生物科技がデータ捏造(ねつぞう)による子供用の狂犬病ワクチンなどの製造販売をしたとして、中国当局は22日、経営トップで「ワクチン女王」と呼ばれる高俊芳会長(64)ら15人を逮捕し、医薬品の生産停止を命じて製造認定を取り消した。人命を左右する医薬品生産・販売の不正横行は、中国内の医療に関わる根深い利権と癒着、許認可をめぐる監視体制の甘さと処罰の軽さが元凶だ。 (香港・深川耕治)

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中国造船企業の社長拘束、国産空母計画に影響か

 中国初の国産空母など海軍艦艇の建造を主導している大手国有企業「中国船舶重工集団(中船重工)」の孫波社長が「重大な規律違反と違法行為」の疑いで拘束され、汚職スキャンダルの可能性が出ている。中国にとって国威発揚の悲願とも言える空母建造をめぐる不正事案は、空母の不具合への責任問題との見方や空母の機密情報を米国に売り渡したスパイ容疑疑惑まで浮上し、国家機密漏洩(ろうえい)が取り沙汰されている。 (香港・深川耕治)

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台湾・蔡政権 多難な2年 中国の断交圧力、バチカンにも

 台湾の蔡英文政権が発足して2年が過ぎた。外交関係を持つ国が、中国の圧力による断交で史上最低の18カ国まで減り、欧州で唯一、台湾と国交を持つバチカンも中国での司教任命権をめぐり、揺さぶりをかけられている。また、11月の統一地方選に向け、与党・民進党は台北市長選に独自候補を擁立したものの、前回支持した無所属の現職市長、国民党候補との三つどもえの厳しい戦いとなることなど、蔡氏の再選戦略に内外から影を落としている。 (香港・深川耕治)

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“カネ”で台湾からドミニカをもぎ取った中国

 中国は1日、ドミニカ共和国と国交を樹立し、台湾は独立志向の民進党・蔡英文政権が発足してから3カ国目の断交に追い込まれた。中国の習近平指導部は米トランプ政権と軍事や貿易分野で接近する蔡英文政権に対して「断交ドミノ」圧力をさらに強め、台湾と外交関係のあるバチカンやブルキナファソとの国交交渉を水面下で進め、蔡総統再選阻止と中台統一への外交包囲網を着々と進めている。 (香港・深川耕治)

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中国、聖書販売差し止めか

 バチカンと中国政府が長年にわたって対立してきた司教任命の主導権問題をめぐり、近く合意されるとの見方が浮上する一方、中国側は突然、国内書店やネットでの聖書販売を差し止める動きに転じている。3日に発表した宗教白書では海外勢力による「宗教の商業化」を防止し、「宗教の中国化」をさらに進める立場を明示。台湾と国交のあるバチカンとの近日合意は遠のくのか、二転三転する水面下での外交の行く末が注視されている。 (香港・深川耕治)

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香港補選、民主派が惨敗

 中国に批判的な民主派議員の失職に伴う香港立法会(議会=定数70)補欠選挙(改選数4)が11日に行われ、4議席回復を目指す民主派は2議席に留まり、組織力で勝る親中派は2議席を獲得した。中国からの独立志向の強い候補が出馬を取り消されて若年層の投票率が下がり、民主派は重要法案の拒否権すら得られない大惨敗。中国政府は香港統制に自信を深める一方、香港の民主化運動は戦略の見直しを迫られている。 (香港・深川耕治)

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香港、奪われる政治の自由

 香港で3月11日に投開票される立法会補選(4議席)の候補者に、選挙管理委員会が中国からの自立・自決を訴える本土派など、中国共産党政権に反対すると見なした人物の立候補を「無効」と判断した。選挙に出られず、高度な自治を50年間保障する「一国二制度」の形骸化に失望する民主派や若者が中心の政党は活動の転換を迫られている。また、香港高等法院(高裁に相当)も一昨年の立法会選での選管「無効」判断を容認し、自由な政治・言論活動が魅力だった香港も返還後20年で大きく様変わりしている。 (香港・深川耕治)

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香港立法会、補選スタート 事前予想は民主派優勢

 一国二制度の行方を左右する香港立法会(議会=70議席、任期4年)補欠選挙の立候補届け出が16日から始まり、3月11日投開票の選挙に向けた選挙戦がスタートした。中国からの自立を訴えて議員資格を剥奪された急進的な民主派系前議員が獲得していた4議席が対象で民主派は議席奪還の雪辱戦とみており、立法会で法案通過など親中派に有利な議事運営を変えられるかが大きな焦点となっている。 (香港・深川耕治)

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台湾の同性婚法制化問題、推進派政治家に罷免運動

 台湾の憲法裁判所に当たる司法院大法官会議が5月、同性婚を認めていない現行の民法は違憲とする憲法解釈を下し、2年以内の法改正を命じたことで、蔡英文政権が目指すアジア初の同性婚容認の法制化が時間の問題となっている。法制化に積極的な与党・民進党と共闘する小政党・時代力量も推進派だが、同党主席で台湾最大の人口を占める新北市の次期市長選に意欲を示す黄国昌立法委員に対し、同性婚反対派や野党・国民党支持者らが新北市内で議員罷免投票を実施するなど、根強い反対の動きが出ている。 (香港・深川耕治)

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中国、香港で「国歌」工作

 中国は2期目の習近平指導部が始動し、米中首脳会談で貿易摩擦や人権、北朝鮮問題を話し合いつつ、台湾統一工作のために香港への締め付けを国歌法の立法化を通して強化している。高度な自治を保障する「一国二制度」下の香港では民主派が国歌法の立法化に反対しており、無党派の市民も中国国歌を完全に歌えない中で、香港を二分する教育問題となりつつある。 (香港・深川耕治)

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後継見えぬ中国共産党大会

 中国共産党第19回大会は24日、習近平2期目政権を構成する中央委員、中央委員候補、中央規律検査委員会委員を選出し、25日、最高指導部である政治局常務委員会のメンバー7人を発表した。栗戦書中央弁公庁主任と趙楽際中央組織部長の習派2人を軸に習氏一強が加速し、江沢民派や胡錦涛派は弱体化。ポスト習と目される習派の陳敏爾重慶市党委書記、胡派の胡春華広東省党委書記を政治局常務委には入れず、5年後まで有力候補を競わせる習氏のキングメーカーとしての圧倒的な権力基盤が築かれた。 (香港・深川耕治)

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台湾・蔡政権の切り札、頼行政院長で選挙態勢へ

 労働規制改革の混乱で支持率低迷に苦しむ台湾の蔡英文政権は、8日に発足した頼清徳・行政院長(首相)による新内閣発足で巻き返しを図っている。独立志向の強い頼氏は、高い人気からポスト蔡総統とみられる“切り札”で、次期総統選の前哨戦となる来年後半の統一地方選に向けた選挙態勢づくりが本格化。しかし、早すぎる“切り札”人事は、与党・民進党だけでなく連立を組む小政党の時代力量にとっても背水の陣を敷くことになった。 (香港・深川耕治)

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革命礼賛、国家意識が前面に 中国で小中学校に新教科書

 中国では新学期となる1日から「国家主権の意識」啓蒙(けいもう)を主眼にした「道徳と法治」「歴史」「国語」の3科目の新たな統一教科書を使用し、従来にはなかった愛国、領土に対する国家意識養成を強化している。台湾では教科書から中国古文を減らし、台湾独自の伝統文化を紹介する本土化が拡大。香港やマカオでは国歌の歪曲・侮辱に対する罰則強化や刑事責任追及を可能にする国歌法の立法化が中国政府の草案審議で民主派は警戒を強めている。 (香港・深川耕治)

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香港、ポスト「一国二制度」問う動き

 先月1日に中国返還20周年を迎えた香港は、林鄭月娥行政長官率いる新政権が、中国の習近平国家主席の意向に沿う親中色を強めてスタートした。高度な自治を保障する香港の「一国二制度」は返還後50年は有効だが、期限後となる2047年7月以降の香港はどうあるべきか、「二制度」より「一国」を強調して独立派を牽制(けんせい)する中国に対し、香港内ではポスト「一国二制度」の見解に温度差が開き始めている。 (香港・深川耕治、写真も)

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返還20周年を迎えた香港の今

 英国領から1997年7月1日に中国への主権を回復した香港は1日、返還20周年を迎え、記念式典や記念イベントが盛大に行われる一方、民主派は恒例の民主化デモを行った。インタビューを交え、香港の今を動画で紹介する

>>【関連記事】香港返還50年後の色は「赤と黒」 >>【関連記事】不変の愛国教育路線、空母・人民軍基地も公開へ >>【関連記事】香港返還20周年で記念式典

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香港返還50年後の色は「赤と黒」

 1日、香港が英国領から中国に返還されて20年が過ぎ、2047年まで50年間にわたって高度な自治を保障する「一国二制度」は香港をどう変容させたのか。返還後に生まれた19歳前後の学生、社会人6人に座談会形式で意見交換してもらった。(香港・深川耕治)

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不変の愛国教育路線、空母・人民軍基地も公開へ

 6月30日、民主化団体・民間人権陣線のスタッフは吐き捨てるように言った。7月1日午後、毎年恒例となっている香港の大規模な民主化デモ(主催・民間人権陣線)は出発点である香港島のビクトリア公園で中国の宇宙科学を紹介する科学技術展の会場に“占領”され、出発場所の縮小を余儀なくされた。

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中央政府の「全面管轄権」宣言

 「この20年で香港経済はある程度成功したかもしれないが、政治は大失敗だった」。民主派の重鎮で2006年、香港行政長官選挙に立候補したことのある梁家傑氏(元公民党名誉主席)は、中央政府の裏切りで普通選挙の実現や政治改革が遅々として進まなかった実情を回顧する。

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香港返還20周年で記念式典

 英国領から1997年7月1日に中国への主権を回復した香港は1日、返還20周年を迎え、記念式典や記念イベントが盛大に行われる一方、民主派は恒例の民主化デモを行った。

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「一国二制度」の前途、挫折した中港融合戦略

 1日、香港が英国領から中国に返還されて20周年を迎える。2047年まで50年間にわたって高度な自治を保障する故・鄧小平氏が提唱した「一国二制度」という壮大な都市実験はアジアの金融センターだった香港をどう変容させたのか。返還前後に生まれた若者世代が中年世代として牽引(けんいん)する30年後を見据えながら現状と課題を浮き彫りにする。(香港・深川耕治、写真も)

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