
「ウォールストリート・ジャーナル」紙で中東の特派員を経験後、1986年「ワシントン・ポスト」紙に入社。その後、中東を舞台にした小説を執筆。現在も同紙のコラムニストをつとめ、「ニューヨーク・タイムズ」誌などにも寄稿している
中国の秘密活動へ対応模索
米コラムニスト デービッド・イグナチウス
先月発表されたトランプ政権の国家安全保障戦略では、あまり注目されなかったが、情報を操作し、米国の大学、シンクタンク、映画スタジオ、報道機関に影響を及ぼすことを狙った中国による「影響活動」へ新たな対抗策を講じることが示されていた。

変化求めたイラン国民
米コラムニスト デービッド・イグナチウス
2013年にイランを訪れた後、首都テヘランは平壌とロサンゼルスの中間のようだと書いた。世界はこの1週間に、イランの人々は平壌ではなくロサンゼルスになりたがっていることを目の当たりにした。貧しい軍事国家である今のイランを否定し、繁栄した近代的な未来を求めた。

中露の台頭前に後退する米国
米コラムニスト デービッド・イグナチウス
トランプ大統領は12日間のアジア歴訪を終えた。歴訪をまとめるとすれば、ユリウス・カエサルの言葉をもじって「来た、見た、媚びた」となるだろうか。
歴訪は、力の誇示というよりも巡礼に近いものだった。米国の政策についてはほとんど説明せず、他国の指導者らに助けを求め、褒めそやし、その世界観を受け入れた。

ヒズボラ排除に動きだしたサウジ
米コラムニスト デービッド・イグナチウス
サウジアラビアは近代の中東が抱えてきた原罪を繰り返そうとしている。レバノンで周辺地域を巻き込む対立を引き起こし、この脆弱(ぜいじゃく)な国を再び内戦に突入させる危険を冒しているのだ。

分断とリスク好むトランプ氏
米コラムニスト デービッド・イグナチウス
トランプ大統領は来月、アジアを訪問する。特に重要な外遊だ。外国の情報機関は、この型破りで、リスクをいとわない、支配的な大統領について、来月会談する自国の首脳らに説明するため、トランプ氏の性格の特徴を把握しようとしているところだ。
トランプ氏はどのように描かれることになるのだろう。新聞の解説記事のような誇張表現は使わないだろう。

ドローン・レーザー兵器で北ミサイル迎撃を計画
米コラムニスト デービッド・イグナチウス
トランプ政権は、北朝鮮政策をオン・オフ可能なスイッチのように話すことがよくある。
トランプ大統領は19日、自国と同盟国を守るために北朝鮮を「完全に破壊する」とぶち上げた。一方でマティス国防長官はその次の日、「外交努力を続ける」と話した。
