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ココ浅井
ココ浅井
ブラジル在住
きむむ
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大学院生
岸元 実春
岸元 実春
フリーライター
三井 俊介
三井 俊介
陸前高田市議会議員

彩島 うた rss (学生・青年ライター)

ライター一覧
彩島 うた

横浜市在住の大学2年生。ノートの端に落書きすること、家でコーヒーを沸かすこと、夜に散歩することが好き。最近は西洋哲学とキリスト教に興味あり。

献血のすゝめ、見返りは快適空間での糖分と休息

 人通りの多い駅前やショッピングセンターの前で、献血センターのスタッフが「血清が不足しています」「○型の方はいらっしゃいませんか」と通行人に声をかける。そんな光景はそう珍しいものではない。私が通う大学内でも年に何度か献血が行われており、学生たちはお礼としてもらえる菓子やジュース目当てに、空いた時間を利用して血液を提供しに行く。  そう、献血というシステムが成り立つ一番の要因は、この献血後のご褒美にある。

 渋谷のハチ公前に献血所があるのをご存知だろうか。ここは最も手厚い対応を施してくれる献血センターのうちのひとつだ。  ある日曜日の午後、用事を済ませて電車で帰宅する途中、私は献血カードに記載された次回献血可能日を過ぎていることに気がつき、渋谷駅にて下車し、献血センターへ向かった。  エレベーターを上がって部屋に入ると、視界に真っ先に飛び込んできたのは無料の自動販売機。コーヒーやお茶、ココア、レモンティー、炭酸飲料など様々な種類のドリンクが紙コップに注がれたものを人々は遠慮なく飲んでいる。自分の献血の番がくるまでの間と献血後のしばらくは、血圧をあげて血液を採りやすくするため、また採血後の貧血を防ぐため、ドリンクを好きなだけ飲ませてもらえるのだ。クッキー、煎餅、チョコレートなどのスナックもしっかり用意されており、血液を提供しに来た老若男女は、係りの人に呼ばれるまでの時間をひたすら無言で飲み食いして過ごしていた。血圧が一定値を下回ると献血ができないので、基準値すれすれだった私は血液検査をしてくれたおばちゃんに“貧血を起こすかもしれない人リスト”に認定され、半ば強引に神戸ドーナツを食べさせられた。

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続き

いつもの母の手料理に幸せを感じ

 母は料理が上手い。若いころに栄養士の資格を取ったというだけあって、いつも私が学校やバイトから疲れて帰ってくると、舌鼓を打たずにはいられないほど美味しい料理が何品も準備されているものだ。丹誠を込めて味付けされたビーフシチュー、程よくスパイスの効いたとろとろの麻婆豆腐、手作りの特製タレに漬けて食べる具だくさんのチヂミ……、母の得意料理の数知れない。いや、彼女の料理は例外なく美味しいので、作ったものは自動的に得意料理リストへ組み込まれていくようでさえある。

 私たち家族はそんな母の天性の料理の腕前により、毎日美味しいご飯を食べ、それを糧として生活できているわけだが、母の料理の美味しさを最もありがたく感じるのは外食をしているときだ。

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