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正攻法で三役25場所、元関脇栃煌山が引退

体に染み込むまで稽古、地道に歩んだ15年に終止符

正攻法で三役25場所、元関脇栃煌山が引退

引退会見に臨む大相撲の栃煌山=15日(日本相撲協会提供・時事)

 栃煌山が15年の力士人生に終止符を打った。「前に出る相撲が自分の相撲だった。逃げずに真っすぐ自分の相撲を取り切ろうと心に思っていた」。すっきりした表情で振り返った。

 鋭い出足を生かし、初土俵から所要10場所で新十両。その3場所後には新入幕とスピード出世を果たしながらも、決しておごることはなかった。地道に取り組む姿勢は、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)に「育てたというより、自然に育った」と映った。

 同学年には、元横綱稀勢の里(現荒磯親方)や少年時代からのライバル、元大関豪栄道(現武隈親方)がいた。優勝し、看板力士へと羽ばたいた2人への対抗心を胸に秘めつつ「体に染み込ませるように常に稽古していた」との自負もある。

 思い出には、稀勢の里現役最後となった昨年初場所3日目の一番を挙げた。「自分が入門したときは関取に上がった方と相撲が取れたのはうれしい気持ちもあったし、次の日にやめられたので寂しい気持ちもあった」

 自身は大関候補と言われながら、宿願は果たせなかった。それでも「やってきたこと、教えていただいたことに間違いはなかった」と言い切った。

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