■連載一覧
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  • 2016 世界はどう動く-識者に聞く
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  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
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  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
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  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
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  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
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  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • 第3次安倍改造内閣スタート
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  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
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  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 弾劾の波紋 漂流する韓国政治
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  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
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    伊勢 雅臣
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    河添 恵子
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    尾関 通允
    尾関 通允
    経済ジャーナリスト
    中村 仁
    中村 仁
    元全国紙経済記者
    高橋 克明
    高橋 克明
    「ニューヨーク BIZ」CEO 兼 発行人

    なぜプーチン大統領は犬が好きか

     管義偉官房長官によると、日本を訪問するロシアのプーチン大統領に新たに秋田犬をプレゼントする計画が進められているという。日本は4年前、佐竹敬久秋田県知事(当時)がプーチン氏に秋田犬(ゆめ)を贈っている。その犬がプーチン氏と戯れる写真を見たことがある。まだ、健在のようだ。

     日本が誇る国の天然記念物の秋田犬をプーチン氏にプレゼントするアイデアが好評だったので、もう一匹プレゼントしてはどうか、という考えが秋田犬飼育関係者の間で飛び出し、日本の外務省関係者の耳に届いたのだろう。

     問題は、「まだ受け取るとも断るともモスクワから返事がない」(菅官房長官)ことだ。関係者は落ち着かない心でロシアからいい返事が届くのを待っているところだという。15日の山口県で開催される日露首脳会談開催までに決着つくだろうが、ひょっとしたら、北方領土の返還問題と同様、継続審議となるかもしれない。

     なぜならば、犬が大好きなプーチン氏とはいえ、複数の秋田犬をケアするのは大変だ。犬好きの当方は知っている。日に最低でも2回、可能ならば4回は散歩しなければならないし、犬に話しかけなければならない。持ち主が頻繁に犬に声をかければ、飼い主の心が分かる感情豊かな犬に成長する。心情交流が大切なのは人間世界だけではない。

     「わが国を再び大国に」と夢見るプーチン氏に果たして犬を世話する十分な時間があるだろうか。時間のない人は犬を飼わない方がいい。飼い主が留守が多く、ほとんど交流できなかった犬を当方は知っている。その犬は心的外傷後ストレス障害(PTSD)に陥り、日常生活もままならないような状況になっていた。

     ところで 当方が知る範囲でも、プーチン氏は秋田犬をもらう前にブルガリア首相から既に犬(バッフィー)をもらっている。犬好きの大統領といえども、交流する外国人首脳から犬のプレゼントをもらい続けていると、モスクワの大統領官邸や私邸は犬の動物園となってしまう。プーチン氏にも愛犬ゆめの婿を、といった思いが湧いてくるかもしれないが、ここは心を鬼にして日本外務省に断りの連絡を取るべきではないだろうか。

     最後に、プーチン氏はなぜ犬が好きかを考えてみた。ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン氏は過去、ひょっとしたら現在も深謀をめぐらす世界に生き、時には非人間的な決断も下さざるを得なかった体験を多くしてきただろう。それだけに、犬の私心のない世界、その仕草に惹かれるのではないか。犬は飼い主を裏切らない。プーチン氏は犬の世界に不変で、不逆行で、信頼できる世界を見出しているのではないだろうか。

     遅すぎたが、韓国の朴槿恵大統領も青瓦台の大統領官邸に犬を飼っておけば良かったのではないだろうか。

    (ウィーン在住)

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