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    安東 幹
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    細川 珠生
    細川 珠生
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    井上 政典
    井上 政典
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    伊勢 雅臣
    伊勢 雅臣
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    宮本 惇夫
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    石平
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    宇佐美 典也
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    長谷川 良 (ウィーン在住)
    長谷川 良 ...
    コンフィデンシャル

    シリア空爆と中東介入にはもっと真剣な議論を

     シリアのアレッポなどでロシアが支援するアサド政府軍による空爆が、国際社会で大きな波紋を呼んでいる。国連人権委員会や安保理などでロシアに自制を促す声明を発表しているが、物事は慎重に見極めなくてはならない。

    過度なロシア批判はナンセンス

     ロシアを擁護するつもりは無いが、国連はただの戦勝国クラブに過ぎず、欧米型の民主主義や欧米文化が「世界の標準」だと思い込んでいる節がある。シリア内戦や中東で行われるパワーゲームの混乱は欧米各国が原因を作ったといえる。そもそも中東で「国家」を樹立すること自体が間違っていたのかも知れない。中東に住む彼らは国家意識などなく、民族や部族のつながりを尊重しており、西側諸国に定められた国境において国家意識を持つことなどはじめからできなかったのだ。

     例えばクルド人を見てみると、正式なクルド国家は与えられていないが、トルコ、シリア、イラクをまたがって独自の領域を獲得している。シーア派、スンニ派のあらゆる小さな部族がそれぞれの生活を長い間続けてきたが、欧米の介入やそれに対抗する独裁政治により中東の地は荒廃してきた歴史がある。ということは、アレッポなどを空爆し続けるロシアは悪なのであろうか?これは大きな疑問であり、国際的にもっと大きな論点にならなければならない。

     我々、国際社会の敵はISなどの過激派組織だ。その弱体化に一番貢献しているのはロシアではないだろうか?ロシアは「疑わしきは敵」というポリシーで空爆を行っており、それ故にISにも反体制派にも被害が出ているのだが、ISに大きな打撃を与えているのは事実だ。ロシアが空爆をしていなければISが今より勢力を拡大していたのは明白であり、ロシアばかりを責めるのはナンセンスである。有志連合が続ける作戦はあくまでイラク軍や自由シリア軍への軍事支援であり、ロシアの介入の度合いとは全く違う。

    欧米による国境の線引きがそもそもの間違い?

     アラブの春で露呈した「民主化」の失敗を西側諸国は何も学んでいない。中東に民主主義は根付かないことをそろそろ気付くべきである。特にシリアはその典型例で、底なし沼の内戦に終わりが見えない。エジプトでは民主化が成功しかけたように見えたが、結局は軍事政権に舞い戻っている状況だ。

     英仏は第一次世界大戦後、シリア、イラク、ヨルダンに王国を建設し、事実上の植民地政策をとった。大戦中のサイコス・ピコ協定によって線引きされたアラブ諸国は、イランなどのように近代的な国家の樹立には成功したが、肝心の「民族融合」には結びつかなかった。なぜなら彼らは「国家」としての団結よりも、「民族」「部族」を尊重することを優先するからだ。

     この仮説で現在の中東情勢と、国際社会の介入を見渡せば大きな疑問にたどり着く。そもそも国際社会は中東地域に介入すべきなのだろうか?独裁政権や過激派組織の一般市民への弾圧は確かに無視できないが、紛争終結後の政治移行にまで過度に介入することは果たして正解なのだろうか。

    やむを得ない選択肢

     勘違いしてほしくないが、私は積極介入論者である。それは内戦終結のために限定すべきだと考えている。何の罪のない一般市民が巻き添えに遭い、死者や難民となる事態を避けなければならない。国際社会の介入が市民への被害につながる側面は否定できないが、内戦が長引くよりは幾分ましである。たとえ介入論が間違いであるにせよ、シリア内戦を長引かせるのは得策ではない。

     選択肢としては軍事的に劣勢にある反体制派(自由シリア軍)は武装解除し、停戦を確実に履行することだ。有志連合軍もあきらめるべきである。その代わり、米露で確実な停戦発効を決定し、反体制派とシリア政府軍との戦闘を一切停止する。そして米露、シリア軍、有志連合軍の全当事者でシリア国内のIS掃討を目指す。

     その間、首都ダマスカスか第三国(東京でもかまわない)でシリア和平会議を開催する。アサド大統領の留任は反体制派は一切許さないであろうから、ロシアはここでアサドに退陣を求める。ここまで国際社会は想定しているだろうか。とにかく内戦の終結が大前提だ。この間もアレッポなどで苦しい生活を強いられる人々が存在する。日本は平和に浸かっている場合ではなく、国際平和を志しているのならこうした議論を積極的に行うべきではないだろうか。

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