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  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
  • オバマのLGBT外交 米国と途上国の「文化戦争」
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  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
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  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
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  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
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  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
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  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • JAXA宇宙探査計画
  • 2015/12/24
  • 3国連携で北朝鮮抑制を

    北朝鮮核の脅威

    米ウィルソン・センター研究員 マクダニエル・ウィッカー

    日本と韓国の歴史問題が課題に

     朝鮮半島は65年間にわたって、米国に非常に困難な課題を突き付けてきた。北朝鮮から最近、挑発行動が続いており、核武装した体制の危険性が明確になった。中国と米国は、朝鮮半島の今後について異なる見方を持っているが、太平洋の両岸に位置する両国の指導者らは、北朝鮮が核を保有すべきでないという点では一致している。残念ながら、北朝鮮を思いとどまらせるための取り組みは成功していない。北朝鮮の核の兵器化を阻止するには、米国、韓国、日本の三者間の連携を強化する新たな戦略が必要だ。

    マクダニエル・ウィッカー

     マクダニエル・ウィッカー 米シンクタンク、ウィルソン・センター研究員。専門はアジア安全保障。それ以前は、空軍士官として主にアジア太平洋地域で勤務。

     その目的は複数挙げられる。その中でも最も明確なのは、朝鮮半島での敵対行動に対する米国と韓国の対応を強化するところにある。38度線を越えて敵対行動が起きれば、日本も、北朝鮮軍に対応して行動せざるを得なくなる。最低でも、日本にある基地、港は重要な補給拠点となるはずだ。安倍晋三首相が集団的自衛権を認める改革を実施したことを受けて、自衛隊は、今後の軍事行動に積極的に参加することが可能になった。つまり、日本は連携行動の重要な戦力多重増強要員になり、対潜水艦戦、弾道ミサイル防衛、掃海、捜索・救難で重要な役割を果たしうるということだ。

     韓国の指導者らは以前から、紛争が発生すれば、日本に駐留する米軍が動き、在日米軍基地が使用できると考えているが、それ以上の日本からの支援はそれほど必要だとは考えていない。だが、日本からの支援を軽視すべきでない。米韓は、日本を計画立案と訓練に参加させるようにすべきだ。そうしておけば、3者が有事の備えをし、効果的な協力体制を作っておくことができる。日本の関与の重要性を際立たせることにもなる。

     米韓日が密接に協力すれば、新たな体制を構築することで、戦時の3国の安全を確保できるばかりか、過去60年間享受してきたこの地域の平和と安全の維持にも貢献する。長年、中国は、この粗暴な友好国をたしなめるよう求められてきた。だが、北朝鮮は核実験、ミサイル試射を行った。北朝鮮への中国の抑制力が及ばないか、中国に抑制する意思がないかのどちらかだ。この問題に関して、中国や国連がどう対応しても、北朝鮮が交渉のテーブルに再び着くことはないようだ。非核化についても同様だ。

     米韓日の強力な連携が実現すれば、北朝鮮を抑制に向かわせる要因になる。金正恩体制は、生き残りのために必死だ。3者が安全保障で協力することで、核の野望実現へと進めば、かえってこの地域内の各国は連携を強め、目標達成には逆効果であることを北朝鮮に示すことができる。同様に、米国と、北東アジアの米国の同盟国の連携が強まれば、中国にとって北朝鮮への影響力行使への圧力となる。中国も米国と北東アジアの連携強化には反対だからだ。

     日本と韓国は、米国にとって最も緊密なアジアの同盟国であり、3者の関係は今後数十年間に及ぶ米国のアジア外交政策の基礎となる。これら同盟国間の3者協力の概念は、何年も前から話し合われてきた。新たに外交面で進展があり、北朝鮮の攻勢が強まっていることで、3者間の防衛政策を確立する環境がかつてないほど整っている。この新しい同盟を構築し、北朝鮮を抑制するには、米国が毅然(きぜん)と指導力を発揮し、協力体制の確立に向かって具体的な措置を取ることが欠かせない。

     乗り越えるべきハードルは数多くある。中途半端なやり方で、北朝鮮が3者連合を脅威と感じたり、中国が米国に包囲されたと感じたりすれば、北東アジアはかえって不安定化する。明確なメッセージを発し、対話して、3国の協力が防衛的なものであることを繰り返し説明し、朝鮮半島の問題に的を絞れば、これらのリスクは緩和できる。

     それ以上に難しい課題は、韓国と日本の間の歴史問題をめぐる緊張だろう。そのため米政府当局者らは、文化やアイデンティティーの問題と国防の問題を区別するよう努めるべきだ。

     そのためにあらゆる具体的な措置を講じるべきだ。まず、米政府は、韓国政府と日本政府に、2012年に放棄された軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を復活させるよう強く求める必要がある。この協定があれば、3カ国すべての間で情報がスムーズに流れ、意思疎通をよくし、協調することができる。第2に、米国は、首脳レベル、閣僚レベルから実務レベルにまで及ぶ3者間の会合を提唱すべきだ。最後に米軍は、日本と韓国を交えて3者間で計画立案と訓練を開始すべきだ。これによって、3者協力がいかに重要かを明確にし、協力を具体的に実践することが可能になる。

     米国は、3者間の緊密な協力を長年呼びかける中で、このような協力関係が自国の利益にもなる理由をきちんと説明してきた。この取り組みによって、韓国と日本にも、3者協力が両国にとって非常に重要であることを明確に示している。核武装した北朝鮮は、米国と北東アジアのパートナーにとって重大な脅威であり、北朝鮮を阻止できるのは、強力な連帯しかない。米国はすぐに、今後数十年間にわたってアジアの安全保障の指針となる新しい3国間防衛体制を構築するために行動すべきだ。

     (この記事は、米紙ワシントン・タイムズに3月31日に掲載された特集「北朝鮮の核の脅威-評価、世界の反応と解決」に寄稿されたものです)

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