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    韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

     近頃の子供たちはご飯を食べるのを嫌う。食膳の前に座るとまず駄々をこねる。「おいしいおかずが欲しい」と。もちろん全てがそうではないが…。穀物自給率24%、コメ自給率92%。これは何を意味しているか。ご飯をあまり食べないのにコメが不足するはずがない。昨年1人当たりの1日のコメ消費量は178・2㌘。1日に茶碗(ちゃわん)1杯のご飯も食べないのだ。

     5000年の韓半島の歴史で、コメのご飯を食べるのを嫌って「食べない」と無い物ねだりをした歴史があっただろうか。1960~70年代をみても、稗(ひえ)のお粥(かゆ)を食べなければならない人も多かった。(疲れ果てた人に対して使う)「3日間、稗のお粥1杯ももらい食いできなかったようだ」、「3日間何も食べずに泥棒しない奴(やつ)はいない」…。貧乏が染み付いた辛(つら)い歴史が作り出したことわざだ。

     おいしいご飯やおかずをねだる近頃の世相も歴史性を持っている。「いい暮らしをしよう」と言いながら始まった開発の歴史。この国の父母たちは九老工業団地を黒く埋め尽くした。“蜂の巣”と呼ばれた粗末な場所で寝て1日15時間労働に耐え抜いた。「おまえは私のように生きるな」と言いながら、牛まで売って息子に勉強させた。“おいしい物ねだり”は「父骨塔(父の骨身を削って創り上げた)経済奇跡」が生み出した行動様態だ。

     開城工団の南北共同委員会が開催され、賃金問題をめぐって12時間にわたる会議が行われた。北朝鮮の代表曰(いわ)く、「今後、こんな会談は必要ない」と。しかし、実際に耳に残った声は彼の言葉ではなかった。会談会場の外にいる北朝鮮の従業員がこんな話をしたという。「南朝鮮の労働者は1月3000㌦もらっているではないか」と。この言葉が胸を締め付ける。

     開城工団の従業員の平均月給は約140㌦。これは小さな金額ではない。1年で1680㌦。賃金の外に支給される各種費用を合わせると、2000㌦近くになるはずだ。北朝鮮の1人当たりの国民総所得(GNI)は昨年138万8000ウォンで、米ドルに換算すると約1200㌦だ。北朝鮮の国営体制を勘案すると、個人の実際の所得はこれよりはるかに少ない。北朝鮮に進出した中国・香港の企業が支払う月給はどのくらいかといえば、羅先市に進出した香港の英皇ホテルカジノは100㌦だ。北朝鮮に進出した外国企業で開城工団より高い賃金を払っている所はあるのか。

     開城工団の賃金を引き上げたら北朝鮮は良くなるかといえば、そうではない。1995年の北朝鮮の1人当たりのGNIは1034㌦だった。20年過ぎた今もほとんど変わらない。どうしてそうなってしまうのかを突き詰めるべきではないか。不毛の地に経済を発展させた模範の教科書が隣にある。父骨塔精神を学ぶか、それができなければ統一するか…。

    (7月18日付)

    ※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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