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    韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

     たばこ礼賛論を展開した名士は数えきれないほど多い。「一服のたばこは行き詰まった考え、ひらめきを与え、憂いを半減させ、疲れをなくしてくれる」(作家、金東仁〈キムドンイン〉)、「たばこは紳士の情熱だ」(仏劇作家、モリエール)。

     愛煙家は1杯の酒がなくても生きていけるが、1本のたばこなしには生きられない。喫煙派がたばこを吸う理由は何百もある。大部分の人間は精神的な満足感、平和、ゆとりなどを真っ先に挙げる。仕事がはかどらなかったり、昇進から漏れて腹を立てたりすれば…、たばこほど都合のいいものはないかもしれない。もちろんたばこを楽しんで吸う人たちの話だ。

     たばこは急激に退潮している。天国から地獄に落ちる途中だ。この退潮傾向が始まってからは20年にもならないが、今は大勢だ。たばこ礼賛論を述べていた詩人の呉相淳(オサンスン)がよみがえってきても、今は力不足だ。ステータスがガタ落ちになった一次的な原因は、発がん性物質だ。ベンゾピレンという発がん性物質が発見されて、「禁煙=健康」という等式が作られた。たばこは今や公共の敵だ。

     喫煙の被害は誰でも知る話だ。わが国における喫煙による死亡者は1年1万人くらい。単純に医療費だけ見積もっても2000億~3000億ウォンで、経済的な損失まで合わせると数兆ウォンに達するという計算もある。とはいえ、こんな統計まで暗記し記憶してたばこを吸う人はいない。

     費用も費用だが、新年からたばこを一服しようとすればとんでもないストレスを甘受しなければならない。まず、禁煙区域かどうか見回さなければならない。妻からもらう小遣いまで考えると頭がズキズキしてくる。1日1箱吸う人なら1年に税金を72万ウォン多く払う覚悟をしなければならない。「もうやめよう」と決心したが、わずか1時間あまり、つまり“1時間坊主”でたばこをくわえる愛煙家。

     そんな愛煙家も知るべきことがある。何か格好をつけようとたばこを吸ったりすると不覚をとりやすい。たばこを吸う人なら一度は経験したはずだ。粋に格好つけて「フーっ」と煙を出すと、煙たくて窒息しそうだと騒ぎ立てる人があちこちに現れる。人の目を気にせずに生きようとすれば、たばこを敵と見なさなければならない。

     昔は「たばこをやめた人は性質の悪い人だから付き合うな」と言ったりもした。ところが、本当の性質の悪い人は、いまだにたばこを友とするやつらだ。多くの人がきょうで禁煙3日目を迎えるはずだ。たばこ礼賛論は向こうに行け。愛煙家たちよ、どうせ決心したのなら、性質の悪い人だとうわさされても1カ月は禁煙しよう。

    (1月3日付)

    ※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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