■連載一覧
  • どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層
  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第2部 自衛隊配備へ動く石垣島
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
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  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
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  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
  • 筆坂元日本共産党ナンバー3と田村自民党政務調査会審議役が対談
  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
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  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
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  • どうする拉致解決 日朝ストックホルム合意1年
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  • 2015/12/24
  • 母親の風呂敷包み

    韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

     動物においても母性愛は偉大だ。成長したメス2匹のどちらが親かを選(え)り分ける方法がある。まず4日間、何も餌を与えずに飢えさせる。その後、2匹の間に餌を入れた器を一つだけ置くと、必ずその器を横に押しやる方が出てくる。それが親だ。夢中で餌の器に飛びつくものがいれば、十中八九、それが子だ。

     そんな動物の愛とは比べ物にならないものがある。人間にとって、母親とは純度100%の愛そのものだ。韓国歌曲の先駆者、李興烈(イフンリョル)の成功の裏にも母の愛があった。日本統治下に、彼は音楽家の夢を抱いて東京に留学した。貧困のために留学生活は苦労の連続だった。卒業が近づくと、彼は卒業演奏に使うピアノが買えずに途方に暮れた。結局、故郷に手紙を送った彼は、母親が送ってくれたお金で無事、演奏を終えることができた。

     当時、ピアノの値段は400円だった。米一俵の値段が10円の時代だったので、今の相場に換算すると、700万ウォンくらいになる。貧しい暮らしの中でそんな大金があるはずはなかった。母親は借金を返済するために毎日、松かさを集めて売ったという。「産む時の苦しみは全て忘れ、育てる時は昼夜気遣う心…」。こんな歌詞で始まる名曲『母の心』(李興烈作曲)は、至高の母性のおかげでこの世に誕生することができたのだ。

     世の中がいくら世知辛くても、私たちがこれだけ愛の温もりを感じることができるのも母性愛のおかげではないだろうか。70歳を目前にした認知症のお婆(ばあ)さんの子を思う母の情が感動を呼び起こしている。少し前、釜山のある派出所に「風呂敷包みを持ったお婆さんが独りで近所を行ったり来たりしている」という知らせが入った。出動した警察が、住所を聞いても老婆は自分の名前すら覚えておらず、「娘が子供を産んで病院にいる」とだけ繰り返した。あちこち探してやっとのことで娘が入院する病室にお婆さんを連れて行くと、娘は2日前に出産した赤ちゃんと一緒にベッドで寝ていた。お婆さんはその時初めていろいろな物が入った風呂敷包みを解いた。冷え切ったワカメスープとナムルのおかず、白飯が入っていた。「早く食べなさい」。認知症でも娘を愛する心の柱を失わなかった母親の情の前に、娘は止めどもなく涙を流した。

     母の愛はきらめく地上の星だ。感動の泉の水をくみ出すワカメスープであり、松かさだ。母親の風呂敷包みにはそんな愛がいつもいっぱいだ。

    (9月22日付)

    ※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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