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  • 殻の幅0・86ミリ、世界最小のカタツムリか

    中国南部・広西チワン族自治区で新種が見つかる

    殻の幅0・86ミリ、世界最小のカタツムリか

    世界最小とみられる新種カタツムリを論文発表した信州大のバルナ・パルゲルゲイ研究員(右)と浅見崇比呂教授=9日、長野県松本市の信州大理学部

    殻の幅0・86ミリ、世界最小のカタツムリか

    中国南部で見つかった新種カタツムリの殻の電子顕微鏡写真。殻の高さが0・86ミリしかなく、世界最小とみられる(バルナ・パルゲルゲイ信州大研究員提供)

     亜熱帯の中国南部・広西チワン族自治区で微小なカタツムリの殻が見つかり、新種に分類したと、信州大とスイス・ベルン大などの研究チームが11日までに国際的な動物学誌ズーキーズに発表した。生きた状態では発見できなかったが、殻の最大幅(高さ)は0・86ミリと、針の穴に入るほど小さい。学術的に報告された種では世界最小とみられるという。

     この新種は石灰岩地帯に生息するラッパガイ科のコナミジンマイマイ属。種名「ドミニカ」は、微小な殻を顕微鏡で入念に観察し、欧州の博物館にある類似の種の標本と比較して新種と突き止めたハンガリー出身の信州大研究員バルナ・パルゲルゲイさん(29)が、新婚の妻の名前から付けた。

     信州大の浅見崇比呂教授(60)によると、カタツムリは大昔に海から陸に進出した貝の仲間。石灰岩地帯に多く生息するのは、殻の材料となる炭酸カルシウムを取り込みやすいため。海の貝で報告された最小は、海中を漂っている貝殻の最大幅0・32~0・46ミリの種。

     中国南部でドミニカを含む多数の殻を採集したのはハンガリーのカタツムリ愛好家。ドミニカの詳しい生態は不明だが、石灰岩の表面に生えたカビなどの菌類や藻類を食べていると推定される。

     雌雄同体で、殻の渦巻きの状態から、雨期の半年程度で卵からかえって成長し、次の雨期に産卵して一生を終えるとみられる。ラッパガイ科は殻の口がラッパのように開いた形で、石灰岩などにぴったりと張り付く。ドミニカの殻の口に2本の鋭い突起があるのは、天敵の微小な昆虫類などの侵入を防ぐためと考えられる。

     浅見教授は「カタツムリは約5万種が知られるが、小さい種は見つかりにくく、実際には10万種ぐらいいるのではないか。微小な種は鳥やネズミ類が餌にしにくく、天敵が少ない。早く成長して繁殖するように進化した可能性が高い」と話している。

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