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    三井 俊介
    三井 俊介
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    厳寒のクラクフとワルシャワを巡る

     2日前にハンガリーに戻ってきたばかりだ。

     地面が凍結していてよく滑る。1月の約1カ月間、東ヨーロッパを駆け巡ってきた。私にとってはこの気温は寒い…。1月の初旬、ポーランドのクラクフ、そしてワルシャワへ。初日に-16度という気温で出迎えてくれたポーランドで最も歴史のある都市のひとつクラクフ。もう“寒い” というより身体中が痛い…。

    クラクフの街とヴィエリチカ岩塩坑

     クラクフに訪れた時はまだクリスマスマーケットも開いており、観光客と地元民で広場は賑わっていた。街並みはルネサンス様式やゴシック様式の建築物が立ち並び、とてもクラシカルな雰囲気を漂わせていた。人も親切で困っていたら何も言わずに助けてくれた。ただ、年上の方はほぼ英語が話せないようだった(ほとんどの若い人は英語は話せるそう)。

     また、アウシュビッツ収容所がある街にはクラクフからバスで約1時間で行ける距離。私が会った殆どの旅人はアウシュビッツ収容所に行く目的でクラクフに滞在していた。“私も行きたい!”と思ったが、極寒の中、外に半日以上いるのはきついと思い、今回はやめた。

     その代わりと言ってはなんだが“ヴィエリチカ岩塩坑”へ行った。ここはユネスコの世界遺産にも登録されており、多くの人で賑わっていた。グループごとにガイドが付き、博物館の見学は約2時間半のコース。初めから、300数段の階段を下り、そこからずーっと歩く…。そしてまた下る。これを繰り返しながらの2時間半。

     中は塩でできた洞窟になっており、また至る所に音や、からくり人形といった仕掛けがあり、まるでディズニーのアトラクションを体験しているようであった。途中でトロッコのレールを発見し、トロッコに乗れたらなお最高だなぁと思いつつさらに歩いて下りて行った。

     途中にはヴィエリチカ岩塩坑最大にして最高の地下礼拝堂である「聖キンガ礼拝堂」、全長55m・幅17m・高さ12mの大広間が歩き疲れた私たちを待っていた。 天井から吊るされた巨大なシャンデリアはすべて塩でできているらしい(正確にはライト以外だそうです)。

     塩の結晶で精巧に作り上げた一大芸術作品が広がるこのホールの壁も、また塩ですべて作り上げた壁画彫刻で埋め尽くされていた。そして壁画の彫刻のモチーフは主に新約聖書だそう。最後は地下327mのところからレトロなエレベータで地上へ。ガイドの方がとても面白く説明してくれて飽きずに最後まで楽しめた。

    コシチュシコ山

     そして、クラクフの街が一望できるというコシチュシコ山を登りに市外へと歩く。登りに行くと言っても333mの人工の丘なので、すぐ登れる。がしかし、極寒の中、往復約5時間の道のりはさすがにきつかった。

     登っている最中は寒すぎて手と足の指先の感覚が感じられなかった。ちなみに町からバスやトラムが出ているので、20分程度で行けるそう。今となってはいい思い出…だが、もう極寒の中、長時間歩きたくはないなぁと思った。

    ワルシャワ旧市街へ

     クラクフを背に次の目的地ワルシャワへバスで行くことにした。ワルシャワは、着いた途端“都会”だなぁと、一言心の中で思ったほど発展していた。まるで東京駅の街並みである。高層ビルが立ち並び大きなショッピングモール、カフェ、そして多くの人々でごった返していた。

     戦争の跡形も残っていないようであった。都会はもう東京を見ているのでいいかなぁと、旧市街へ行くことにした。この日もちなみに-14度と…。旧市街は古風な建物が立ち並んでいる。戦争の悲劇があったとは思えないほど、建物は修復されていた。

     ポーランドと私が住むハンガリーはスロバキアを挟んで、それほど遠くない距離だが、人も文化も言語も貨幣も街並みも違っていた。「ヨーロッパ」と一括りにまとめて言っているが、全く違う国なんだなあ、と改めて実感した。

     次はリトアニアへ。

    おき・れもん

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