■連載一覧
  • どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層
  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第2部 自衛隊配備へ動く石垣島
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  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
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  • 2015/1/07
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  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
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  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • 多難な年明けのトルコ
  • EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
  • ロシアのシリア内戦介入 アルアハラム財団事務局長に聞く
  • 2016/1/30
  • 2015/12/11
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  • 再改造内閣 始動
  • 安倍政権 新たな挑戦
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  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
  • 筆坂元日本共産党ナンバー3と田村自民党政務調査会審議役が対談
  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
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  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 2013/7/08
  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
  • 迎撃ミサイル配備 韓国の決断
  • 3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会
  • 検証 元料理人 藤本氏の再訪朝
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  • どうする拉致解決 日朝ストックホルム合意1年
  • 日韓国交正常化50年 「嫌韓」「反日」を越えて
  • 張成沢氏失脚 北で何が起きたか
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  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
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  • JAXA宇宙探査計画
  • 2015/12/24
  • ウイグル族弾圧は憎しみを強めるだけだ

     中国・北京市の天安門前に車が突入・炎上した事件で新疆ウイグル自治区出身の5人の容疑者が拘束された。このことで、中国政府によるウイグル族への締め付け強化が懸念されている。

     これまでもウイグルに対しては「力による支配」が行われてきた。弾圧はウイグル族の憎しみを強めるだけだ。

     侵害される信教の自由

     事件では車の運転手と同乗者2人をはじめ計5人が死亡し、日本人1人を含む38人が負傷した。いかなる理由があれ、こうした事件を起こすことは許されない。犯人は厳しく罰せられるべきだが、事件の背景にも目を向ける必要がある。

     新疆ウイグル自治区は歴史的にムスリムの土地だったが、清朝の支配下に置かれ、中華民国時代の1933年と44年に「東トルキスタン・イスラム共和国」などとして独立を宣言した。しかし、49年に中国人民解放軍が進駐し、55年に自治区とされた。信教の自由が侵害され、教育現場ではウイグル語の使用が禁止されるなどの抑圧が行われている。ウイグル族が不満を抱くのは当然だ。

     事件について、中国の習近平指導部はウイグル独立派組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」の指示があったと断定した。しかし、3家族が実行に携わるなどテロとしては不自然な面もある。中央政府に訴えても解決に結び付かなかった陳情者が最終的な手段を選んだとの見方もあり、習指導部が独立派への弾圧を正当化するために事件を利用しているとも考えられる。

     新疆ウイグル自治区や北京市では事件後、ウイグル族200人以上が拘束されている。「テロは計画段階で粉砕する」との中国政府の方針によるものだが、このような差別的とも言える捜査はウイグル族の反発を招くだけだ。

     中国には漢族以外に55の少数民族がいる。チワン族やウイグル族、チベット族、モンゴル族などで、総人口の8・5%を占める。中央政府の政策で多くの漢族が自治区などへ移住したため、少数民族は父祖の地でも人口に占める割合が小さくなりつつある。漢族の移住者は経済的に力をつけ、天然資源の開発に当たっている。新疆ウイグル自治区でも漢族とウイグル族との経済格差は広がるばかりだ。

     中国ではチベット問題も深刻だ。1950年に人民解放軍がチベットに進駐後、中国政府の記録では62年3月までに「死亡・負傷・捕虜を含めて9万3000人のチベット人を殲滅した」とされている。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世がインドに亡命し、中国は65年、チベット自治区を設置した。

     中国ではこの過程を「チベットの平和解放」と呼んでいる。だが、2008年には大規模な暴動が起き、09年以降に100人以上のチベット族が中国政府に抗議して焼身自殺しているのである。

    不安定化は避けられない

     中国政府はウイグルやチベットを、安全保障上譲歩できない「核心的利益」と位置づけている。しかし高圧一辺倒の少数民族政策では、中国社会の不安定化を招くことは避けられない。

    (11月7日付社説)

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