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  • 菊田 均
    菊田 均
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    松本 健一
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    小名木 善行
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    時広 真吾
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    渡辺 久義
    渡辺 久義
    京都大学名誉教授

    新幹線開業と観光戦略 地方全体で取り組みを

    北陸に続き北海道も

     3月14日の開業を間近に控え、このところ、北陸新幹線関連のニュースがかまびすしい。年頭のあいさつ風景を伝えるニュースには、谷本正憲石川県知事の上気した顔が何度も登場した。

     なんでも、現在の東京―金沢の所要時間が、1時間以上短縮されるという。ただでさえポテンシャルの高い金沢だが、観光や北陸のビジネスに対する影響の大きさは、知事インタビュー時のテンションの高さからもうかがえる。

     じつは、北陸新幹線の開業をビッグチャンスと考え、知恵を絞っているのは石川や福井県だけではない。東京―金沢間の沿線自治体は、すでに数年前から戦略づくりに余念がない。

     先日のニュースで報道されていたのは、群馬県高崎市の「だるま市」(少林山達磨寺)。毎年、この時期、首都圏から20万人もの人がやって来る。地元では、新幹線開業に合わせて、さらに多くの集客を目指す戦略を練っているようだ。

     一方、北海道新幹線の開業は、北陸とはちょっと事情が異なる。紆余(うよ)曲折の末、なんとか2016年3月には函館まで延伸の運びとなったが、昨年暮れには新駅の名前で揉めた。最後は政治決着し「新函館北斗駅」に落ち着いたが、このやりとりを醒(さ)めた目で眺めていた人は少なくないだろう。

     いっそのこと、全国公募にするとか、それほど地域にこだわるのであれば、思い切って地元の小中学生に考えてもらうとか、もっと戦略的に決めるべきであった。議会や行政が、なかば綱引きのように決めるのであれば、既にその時点でイメージはマイナスだ。自治体の綱引きではなく、北海道全体のメリットを考えることが求められている。

     そうした観点から、いくつかの提案を行いたい。もちろん一つは、北海道全体を視野に入れたコース設定である。つまり、新幹線開業は沿線だけではなく全道的な課題であり、オール北海道での取り組みが必要ということだ。広大な面積と多くの自治体を有する北海道としては、まさに知恵の絞りどころとも言える。

     二つ目には、点在しているものを、どう繋(つな)いで線的あるいは面的観光に発展させるかということである。例えば、文化観光との兼ね合いでは、北海道には、世界文化遺産の候補ともなっている6カ所の縄文遺跡が存在する。遺跡所在地の函館市や洞爺湖町、伊達市、千歳市は、それぞれ新幹線沿線から外れアクセスは良くない。日本で最初の世界ジオパークに認定された洞爺湖有珠山ジオパーク、2020年のオリンピック・パラリンピックに合わせて白老町に建設される国立アイヌ民族博物館なども事情は同じである。

     この点においては、新幹線開業に向けた民間の動きにも注目すべきである。そのひとつがレンタカーだ。新幹線木古内駅の周辺には、すでに5社のレンタカー会社がオープンを予定しているという。新幹線の客を、ここからレンタカーに乗り換えさせるのである。

    集客に魅力づくり必要

     こうなってくると、沿線から外れる文化施設や観光地へのアクセスも夢ではない。各地に点在する縄文遺跡、ジオパークやアイヌ民族博物館、洞爺湖温泉や登別温泉、あるいは道東、道北へのアクセスも在来線とレンタカーによって、プログラミングが可能である。

     ただし、こうしたプログラムづくりにおいては重要な点がある。肝心の文化施設や温泉地の魅力づくりだ。少なくとも現状のままでは、いくらアクセスが上手(うま)くいっても集客には繋がらない。

     北海道観光はこの数年、インバウンドを当てにした集客戦略を取ってきたが、新幹線とのリンクには課題も多い。今後は、新幹線の普通車・グリーン車に加え、グリーン車よりもさらに上のクラス、新幹線初のファーストクラス「グランクラス」に乗る人々を迎えることとなるが、これは、今までの集客戦略や観光のあり方を見直す好機とも言える。北海道観光の本質が、自然の満喫や「もてなし」にあるとしたら、まさに、新幹線による誘客には、それを実践に導くだけの力があるのではないかと思う。

     開業まであと1年。すでに、関係団体による協議会があると聞く。すぐにでも議論をはじめ、北陸新幹線を上回る話題を提供してほしい。

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