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  • 子宮頸がんワクチン「サーバリックス」 重篤副反応で突出

    ヒブ髄膜炎ワクチンの9倍

     子宮頸がんワクチン接種の重篤な副反応が多く寄せられているが、厚生労働省がまとめた「ワクチンの副反応報告状況」から、同ワクチン「サーバリックス」は、同じく4月から定期接種化される他のワクチンに比べ重篤副反応の発生率が極めて高いうえ、いったん重篤副反応の届け出をした後、症状がどうなったか不明な被害者数も、他のワクチンに比べ格段に多いことが本紙の調べで明らかになった。
    (山本 彰)

    被害者の状況「不明」は23倍

    厚労省報告で判明

    500-1 厚労省の「子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)の副反応報告状況」(販売開始から平成24年12月31日まで)は、全重篤副反応例に関して、接種日、症状、副反応発生日、症状の転帰内容を「回復」「軽快」「未回復」と判別した大部なもの。経過がフォローできていないケースは「不明」と規定している。

     また表紙では、製造販売業者からと医療機関からの重篤副反応例が集計されている。

     予防接種法改正により、4月から子宮頸がんワクチンのほか、ヒブ髄膜炎予防ワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン(細菌性髄膜炎予防)が定期接種化となる。

     だが、厚労省の報告によると、サーバリックスの重篤副反応例はヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンの副反応例数に比べ突出している。 報告書は、製造販売業者の出荷数量を「接種可能のべ人数」とし、客観的な状況から、1人当たり3回接種しなければならないサーバリックスの接種回数を2・5回と仮定。この期間に273万人がサーバリックスの接種を受けたと見なしている。

     重篤副反応数は「例」となっているが「副反応が出た人数とほぼ同じ」(厚労省健康局結核感染症課)だ。製造販売業者から報告のあったサーバリックスの重篤副反応報告数697人を接種者数273万人で割った重篤副反応率は、10万人当たり約25・5人。

     ヒブ髄膜炎予防ワクチンは接種者576万人、重篤副反応者が162人で10万人当たり約2・8人。サーバリックスの方が9倍多い。

     小児肺炎球菌の重篤副反応率は10万人に対して約3・5人。サーバリックスはこの約7・3倍に当たる。 子宮頸がんワクチンは、他の二つのワクチンとセットで定期接種化されたが、その重篤副反応数が不釣り合いに多いことが浮き彫りになった。

     一方、製造販売業者から報告されたサーバリックスによる重篤副反応者の不明者数は229人。ヒブ髄膜炎・小児用肺炎球菌ワクチンの不明者数は、それぞれ10人と23人で、子宮頸がんワクチンで、10倍から23倍の不明者が出ている。

     厚労省は「不明は、転院などして消息がつかめないケースがあり、良くなった場合が多いようだ」(健康局結核感染症課)とするが、子宮頸がんワクチンに転院、不明となるケースが多いのは不可解だ。

     「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の池田利恵事務局長(日野市議)は、「今も多くの副反応被害者たちが苦しんでいる。厚労省は不明者の状況を徹底調査するとともに、効果のないワクチン接種を一刻も早く中止すべきだ」と訴えている。

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