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    中村 仁
    元全国紙経済記者
    高橋 克明
    高橋 克明
    「ニューヨーク BIZ」CEO 兼 発行人

    「幸せ」は「不幸」の数より多い

     米航空宇宙局(NASA)によると、先月28日未明、午前3時24分、「2016QA2」と呼ばれる直径35mの小惑星が地球から8万4000kmのところまで接近したが、衝突することなく通過したという。衝突していた場合、多くの被害が生じたと予想されている。小惑星の接近は通過数時間前になってキャッチしたという。事前に分かっていたら、一部でパニックが生じたかもしれない。

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    「木星の写真」(NASA公式サイトから)

     天文学者によると、太陽圏には60万以上の小惑星が存在すると推測されている。過去にも、2013年2月15日、「2012DA14」と呼ばれた約直径20mの小惑星が地球から2万8000kmのところまで急接近、静止人工衛星より地球に近いところを通過した。小惑星は大きさが45~50mで推定13万トン。地球に衝突し、海面に落ちた場合、津波が生じ、都市に落下した場合、かなりの被害が考えられた。2年前の2014年9月には小惑星が約4万kmの距離まで近づき、通過したことがあった。

     われわれが知らないところで、地球規模の危険が接近していたわけだ。最近では、イタリア中部を先月24日未明に襲った地震もそうだろう。まだ人が眠っている時、マグニチュード6・2規模の地震が発生し、290人以上の犠牲者が出たばかりだ。“天災は忘れたころにやってくる”というが、実際、その通りだ。

     地震や小惑星の衝突は人知をもってしても防ぎようがない。われわれが生きている世界には案外、この種の危険性が少なくないのではないか。近い将来、交通事故件数は限りなく減少し、難病の治癒率も急速に向上するだろうが、地震や小惑星の衝突といった危険性には人間はかなり無力だ。少々憂鬱になってしまう。

     もう少し、時間を広げて考えると、人類は滅亡の道を歩んでいることは間違いない。地球にとって不可欠の太陽は今後、10億年、次第に明るくなり、中心核の水素が燃え尽くす。そして太陽は膨張し出し、赤色巨星となる。太陽が放出する灼熱を受けて地球上の水は全て蒸発し、遅くとも30億年後に地球上の生き物は消滅していると予想されるからだ。大地震がなくても、小惑星の衝突がなくても、われわれ人類は滅亡するわけだ。

     このように考えて益々憂鬱の世界に陥ろうとしていた時、英科学誌「ネイチャー」によると、国際研究チームが太陽系に最も近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」の近くに、水がある可能性のある、地球に似た惑星を発見したと発表した。地球の代用惑星が見つかった可能性があるのだ。ひょっとしたら、人類は太陽が膨張し、赤色巨星となる前に、地球から脱出できるかもしれない。

     憂鬱な思いに囚われると、そこから這い出すことが大変だ。そこで、恣意的にわれわれ人類が如何に幸せな存在かを考え出す。すると、生きていること自体がかなり奇跡的なことだと分かってきた。様々な不幸なことが生じたとしても、生き延びる道を模索し、生きてきた。空気も水もわれわれの味方だった。大げさに表現すれば、宇宙を支配する自然法則はわれわれを支援しているように感じる。先日起きた天災に嘆き、数億年先のシナリオに絶望するより、今生きていることの幸せに感謝し、全力をもって生きていくのが最善かもしれない、という結論になった。

     この楽天気質丸出しの結論は、「幸せ」が「不幸」より多いという確信によって裏付けされているからだ。「不幸」の数は指で数えられるかもしれないが、われわれが生きていくために与えられている「幸せ」の数は両手の指をもってしても数えきれない。そもそも人は自身の「不幸」は数えるが、「幸せ」の数は数えようとしないものだ。

    (ウィーン在住)

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