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  • 彩島 うた
    彩島 うた
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    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
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    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    自分の常識が正論とするキレる高齢者の目に余る「老害」

     高齢化社会となっている日本ですが、近年「キレる高齢者」が増加しているように感じます。実際、傷害や暴行などで摘発さる65歳以上の高齢者の数が急増しています。特に暴行の摘発は10年前の4倍超に激増しており、些細なトラブルから他人に暴行を加えるケースが多発しています。火炎瓶や爆弾などで無差別に他人を傷つける重大事件も起きるほど高齢者の行動が目に余るものになってきているのです。本来であれば、私たち若者が見習い、敬う対象であるはずの高齢者なのに、見習ってはいけない高齢者が増えている現状。キレる高齢者とどう向き合っていけばいいのでしょうか。

    キレやすい原因は「孤立」

     加齢によって性格にも変化が現れるようで、大きく分けて2種類の変化があるようです。1つは、思慮深く優しくなる「円熟化」で、もう1つは、感情の抑制が利かなくなる「先鋭化」です。先鋭化は、感情を制御できずに些細なトラブルが暴力につながることになります。近年のキレる高齢者は先鋭化したことが原因の1つだとも考えられます。

     先鋭化する背景には、社会の変化に伴う高齢者の「孤立」があると専門家は指摘しています。確かに核家族化や雇用の流動化、年長者を慕い敬う伝統の消失など、社会構造の変化によって孤独を感じる高齢者も多くいることでしょう。激高などの行動は孤立した状況で起こりやすく、女性に比べて変化への順応が苦手な男性で顕著になるといわれています。

     実際、店員や駅員などに上から目線で文句を言っている高齢者を見かけます。動画投稿サイトYoutubeでは、電車の中で優先席を譲れと高圧的な態度で言う高齢者や、一般道で後続車の走行を邪魔する高齢者の運転を撮影した動画などが投稿されています。このような高齢者のことをネット上では「老害」と呼んでいます。本来は、世代交代が図れず老朽化した組織に向けて使われる言葉ですが、高齢者が社会や組織の中で活動の阻害をする際にも使われています。良い響きではないですが、「自分は十分学習してきたからもう学ぶ必要はなく、自分の常識や意見が一般論、正論である」と思っている高齢者の言動は、それ自体、勘違いであり時には迷惑だと感じることもあります。

     時代は常に変化しているにもかかわらず、パソコンやスマートフォン、電車に乗る際のICカードなど、新しいものに見向きもせず、自分にはできないと思い込んでいる高齢者が多いのも事実です。昔のままにしていてほしいと思っている人も少なくないでしょう。しかし、社会は変化を続けるものです。その変化についていけずに孤立を感じる高齢者もいるでしょう。だからといって社会全体が高齢者のために回っていては日本の発展は望めません。

    自分勝手すぎる主張に非難の意見

     高齢者側の主張として、産経新聞に「高齢者がキレやすいのは社会に冷遇されているからだ」という投書が寄せられました。投書したのは86歳の男性。男性は、友人と駅の改札で待ち合わせた際にキレてしまったといいます。集合15分前に駅に到着するも、構内で迷ってしまい、結局5分ほど遅れて集合場所に到着。携帯電話を持っていない男性は、近隣デパートの公衆電話から自宅に電話し、妻に友人から連絡が来ていないか訊ねました。すると、「先にレストランに行っています」との伝言があったことが分かり、男性はこれに対し「5分も待てないのか」と憤慨して家に戻ってしまったのでした。この行動を反省はしているとはいうものの、「高齢者がキレやすい背景には、社会で冷遇されていると感じるイライラがある」と主張。駅構内の公衆電話が撤去されて見つからなかったことにも怒りを露わにした他、自動改札機の仕様に関しても「切符で入れる自動改札口が減った」と苦言を呈していました。最後に、「高齢者にも温かい社会であってほしい」という言葉で主張を結んでいました。

     この投書内容に対してネットでは賛否両論が挙がっています。男性の主張に同意する意見は少なく、「自分の責任で、社会云々はこじつけだろ」という突っ込みを入れる人も多くいます。友人達への連絡手段も「プリペイド式の携帯を持てばいいのでは?」と提案する人も目立ちました。若者からすれば当然のことをなぜやらないのかと非難する意見も多くあったようです。また、キレて帰ってしまった男性の行動に対しても「『分かった』と言ってレストランに行けばいいだけ」と諫める声がありました。

     その一方で、投稿者は個別の事例に怒っているのではなく、「ただ取り残されたくないだけなんじゃないかなって思う」と指摘し、「このおじいさんのことを老害ってただ批判するだけで終わらせるような人がいるから、どんどん日本は冷たい社会になるんだと思う」と男性に寄り添う意見もありました。

     「社会から冷遇を受けている」と感じている高齢者はこの男性だけではないでしょう。目まぐるしく変化する時代の変化についていけず、社会に不満を抱く高齢者に対して若者が非難するだけでは何も解決せず、事態が深刻化していく可能性があります。高齢になれば世の中への対応が難しくなることもあるでしょう。独りで生活をしていればイライラが募る原因にもなるでしょう。

     しかし、だからといって世の中に不平不満を抱いて自分が正しいと思い込む高齢者をありのまま受け入れるということはできません。高齢者だから若者だからという以前に人間対人間としてコミュニケーションがとれません。自分の意見だけを主張してもっと高齢者を優遇するべきだと言われても、便利な生活を送るために変化している社会の技術や事情に寄り添おうとしない、理解を示そうとしない高齢者をありのまま受け入れることは難しいです。

     狭い日本の社会の中で生きていくためには互いに配慮し合って我慢し合うことも時には必要です。その姿勢を長年生きている人生の先輩から学びたいものですが、高齢だからという理由だけで敬えという姿勢は「老害」だと非難されてしまいます。“高齢者に優しく”という倫理は理解しているので、高齢者側も若者やその他の世代にやってもらうことが当然ではなく、謙虚や感謝の心を持って接することは忘れてほしくないと思います。

     キレやすくなる背景も理解できますが、高齢者もその他の世代も互いに寄り添い合える社会になっていかないと、キレる高齢者の問題は深刻になっていくことでしょう。

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