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  • 彩島 うた
    彩島 うた
    学生ライター
    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
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    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    「くん・ちゃん」付けで親を呼ぶ子供の将来が危うい!

     近年、子供の親の呼び方が大きく変わってきた傾向にあります。親の呼び方と言えば、「お父さん・お母さん」、「パパ・ママ」など、親を象徴する呼び方が主流でした。しかし、子供の躾や親子関係に変化が生じてきたこともあり、子供に名前で呼ばせる親が増えてきています。「友達親子」として子供と友達のような関係を築きたい、何でも相談できる仲になりたいなどが主な理由です。私の娘はまだ7カ月ですが、来年には言葉を話せるようになるので、どのように親を呼ばせるかというのが家族の中でよく話題に上がります。名前で呼ばせるという発想がなかったので、近年の変化に驚きを隠せません。ネット上ではこの話題に賛否両論の意見が上がっているようです。

    子供にとってはどちらがいいのか? 「親を名前で呼ぶ」賛否両論

     昨年の情報番組で、親の呼び方の話題が取り上げられていました。その中で、渋谷・原宿の若者200人に調査を行ったところ、親を友達のように「ちゃん」付けで呼んでいると回答したのは全体の13%を占めているという結果になりました。親を名前で呼ぶ子供の割合が多いというわけではありませんが、その数は確実に増えてきているという現状にあるようです。

     私自身も、周りの人も、親にちゃん付けをしている人は全くいないので、子供が親を名前で呼ぶことに違和感を抱きます。それなので、自分も娘に対して名前で呼ばせることはしたくないですが、何故名前で呼ばせる親が増えてきているのか、疑問に思います。

     親を名前で呼ぶことに賛成派の意見として、
     『フランクな関係の方が子どもも親を信用してくれると思う。イジメとか恋とかの悩みを抱えずに言ってくれるし、親子の絆は深くなる 』
     『最近は虐待や子どもの家庭内暴力が問題になってるけど、友達みたいな親子関係ならそんなことにはならない。「親だから~」とか「子どもだから~」とか不必要な線引きが軋轢の原因になってると思う』
    などの考えがあります。また、「ママ」「お母さん」と呼ばれると、自分がなくなると感じる人もいます。『自分は名前のある一個人だから役割の名前で呼ばれたくない』という抵抗感の表れで、名前で呼ばせているという意見もあります。これは、親だけでなく、祖父母にもある傾向で、「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれるのが嫌で、名前で呼ばせている人もいるようです。

     確かに賛成派の意見も頷けるところはあります。親があまりにも厳格で、悩みがある時や助けて欲しい時に「助けて」と言いづらい関係性だと、頼るべき時に親を頼れないという状態になることもあります。子供にそのような思いをしてほしくない、何でも言い合える仲になりたいという親心もあるのでしょう。

     一方反対派は、
     『ありえない。あくまで親は親で子どもは子ども。適度に線引きしとかないと、いつか親を見下して言うことを聞かない子どもになる』
     『近頃は大人をナメている子どもが多いけど、絶対これの影響だと思う。親としての威厳は最低限守っておくべき』
    という意見があります。

     子供にとってまず最初に感謝したり、敬う相手は親であるのに、友達のような同等の関係性でしかないと礼儀や上下関係が身につかず、子供が社会に出てからのことを危惧する意見が多くみられます。

    躾のできない親増加の元凶は、上下関係のない「友達親子」

     親のことを名前で呼ぶということは親子関係が近くなったように感じられますが、子供にとって親というのは一番信頼できる存在で、これから社会で生きていくために必要なことを一番教えてくれる教師のような存在でもあります。初めに学ぶ上下関係が親子関係であるのに、上下関係が存在しない家庭で育てば、目上の人や教師、上司に対しても礼儀がなっていない大人になりかねません。

     家庭の中では、上下関係もあれば、ルールも存在しており、社会の縮図のようにとらえることができます。社会に出ていくまでのことを学ぶ場所が家庭です。親が子供に対して躾を通して上下関係や社会のルール、やっていいことといけないことなどを教える必要があります。しかし、子供は無条件親の言うことを何でも聞くわけではありません。やはり親と子の線引きがあるからこそ躾が成り立つので、友達のような親に躾されても子供の心に響くことはないでしょう。

     自分自身も周囲の母親を見ながら、娘の躾や教育をどうすればいいか考えることがよくあります。3歳ごろのやんちゃな時期は親が何を言っても聞かないということはあるかもしれませんが、いけないことをした時にただ名前を強く呼んで怖く聞こえる声を出すだけで叱ることをしない親も見かけます。しかし、それだけでは、子供は聞く耳を持ちません。親の呼び方も躾の仕方も家庭ごとの話なので首をつっこむことではありませんが、上下関係の存在しない友達親子では、他の人に迷惑をかけた時に叱れない、自ら謝ることのできない人間に成長する可能性が高いように感じます。

     実際に叱れない親のもとで育った子供が中高生になって、不登校になったり、人間関係がうまくいかず引きこもりになったり、友達が全くできなかったりすることが多いようです。

     子供との親子関係は親の匙加減によって決まります。子供の将来のことを考えて、叱る時にはきちんと叱る、でも子供からの信頼を失わない親になりたいと私は思います。そのために、今はたくさんスキンシップをして愛情を注ぎ、やってはいけないことをしたら今からでも駄目だと教え、言葉が分かってきたら何故駄目なのかを理解できるように教えていきたいです。

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