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  • 堂本かおる
    堂本かおる
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    菊田 均
    菊田 均
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    松本 健一
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    小名木 善行
    小名木 善行
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    大島 直行
    大島 直行
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    時広 真吾
    時広 真吾
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    渡辺 久義
    渡辺 久義
    京都大学名誉教授

    キレる妻に、怯える夫

     今年6月のことだが、NHKが複数の番組で、「キレる妻たち」を続けて放映した。キレる妻たちの真向かいには、「怯える夫たち」がいる。世の変化だろうかとは思いながら、深刻な思いになったのです。

     夫に対する妻の不満で最も多いものが、「夫が自分の気持ちを理解してくれない」(26.9%)。それに対して、「仕事ばかりで家のことをしない」は、わずか8.3%に止まっています。総務省の調査によれば、妻の家事・育児時間の平均が1日4時間12分なのに対して、夫はわずか24分。共働きであれば、これではあまりに不公平。妻が怒らないほうがおかしい、とも考えられます。ところが、妻の不満の第一はそれではない。自分の気持ちに関心を持ってくれないというところに、最大の不満があるというのです。

     それで、妻がキレる。

     ところが、そのキレ方が並みではない。食後すぐに歯を磨かなかったりすると、「あなた、どうして食べたのにすぐ歯、磨かないの!」と、間髪入れず詰問する。言い方は質問のようでありながら、こういう詰め寄り方を、「ノー・アンサー・クエスチョン」と言います。初めから相手の答えを期待しているのではありません。

     NHK取材班のアンケートでは、「妻が怖い」と答えた夫は、なんと48.2%にものぼる。

     「人格を否定するような暴言」
     「鬼の形相で責められる」
     「結婚した時と同一人物とは思えない」

     など、精神的に相当追い詰められている夫たちの姿が見えます。

     30年前の1985年に行われた調査では、「妻からの精神的虐待」は、夫の離婚動機の8番目でした。ところが、2015年にはそれが2位に上昇。それ以外に、30年前には見当たらなかった、「暴力をふるう」が2015年には8位に入っている。

     これを見る限り、妻たちは30年の間に、精神的にも肉体的にも相当暴力的、過激になっているように感じられます。

     実際、どれくらいの割合の女性がそうなのか。それは、よく分からない。優しい女性、思いやりのある妻も多いでしょう。

     しかし、これは多分に私の主観ですが、夫が妻に持つ不満よりも、妻が夫に持つ不満のほうが、よほど多いような気がします。妻は自分の複雑な感情の変化を夫に分かってほしい。十分に分かってくれないとしても、せめて関心を持ってほしいと願う。

     ところが、夫は(そもそも男というものは)そういう複雑な感情の動きには鈍感で、とてもついていけない。何気なく話しているときに、妻が突然涙を流し始めたりでもしようものなら、妻の中で一体何が起こったのか、夫にはさっぱり分からない。ただ、おろおろするばかりで、どう言葉をかけていいものかも分からず、途方に暮れるのです。

     「世界の経済危機は、実は女性が愛されている、大切に思われているということを感じていないことが、その原因なのです。女性の男性に対する恨みや憎しみの大きな『塔』が世界中に立ち始めているのが原因で、世界経済がおかしくなっているのです」
    (『豊かに成功するホ・オポノポノ』イハレアカラ・ヒューレン著)

     この指摘が、私はずっと以前から、とても気になっているのです。女性には男性に対する恨みが積もり積もっている。それが高い塔のようになっている。この恨みが、個人的に現れれば、「夫にキレる」。もっと高い次元で現れれば、世界経済の混乱にもなり、世界各地を襲う台風やハリケーンにもなる。

     ところで、番組の結論、解決策は3つです。

     ① 見つめ合い、スキンシップをとる

     ② 目標に向かって2人で協力する

     ③ サプライズの贈り物をする

     何とも、身近で、ささやかな解決策のように感じられる。しかし、ここで夫婦の間の「塔」が崩され、「キレない妻、平安な夫」にならない限り、世界的な問題も解決はされないでしょう。

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