■連載一覧
  • 衆院選大勝 安倍政権への提言
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  • 香港・中国返還20年 「一国二制度」の前途
  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
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  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
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  • 2017/7/01
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  • 南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く
  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • 2014/2/14
  • 2013/4/18
  • ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く
  • 多難な年明けのトルコ
  • EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
  • ロシアのシリア内戦介入 アルアハラム財団事務局長に聞く
  • 2017/9/01
  • 2016/1/30
  • 2015/12/11
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  • 新閣僚に聞く
  • 第3次改造内閣 信頼回復へ始動
  • ’17首都決戦
  • 施行から70年 憲法改正を問う
  • どうなる「民共協力」 27回共産党大会の焦点
  • 蓮舫民進 疑問の船出
  • 新閣僚に聞く
  • 「立憲主義」について
  • 再改造内閣 始動
  • 安倍政権 新たな挑戦
  • 16参院選 注目区を行く
  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
  • 筆坂元日本共産党ナンバー3と田村自民党政務調査会審議役が対談
  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
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  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 弾劾の波紋 漂流する韓国政治
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  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
  • 迎撃ミサイル配備 韓国の決断
  • 3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会
  • 検証 元料理人 藤本氏の再訪朝
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  • 日韓国交正常化50年 「嫌韓」「反日」を越えて
  • 張成沢氏失脚 北で何が起きたか
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  • 米軍再建への課題-元上級将校の提言
  • トランプ政権始動
  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
  • オバマのLGBT外交 米国と途上国の「文化戦争」
  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
  • オバマ外交と次期米大統領の課題
  • 2016年米大統領選まで1年
  • 再考 オバマの世界観
  • オバマの対宗教戦争・第1部
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  • 安東 幹
    安東 幹
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    浅野 和生
    浅野 和生
    平成国際大学教授
    坂東 忠信
    坂東 忠信
    元警視庁北京語通訳捜査官
    筆坂 秀世
    筆坂 秀世
    元日本共産党書記局長代行
    古川 光輝
    古川 光輝
    保守国際派
    後藤 文俊
    後藤 文俊
    流通コンサルタント
    早川 忠孝
    早川 忠孝
    前衆議院議員
    細川 珠生
    細川 珠生
    政治評論家
    井上 政典
    井上 政典
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    伊勢 雅臣
    伊勢 雅臣
    「国際派日本人養成講座」編集長
    神谷 宗幣
    神谷 宗幣
    龍馬プロジェクト全国会 会長
    河添 恵子
    河添 恵子
    ノンフィクション作家
    花渡川 淳
    花渡川 淳
    保守系ブロガー
    菊池 英博
    菊池 英博
    日本金融財政研究所所長
    宮本 惇夫
    宮本 惇夫
    企業・経営
    森口 朗
    森口 朗
    中央教育文化研究所代表
    尾関 通允
    尾関 通允
    経済ジャーナリスト
    中村 幸嗣
    中村 幸嗣
    元陸上自衛隊医官
    西田 健次郎
    西田 健次郎
    OKINAWA政治大学校
    櫻田 淳
    櫻田 淳
    東洋学園大学教授
    石平
    石平
    評論家
    土屋 たかゆき
    土屋 たかゆ...
    前東京都議会議員
    宇佐美 典也
    宇佐美 典也
    エネルギーコンサルタント
    長谷川 良 (ウィーン在住)
    長谷川 良 ...
    コンフィデンシャル

    朝日記者らの「フェイクニュース論」2冊の難点

    何が真実か分からない情報時代

     ネット社会を生き抜くには、フェイクニュース(偽情報)の見極めと、ファクトチェック(事実の検証)を欠かせない時代になりました。ほぼ同時に発刊された「フェイクニュースの見分け方」(新潮新書、烏賀陽弘道著)と「民主主義を壊すフェイクニュースの正体」(朝日新書、平和博著)を読んでみました。烏賀陽氏は朝日記者OB、平氏は朝日の現役記者です。

     烏賀陽氏の本を読み始めると、題名(タイトル)にあるフェイクニュースのことはあまり書かれていません。書かれているのは、新聞、テレビ、雑誌、書籍、ネット情報の真偽の見分け方がほとんどです。ファクトチェックの仕方、ノウハウが中心になっています。それで「えっ、この本は題名と内容が違うのでは」が、真っ先に抱いた感想です。
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     平氏の本では、フェイクニュースは「事実に基づかない偽情報で、ネット上に拡散していく」との定義が紹介され、「拡散しやすいようにインパクトの強い見出しをつけ、見出しと本文の内容が一致しないことが多い」などど、書かれています。ネット上に飛び交う意図した偽情報、その拡散がフェーイクニュース論です。烏賀陽氏の本は、見出しと本文が一致しない。なるほど、この本こそ、フェイクニュースの一例ではないか。

    ファクトチェックの必要性と限界

     恐らく、烏賀陽氏の題名は当初、「ファクトチェック論」みたいなものだったのでしょう。固いタイトルでは売りにくいし、最近のはやりはフェイクニュースなので、担当編集者が著者と相談の上、題名を変えたと想像します。どうでもいいような話であっても、「フェイクニュース」を論じる本が「フェイク」だとは、皮肉です。もっとも古くからあるデマもフェイクでしょうから、フェイクの範囲を広げて考える意味はあります。

     烏賀陽氏は当初の目的であったであろうファクトチェックでは、辛辣なことを書いています。福島原発事故の際、現場責任者だった吉田昌郎氏を取り上げた「死の淵を見た男」(門田隆将著)は「戦争に匹敵する過酷な状況で命を賭けた闘いの勇者」として描いているとし、よくある英雄譚の一種と、斬り捨てています。なるほど。

     「吉田氏は本店勤務時代に、高い津波襲来の想定を否定し、結局、原発事故と汚染・被曝という大惨事を招いた戦犯の一人なのだ」と、位置づけています。「英雄」、「勇者」など一面的な情報だけを取捨選択していると、批判します。「ものごとはネガティブな情報も等しく、公平にみる」ことでファクトに近づけるというのです。そうでしょうね。

     STAP細胞の「発見者」とされる小保方春子氏の手記「あの日」も、烏賀陽氏は「生い立ち、身辺記録、調査委員会の聴取による心理的・身体的圧迫、マスコミの過激取材のことは書かれている。肝心なことが書かれていない。STAP細胞は存在するという主張を証明する記述は見つけられなかった」と酷評します。本や記事を正しく評価するには、「STAP細胞を否定するなど、正反対の立場の記事、書籍に目を通しておくことが必要だ」といいます。多面的にみよ、ということです。

    限られた当事者でないと分からない

     正論であるにしても、実際は、そう簡単にはいきません。加計学園問題の国会審議をみていると、正反対の立場(政権・政府と野党)が、真っ二つに割れています。双方を見ていても真実は分からない。どちらかがウソをついているか、ごまかしている。従って限られた当事者でないと真実は分からないというケースの典型です。

     日銀の脱デフレ政策では、2%目標の達成時期はおろか、当面の物価見通しすら、何度も修正しています。日銀は実現不可能を知っていながら、修正したというポーズをとっていると考えます。日銀の目標、見通しはフェイク(虚偽)です。脱デフレ願望というなら許せます。それではアベノミクスという政治がもたない。真実を語らない、語れない時代なのです。フェイクのをネット問題に限定せず、幅を広げて考えることには賛成です。

     平氏の著書は、フェイクニュースに関する具体例、発信者、目的、手法など掘り下げて叙述しています。巻末にそえられた出所、出典をみると、労作に違いありません。難点はほとんどが米国におけるネット上のフェイクニュースを問題にしています。よく情報を収集したと感心すると同時に、他者が書いた情報を要領よくまとめた本という限界も感じます。
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     フェイクであるか否かを検証するファクトチェックについては、フェースブックがやっと、対策に乗り出していることを紹介しています。「ユーザーがフェイクニュースを通報しやすくする」、「外部の検証機関によってフェイクと認定されたら真偽が問われているとの文言を表示する」、「そのニュースサイトへの広告配信を止める」などです。

     そういう努力は必要にしても、「フェイクニュースだ」と通報する人が信頼できるかどうかです。悪意ある第三者かもしれません。「外部の検証機関」についても権威が求められます。加計学園問題でも、延々と審議、論議、追及を重ねても、本当のところは、相当な時間を置いてから、過去に遡って調べないと、真実は解明されないでしょうね。

     「ネット社会では、人々は情報を次々に転送するだけ。だれもなんのファクトチェックをしない」。平氏はそんな専門家の指摘を紹介しています。真実が解明される前に、世論が動き、政党・政権の支持率が左右される。新聞など伝統的メディアでは、記者、編集者、校閲、編集長がいて何層かでニュースを点検しています。情報の信頼性では、まだましでしょう。

     伝統メディアはネット、SNSに影響力、経営力で追い越され、さらに、信頼性があるから権力者から目の敵にされる。情報化社会は進化するのか、崩壊するのか。どちらに向かうのでしょうか。


    「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」より転載
    http://blog.goo.ne.jp/jinn-news

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