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  • 彩島 うた
    彩島 うた
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    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
    大学院生
    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    挿入されなければ強姦ではないのか!?

    改正されて浮き彫りになる性犯罪の課題

     7月13日から、性犯罪の厳罰化が盛り込まれ改正刑法が施行されました。明治40年から110年間も変わらなかった強姦罪が、「強制性交等罪」に改正され、被害者の告訴がなくても起訴できるようになりました。また、被害者の性別を問わないという点も変わり、LGBT(性的マイノリティー)や、同性から性暴力を受けた被害者の方々から注目が集まっています。「強制性交等罪」に変わったことで被害者の方々はどれほど救われるのでしょうか? 

    ●「強制性交等罪」の課題
     性的指向が異性である場合は、今回の改正には何の問題もなく、むしろ改善されました。同性愛者などのLGBTとされる人々にとっても、以前付き合っていた、あるいは現在付き合っている同性から受けた性的暴力を起訴できるようになり、改善されました。しかし、何の問題もなく、というわけではありません。
     例えば、レズビアンの女性が、元交際相手から性的暴力を受けたとします。その元交際相手は、身体上は女性なのですが、心は男性というトランスジェンダーです。被害女性は男性器を挿入されたのではなく、指を使って襲われたとすると、加害者は罪には問われません。なぜなら、「強制性交等罪」の対象になるのは、“男性器を挿入する行為”とされているからです。男性器の挿入以外で被害に合うのはLGBTの人達に限ったことではありませんが、特に身体上女性同士の場合は男性器の挿入はあり得ません。例え木の棒を挿入されたとしても、男性器以外は、何を挿入されたかによって被害に差をつけるべきではないという理由から男性器を挿入された場合のみ「強制性交等罪」の対象になるとされているのです。
     確かに挿入されたものによって差をつけるべきではないですが、被害者の性別を問わないという方向に改正されたのであれば、性的被害の基準も改めて整えるべきではないでしょうか?
     例に挙げた被害女性の場合は、加害者を起訴できないまま泣き寝入りするしかなく、辛い記憶だけが残ってしまいます。何を性的暴力の基準にするかを定めるのが難しいのであれば、被害者が性的暴力だと告訴すれば認められるようにしてもいいのでは?と思います。
     そして「強制性交等罪」に改正されたことで課題とされることもあります。先月16日に刑法の改正案が参議院法務委員会で可決された際、あわせて付帯決議が可決されました。その中では、「『強制性交等罪』が被害者の性別を問わないものとなったことを踏まえ、被害の相談、捜査、公判のあらゆる過程で、被害者となりうる男性や性的マイノリティーに対して偏見に基づく不当な取り扱いをしないことを研修などを通じて徹底させるよう」にと政府に注文しています。警察や相談機関などが被害者の性別を問わないことに変わったということがはっきりと分かっていなければ、被害に遭った男性やLGBTの人達が相談すらできないこともあります。警察や相談機関などがきちんと研修を行って様々なケースを知って知識を持ってもらいたい、被害者達はそう願うでしょう。

    ●本質的な解決の道を見出すとき
     様々な性的指向が公になってきた現代、LGBTの差別問題が課題となっていますが、性的暴力はそういった性的マイノリティー以前に、一人の人間として扱う問題です。今回改正されたことの背景にもLGBTの人達の主張が強くなってきた時代背景があるのでしょう。LGBT自体の偏見や差別に対応するための法改正だとするならば、まだまだ改善すべき課題のある「強制性交等罪」のように感じます。男性器の挿入だけが性暴力だと認められるというのはLGBTでなくとも、女性の立場からして異議を唱えたくなります。女性同士の強姦でも、男性が受けた強姦でも、合意のない性行為は暴力であって、法的に裁けるように強姦の基準を設けてもらいたいものです。
     自分が性的暴力の被害に遭ったとしたらと考えるだけで、死にたくなるほどの心の傷を負うだろうと想像できます。被害者なのに、被害を受けた恥ずかしさもあり、誰にも相談できない人も多くいます。例え相談したとしても、性的暴力の対象にならないから、あるいは相談機関の偏見によって何の解決も見いだせないこともあるでしょう。今回の改正によって、性的暴力の現状や「強制性交等罪」の課題について参院法務委員会をはじめ、警察や相談機関などは真剣に考えてほしいものです。
     本来であれば性的暴力をふるうこと自体がもっと咎められるべきことなのですが、被害者側にもっと寄り添った法にしないと被害を食い止めることはできないでしょう。本来あるべき男女の性的指向が多様化してきているので、正しい愛し合い方ができなくなってきていることが一番の問題点です。愛し合うために行う行為を自分勝手な欲望を満たすためだけに行うことが暴力に繋がるので、問題の本質をどうにかしなければ、いくら法を変えたところで性的暴力がなくなることはありません。人を裁くための法では解決することができない問題です。
     問題をなくすためには人間の基本を培う教育や家庭環境を整える必要があるでしょう。そのためにはどうすればいいのか、簡単に答えは出ませんが、この法改正を機会に問題の本質を捉えて解決の道を見出すことを始めてもらいたいものです。

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