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    中村 仁
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    太田 正利
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    長谷川 良 ...
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    山田 寛
    山田 寛
    元読売新聞アメリカ総局長
    高橋 克明
    高橋 克明
    「ニューヨーク BIZ」CEO 兼 発行人

    中国国産旅客機、命がけの初試験飛行―「空飛ぶ万里の長城」-C919の未来は?

    「ABC時代が到来する!」

     2009年のアジア国際航空展覧会において、10分の1の模型でC919を初めて披露して以来、幾度となくこうビックマウスを放ったのは、国有企業の中国商用飛機有限責任公司(COMAC)(本社:上海)の関係者だ。
    COMACが手掛ける中距離ジェット旅客機C919型機が今後、エアバス(A)、ボーイング(B)と並ぶ、世界を代表する中距離ジェット旅客機になることを高らかに宣言したのだ。

    中国商用飛機有限責任公司(COMAC)製造のC919(同社ホームページより)

    中国商用飛機有限責任公司(COMAC)製造のC919(同社ホームページより)

     「B737のパクリでは?」との声が漏れても、官製メディアは「空飛ぶ万里の長城」などと盛り上げ、開発が順調であることや、「軽量化と高い燃費性能」をアピールしながら、「(何機)受注が決まった」などと度々、喧伝してきた。
    だが、習近平国家主席は2015年9月に訪米した際、ボーイング社の敷地内の空港から米国入りし、ボーイング機300機を注文し計380億ドルの契約を交わしたことが報じられた。C919の1号機の「組立て」が完了したのは、当初の計画から5年以上もずれ込んだ同年11月上旬。つまりボーイング機の爆買いは、中国国内の航空会社にC919を当分デリバリーできそうにないことから、その補填だったのだ。

     そのC919が5月5日、上海浦東国際空港からの初の試験飛行に成功したことが報じられた。3時間後に行われた記者会見で、機長はこう語った。「我々乗務員5名(機長・副操縦士・監査・エンジニア2名)は皆、救命胴衣を身に付けた。万が一、操縦不可に陥った時のために、機長室にはパラシュートとヘルメットも準備した万全の体制だった」

     79分間の空の旅は、日本的な感覚に置き換えれば、まさに「命がけの初フライト」だったようだ。しかも、雨降りだった前日は避けて、高度も3000メートル前後と低く、中距離ジェット機が飛ぶ1万メートル前後の高さまで上昇しなかったという。

     それでも、中国航空産業にとっては大きな第一歩であることは間違いない。中国メディアは「100年の夢が実現した」「エアバスとボーイングを追う」などの見出しで大々的に成功を祝った。

     高速鉄道などと並び、中国が国家の威信を懸けるプロジェクトと位置づけてきたのが、ジェット旅客機の開発・製造とその売り込みだ。とはいえ、国際市場はC919への関心をすでに失っている。その最大の理由は、連邦航空局(FAA)や欧州航空安全局(EASA)の型式証明を取得する目途がたっておらず、それでは国際線旅客機として使えないためだ。

     だが、中国の鼻息は荒い。「世界の企業23社が570機を購入予定」とも報じられた。事実は大半が中国国内の航空会社とリース会社による購入で、国家主導による「義務的な」お買い上げでしかないのだが……。
    習政権が掲げる国家戦略「中国製造2025」では、経済の新たな成長エンジンとして、先端産業の育成を強化し「製造業の強国」を目指すとうたわれ、航空機産業もその一翼を担う。海外の専門家によると、C919の現状は「エンジンなど中核部品はほぼ外国製で50%程度が国産」というレベルらしいが、「独自の知的財産権を保有する中国製」「中国が独自に大型旅客機を製造できるようになった」と中国はビックマウスを貫いている。

     補足すると、世界市場をほぼ独占している2社2型機、エアバス(A320型機)とボーイング(B737型機)は、C919型機と同じクラスの客席数150席前後の「中型」旅客機なのだが、中国メディアは「大型」旅客機と記している。

     さて、中国の西安飛機工業公司が開発した民用プロペラ機MA60(新舟60)は、この10数年、国内以外に中南米やアフリカ、アジア諸国など短距離間で飛んでいる。だが、「旧ソ連の小型機のパクリ」との揶揄のみならず、主に着陸時にトラブルが頻発しており、死者や重軽症者が出ていることから使用を停止した国もある。こういった悪評判から、中国製飛行機を〝空飛ぶ棺桶″と恐れる声もある。

     3年後の就航を目指しているC919について、日本の航空関係者の大方の見方は、「日本や欧米で飛ぶことは、少なくとも近い将来はない」と他人事だ。だが、日本人駐在員が中国国内線に乗る機会は多く、途上国のアフリカ各地や中南米で近い将来、飛ぶ可能性があるのだ。

     まずは、C919を米大統領のエアホースワンのように中国政府専用機としてしばらく使っていただき、共産党幹部に「身を挺して」安心安全を証明していただきたいものだ。

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