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  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
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  • 2014/7/08
  • 南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く
  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • 新閣僚に聞く
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  • 第2次安倍改造内閣スタート
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  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
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  • 米軍再建への課題-元上級将校の提言
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  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
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  • 安東 幹
    安東 幹
    共産党問題
    浅野 和生
    浅野 和生
    平成国際大学教授
    筆坂 秀世
    筆坂 秀世
    元日本共産党書記局長代行
    早川 忠孝
    早川 忠孝
    前衆議院議員
    細川 珠生
    細川 珠生
    政治評論家
    神谷 宗幣
    神谷 宗幣
    龍馬プロジェクト全国会 会長
    中村 仁
    中村 仁
    元全国紙経済記者
    中村 幸嗣
    中村 幸嗣
    元陸上自衛隊医官
    西田 健次郎
    西田 健次郎
    OKINAWA政治大学校
    櫻田 淳
    櫻田 淳
    東洋学園大学教授
    土屋 たかゆき
    土屋 たかゆ...
    前東京都議会議員

    ベンゼン79倍で見えてきた方向性

     豊洲市場への移転問題が益々混迷を深めている。この問題についての私の見解は、かつても本紙で明らかにしたように、「都議選の際に都民投票を実施し、残留か移転を決せよ」というものだが、とはいえ、専門家会議が安全宣言を出し、財政を重視する役人に押し切られて移転派が勝利すると、どこかで諦めていたところがあった。

     しかし、基準値の79倍を超えるベンゼンが豊洲から検出された事で、そのシナリオは無理筋になってしまった。何よりも第1に、都民に一応信頼されていた専門家会議の委員たちから「なかなか見られない現象」「初めての経験」「あまりにもショッキング」と驚きの声が続出し、平田健正座長に至っては「原因が分からない。なぜこうなったのか調べたい。このままでは評価できない。戸惑っている」と言う始末だ。これほどまでに政治問題化したうえにデータが信用できないとなると、よほど都庁に恩を売りたい御用学者以外は、誰も「豊洲は安全です」とは言わないだろう。では、役人はどうかと言えば、おそらくこの状況で小池知事に「ここまで投入した経費を考えれば豊洲移転以外の判断はあり得ません」と進言できる人間はいない。何故なら、それを知事に進言するためには79倍のベンゼンが出た理由を説明しなければならないからだ。

     なぜ専門家が戸惑うようなデータが今になって現れたのか。数千億円の経費を無駄にできないと考えた都庁の役人達が、移転を推進するために検出データを偽って報告していた(あるいは業者に虚偽のデータを報告させていた)と考えるのが、最も合理的な推測だ。その上、調査会社には都庁OBが天下っていたという状況証拠までそろっていては、役人としては、この問題に触れたくはあるまい。特定の調査会社に責任を押し付けるか、個人の告発が世に出るといった事態にならない限り、この問題は「限りなく黒に近いグレー」としてうやむやになる公算が高い。都庁の幹部達だって、それを望んでいるはずだ。

     ベンゼンデータの改ざんは、「知事や議員に豊洲移転を説明するためのポンチ絵に本当はあるべき空洞が無かった」レベルの罪ではない。前回のような左遷や最大6か月の減給でお茶を濁せないだろう。良くて懲戒免職、最悪の場合、刑事罰に問われても仕方がない悪行である。財政を考慮し走り始めた政策を推進しようとするのは役人の習性ではあるが、それ以上に大切なのは我が身である。そう、自己保身こそが役人最大の行動原理である。

     さて、専門家と役人が「推進派」から降りれば、どうしても豊洲に移転したがっているのは、都議会自民党の面々と築地の推進派仲買人しか残っていない。スポーツ紙レベルの情報では、その仲買人もベンゼン79倍で豊洲移転を諦めつつあるという。

     とすれば、何も都民投票などするまでもない。小池知事は、豊洲移転反対を明確にし、都議会自民党=「ベンゼン情報を改ざんしてまで豊洲に行きたい人達」VS「それを阻止する都庁改革派」というテーマで都議選を戦えば良い。ワンイシューによる選挙は知事の師匠、小泉純一郎元総理の得意技だったではないか。

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