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    荒川 英紀
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    松原 広幸
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    三井 俊介
    三井 俊介
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    三石 江里子
    三石 江里子
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    内藤 俊輔
    内藤 俊輔
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    外舘 孝則
    外舘 孝則
    NPO法人理事長
    高橋 富代
    高橋 富代
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    吉本 秀一
    吉本 秀一
    日本けん玉協会理事

    あなたも避けては通れない地球温暖化

     地球全体の問題なので自分だけは例外ということはありえないのが「地球温暖化」の問題である。だから、無関心な人たちも、私たち人間が「生きている」ということは等しく無料の酸素を吸収している。

     人間は無意識に「酸素を吸収」して「二酸化炭素を吐き出し」生きている。この「酸素」が約7分補給されなければ誰でも心肺停止で生命を維持できなくなる。

     また、私たちは生活していく上で産業活動の恩恵を受けている。産業活動の中で排出される温室効果ガス(二酸化炭素・メタン等)が地球を覆い、地球温暖化を招いている。

     20世紀そして今現在、温室効果ガスの吸収と排出の均衡が崩れて急速に空気中の濃度が上昇し、世界中の気温を上昇させ続けている。このままの状態が続けば、今後、数年~数十年後には地球の平均気温は1.8~4.0℃も上昇すると予測されている。

     最新の情報としてアメリカ海洋大気庁(NOAA)の2016年5月23日の発表によると、南極点において400万年間で初めて大気中のCO2濃度が「400ppm」に到達したと報告している。化石燃料消費によるCO2排出増の影響が地球上でもっとも及びにくいとされる南極点でも、ついに400ppmの大台に達したのである。こうなるともう地球全体のCO2の平均濃度は400ppmを下回ることはないと予測されている。

     2015年の地球全体の平均CO2濃度は39ppmであり、2016年は400ppmを超過することがほぼ確実となっている。このところ4年連続で大気中のCO2濃度は2ppm以上の上昇をしている。

    ◆「2℃」という目安は?
     地球温暖化問題では、気温上昇を、「産業革命以前と比較して2℃未満に抑えなければならない」という目標が言われている。2℃を超えると、大変危険な気候になってしまうと言われているが、その根拠は何なのか?

     この2℃という数字は、1990年代に当時の研究結果などを元に、政治的に決められた国際的な目標である。しかし、これを最初に唱えたのはイェール大学の経済学者、ウィリアム・ノードハウスで、1977年に論文の中で「過去10万年で経験したことのない気温(2℃以上の上昇)になると、コントロールがきかなくなる」と述べている。2℃を越えるとあらゆる植物が生育できなくなるという説もある。

     生態系が適応できるスピード以上の変化が起こることによって、食糧問題の発生・海面上昇によって一部の国では国土全体がなくなる心配もあります。

    ◆このまま何もしないとどうなるのか?
     このまま排出量削減のための取り組みを怠り、これまで通り温室効果ガスの排出を続けると最悪の場合、2036年までに産業革命前と比較して2℃上昇する可能性がある。

     現在においても異常気象によって(洪水・干ばつ・森林火災・熱波)世界各地で様々な自然災害や感染症の拡大による健康への影響もある。

     IPCCは、気温が5度上昇した場合、「地球全体で大規模な絶滅が起こる」「海岸線が世界規模で変化する」と予測している。

     気候変動は、予測よりも進行が速く、また、その影響も予測した以上に深刻である。緩やかな変化が起こっている間(ハリケーンや干ばつ、洪水などによる大きな被害が世界中で起こっている。当事者になるまでは気付くことができないが、破壊的な気象現象が頻繁に起こり始めると、対応できなくなる。

     いま、少しでも気候変動を緩やかにする行動を起こさないと近い将来自分自身か子供や孫の時代に「生存」の危機をもたらす危険性がある。

    ◆産業革命前より「2℃」気温が上昇でどうなるのか?
     米国学術研究会議、IPCC、世界銀行などによると、以下のようなことが起こると予想している

    ①「アメリカの山火事や野火の規模が、現在の4倍から8倍に上昇する」としている。
     現実に最近の情報では「アメリカの山火事による延焼面積が2015年に初めて1000万エーカーを超えた」と伝えられている
    ※アメリカにおける2015年の山火事による総延焼面積は12月31日までに1012万5149エーカー(約4万0975平方キロメートル)となり、史上初めて1000万エーカーを超えている。
    ※米農務省のトム・ヴィルサック長官は、気候変動と長期的な干ばつによって山火事への対応が厳しくなってきていると声明を発表している。

    アメリカで発生した森林火災や野火による延焼面積。棒グラフは各年の総延焼面積(単位: 100万エーカー)。折れ線グラフは1件当たりの平均延焼面積(エーカー)。点線はそれぞれのトレンドライン。データソースは全米省庁合同火災センター

    ②ハリケーンの強さが2%から8%増しになる
     地球温暖化による海水温の上昇により台風の威力が強大になり、これまで以上の強風や降雨の影響を受ける。現実に今年の日本列島へやってくる台風は例年になく多く、強い風と大雨をもたらしている。

    ③PCCの予測では、20%から30%の動植物の絶滅の危機が強まる
     絶滅のスピードは次第に加速しており、2億年ぐらい前の恐竜がいた時代は1000年に1種類の生物が絶滅したと考えられているが、200~300年前にかけては4年で1種、100年前には1年で1種のペースになっていった。そして1975年には1年間で1000種、今では1年間に4万種以上の生物が絶滅しているとされている。
     また、近い将来「絶滅危惧種」になると予想される生物は、ほ乳類で49%、鳥類では、77.7%だ。

    ④北極圏の氷の融解が引き続き起こり、1年あたり30%縮小を続ける
    ※海氷面積の記録が発表されたのは6月7日、米国立雪氷データセンター(NSIDC)が人工衛星を使って観測したところ、今年5月の海氷面積は1200万平方キロメートルだった。これは、2004年5月に記録されたこれまでの最小値より約5%小さく、1981~2010年の平均海氷面積と比較すると10%以上減っている。

    ⑤アメリカ、インド、アフリカの穀物生産高が10%から30%減少する
     干ばつや洪水の繰り返しにより、穀物の生産に大きな影響をあたえ、食料不足を招来する。

    ⑥淡水の供給力が20%減少する
     森林面積の減少により、安定的な降雨が異常な降雨に変化して、洪水になるために利用できる淡水量が減少する。

    ⑦海面が26センチから82センチ上昇する
     前から海面上昇は警告されてきたが、キリバスなどではすでに国土の大半が水没して国家の存亡に直面している。陸地にあった氷床が解けはじめていることで海面の上昇を招いている。

     このほかにも地球を守り育んできた「自然のエコシステム」が狂い始めている。その大元締めは圧倒的なバイオマスを抱える「熱帯雨林」の減少に由来する。

     熱帯雨林が減少したことにより、地球全体のエコシステムが従来のように作動しなくなったことなので、すべての森林の再生は必要だが、地球温暖化抑制の観点からは「熱帯雨林」の再生は一番重要な課題である。

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