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  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
  • オバマのLGBT外交 米国と途上国の「文化戦争」
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  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
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  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
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  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
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  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
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  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
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    宮崎 林司
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    内藤 俊輔
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    元青年海外協力隊
    外舘 孝則
    外舘 孝則
    NPO法人理事長
    高橋 富代
    高橋 富代
    元・下田市議会議員
    吉本 秀一
    吉本 秀一
    日本けん玉協会理事

    変わりゆく技術 ~VHSビデオレコーダー生産中止にあたって~

    記録に留めるということの難しさ

     国内主要メーカーによるVHSビデオレコーダーの生産が終了するというニュースが先だって流れました。そのニュースを聞いて、映像や音声の記録を残していくことの難しさについて改めて思い起こさせられました。情報を記録するという行為は、人類の歴史を語る上で欠かせないものであることは間違いありません。文字の記録や絵の記録は、石板や壁画から、紙とインク、印刷といった技術進歩の流れの中で変化してきました。では、音や映像を記録する方法の始まりはいつ頃なのでしょうか。

     音を記録の始まりについては、多くの人はエジソンの蓄音機を思い浮かべるでしょう。私は、まずオルゴールが思い浮かびました。

     音楽を記録し再生する最も古いものはオルゴールであったのではないかと思います。14世紀にカリヨンと呼ばれる鐘の音を鳴らす仕組みを自動化出来ないかという考えから「自動カリヨン」が生まれ、15世紀にぜんまいが考案され、カリヨンが時計に取り込まれました。1796年にはスイスの時計職人の手によって、「シリンダー・オルゴール」の原型が作られました。シリンダーを変えることで曲を変えることができ、まさにレコードの原型であったと言えます。

     また、自動演奏装置も音の記録であったと思います。自動演奏ピアノなどには、紙テープなども用いられていました。

     そして、1877年エジソンによる「フォノグラフ(Phonograph)」が登場して音の記録再生が一般に大きく広がっていくことになります。

    1881年 ベル研究所でグラフォフォンが開発
    1887年 ベルリナーにより、SPレコードの原型となるグラモフォンが考案
    1909年 日米蓄音器製造株式会社により、日本で初めて平円盤レコードの製造が行われ、SPレコード(平円盤・平音盤)が登場
    1948年 LPレコード
    1954年 EPレコード(45回転)ドーナツ盤が登場

     19世紀に登場した磁気テープも第二次世界大戦後に録音用として普及していきます。

     オープンリールデッキから、カセットテープレコーダーと家庭で録音するための装置が出てくると、家庭で録音・再生して楽しむということも一般的になっていきます。私が物心ついたときに、家にソニーの小型オープンリールデッキがありました。今も実家にあり、ちゃんと動くと思います。

     また、カセットテープデッキが教育教材として売られ、LL録音といった複数トラックを利用した英会話教育用のカセット教材もありました。

     録音ということでは、「レコードとカセット」が、ひとつの時代を作っていました。そんな中でウォークマンの登場は画期的なものでした。

     一方で、映像を記録するという技術は、18世紀に初期技術が登場し、19世紀には銀板写真が登場して広がっていきます。20世紀に入るとフィルムカメラが作られ、映像の記録再生技術も登場します。

     家庭で映像を記録再生するようになるのは、8ミリ映写機と8ミリカメラの普及が大きかった。技術の進歩は映画からテレビへと映像の文化を進歩させ、家庭で映像の録画再生ができる時代へと進んでいくわけです。

     家庭用ビデオデッキとして登場してきたので「ベータ」と「VHS」という2大製品でした。ベータが先行していましたが、非常に高価でしたので一般に普及するまでには至っていませんでした。VHSは、まさに価格面で大きくリードしたと言えます。また、レンタルビデオの登場と、そのソフトのラインナップにおいてVHSが大きくリードしたことが、市場競争での勝因であったと感じます。VHSはNHKのプロジェクⅩでも取り上げられましたが、パーソナルな映像文化の普及に大きく寄与したと言えます。

     技術の進歩は止まることなく、録音も録画も、より高品質でよりコンパクトへと変化していきました。1982年CDが登場、1988年シングルCD、そして、MDが登場します。映像に関しても、8ミリビデオが登場し、VHSもVHS-C – S-VHS / S-VHS-C – W-VHS – D-VHS と変化していきました。その中で、VHD、LDという光ディスクが登場。カラオケや映像ソフトは光ディスクへと媒体を変えていきました。そして、1996年DVDが登場して、2003年ブルーレイが登場しました。

     録画再生媒体の変化は、その録画再生装置の変化でもあり、変化にともなって装置の販売が終了するという歴史を繰り返してきました。ソフトの再生環境を維持するのが困難であり、それはパソコンのデータ記録媒体でも同様です。技術の進歩の流れの中で、情報=音声画像データの記録媒体や品質も変化し、その装置も変化していきます。古い技術や装置は、市場の中で残念ながら消えていく運命にあります。

     VHSは、数ある記憶媒体の中では、非常に長生きであったと言えます。皮肉なことに、技術的には高くないフィルムの時代の記録の方が長生きしています。再生装置の構造が簡単であることも一因で、レコードプレイヤーは今も生き続けています。カセットテープの方が早く消えていった感じですね。

     そして、ネットワーク時代となり、情報は記録媒体を買う時代から、記録媒体へダウンロードする時代に変化しました。TV録画もハードディスクに記録という時代。DVDやブルーレイも、いずれ消えていくのかもしれません。VHS装置の製造終了は、時代の変化の象徴的な出来事のひとつであると言えます。

     数多く購入し楽しんできたVHSソフト、LDソフトが再生できなくなる。残念ですが仕方ありません。しかし、多くのソフトを購入する人たちがいたこらこそ、次世代の技術開発が進み、今の技術があるのです。

     VHSやLDで販売されていたソフトがDVDで再販され、ブルーレイでも再販されています。時代の流れのなかで、記録媒体は変化しても、ソフトであるコンテンツは変わらない魅力を次の世代へと伝えられていくのでしょう。

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