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    「紫陽花=アジサイ」は間違い!? 紫陽花の正体とは?

     梅雨真っ只中ですが、先日は梅雨明けのような暑さに見舞われました。雨が降る中、キレイに咲いてるアジサイも強すぎる日光に焼かれて元気がなくなったように感じます。それでもまだまだ梅雨の時期。今の時期しか咲かないアジサイをもっと堪能したいものです。

     アジサイは漢字で書くと「紫陽花」となりますが、よく考えてみたら不思議な当て字です。ふと気になり、「紫陽花」の語源についてちょっと調べてみることにしました。

    藍色の可憐な小花がたくさん咲く様子から

     アジサイの語源にはさまざまな説がありますが、一番ポピュラーな語源は、「藍色が集まったもの」を意味する「集真藍」(アズサアイ)が変化したものとされています。本物の藍で染めたような色の花がたくさん集まって咲くという意味で、「集(アズ)真(サ)藍(アイ)」が語源とする説です。

     「アズ」は集まっている様子という意味で、特に小さいものが集まることを指しています。「サイ」は、接続詞の「サ」と「アイ(藍)」の約、つまり、「サアイ」の約で、青い小花が集まって咲いていることから、この名前がつけられたとされています。

     また、「あぢさゐ(味狭藍)」という意味で、「あぢ(味)」は評価としてのほめ言葉、「さゐ(狭藍)」は花の青色をさす意味とする説もあります。

     最古の和歌集『万葉集』では、「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字があてられて書かれているなど、語源としてはっきりとしたものはないとされています。
     
    アヂガモの羽根の美しさから

     他に説はないかと調べてみたところ、まったく違う説があることが分かりました。アジサイの語源は、旧仮名遣いで「アヂ・サハフ・アヰ」(鳬障藍)だとする説です。

     「アヂ」というのは、「アヂガモ」のことを指しているそうです。「アヂガモ」とは、現代では「トモエガモ」と呼ばれている、シベリア東部に繁殖し、日本や朝鮮半島・中国東部に飛来し越冬する小型の渡り鳥のこと。雄の羽根は、頭部に淡い黄褐色と緑色の巴模様がある、キレイな作りをしています。

     そして、「サハフ」というのは、さえぎる・妨げるという意味の「障(さ)ふ」からきています。「アヂ・サハフ」というのは、「アヂガモを網でさえぎって、捕える」という意味で、アヂガモが網にかかっている状態を表している言葉です。

     「アヰ」というのは藍色を意味する言葉で、つまり、「アヂ・サハフ・アヰ」というのは、アジサイの藍色の小花が集まって咲いている光景を、アヂガモのキレイな色の羽が網の中でバタバタとしている様子に例えて名付けられたといこうことなのです。

    名付け親は、中国の白居易と、日本の源順

     アジサイのさまざまな語源は分かりましたが、現代で使っている「紫陽花」という漢字は、古来の日本では使われていませんでした。では、「紫陽花」という漢字はどこからきたのでしょうか?

     日本で初めて「紫陽花」が用いられたのは、平安時代中期に源順(みなもとのしたがう)によって編さんされた『倭名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう)という百科事典の中でした。その中で源順は、紫陽花をこのように解説しています。
     「紫陽花 白(ハク)氏(シ)文(ブン)集(シュウ)律(リッ)詩(シ)云、紫(シ)陽(ヤウ)花(カ)  和名 阿(ア)豆(ヅ)佐(サ)井(ヰ)」

     白氏文集は唐の詩人、白居易(ハクキョイ=白楽天)の漢詩集のことです。その詩集の中に「紫陽花」という漢詩が収められています。漢文を日本語に訳すと以下のようになります。

     「招賢寺に一樹の山花があるが、誰も名前を知らない。色が紫で、よい香りがする。芳麗で愛すべきであり、ほんとうに仙界の植物のようだ。それで、これを紫陽花と名づけた。いつ、この花木が仙界に咲いていて、また、いつごろ、この寺に移し植えられたのか分からない。人間界に咲くけれど、花木の名前を知る人はない。だから、君の名を紫陽花と呼ぶことにしよう」

     このような意味の詩を読んだ源順は、「紫陽花」を「アヅサヰ」と解釈し、「和名 阿(ア)豆(ヅ)佐(サ)井(ヰ)」としたのでした。

    「紫陽花」と「アジサイ」は違う花だった

     白居易のいう「紫陽花」は、よい香りがするとありますが、実際アジサイの花の香りはそんなにしません。それに、アジサイは日本が原産なので、当時の中国にはまだ咲いていなかったと考えられます。現代では、白居易が名付けた、花が紫色で香りが良い「紫陽花」というのは、杭州・隠霊山に咲く「紫桂」というモクセイの花木であったと解明されています。ちなみにそれは、おそらくライラックだろうと言われています。

     とはいえ、紫色をした陽の花というイメージと、アジサイが重なるのも頷ける気がします。きっと源順も、可憐な美しい花のアジサイにぴったりな名前だと思って、「紫陽花=アジサイ」としたのでしょう。

     こうやって語源を調べてみると、アジサイの名前の美しさがさらに際立って、道端に咲いているアジサイを、ただ通り過ぎるのではなく、花弁のひとひら、ひとひらを丁寧に見つめたい、そんな気持ちになります。

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