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  • 彩島 うた
    彩島 うた
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    ココ浅井
    ココ浅井
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    きむむ
    きむむ
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    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    世界中で話題になった小学生の奇跡

     先月の5月28日から北海道七飯町の林道で行方不明になっていた田野岡大和君が、行方不明から7日目に発見され、無事に保護されました。発見されるまでの間、大和くんはお仕置きとして車から降ろされた場所から7キロ離れた所にある陸上自衛隊駒ケ岳演習場の宿営施設で過ごしていたそうです。熊が出ると言われている山の中、大人であればその場にうずくまって誰かが探しに来てくれるのを待つ人も多いでしょうが、小学生の大和君は泣きじゃくりながらもその日の夜には自衛隊の宿営施設に辿り着いていたといいます。

     夏が近づいているとはいえ、北海道の山中は10度まで気温が下がり、発見されるまでの6日間は何も食べ物がなく、お腹を空かせた状態の中、よく無事でいられたと日本だけではなく、海外からも称賛と驚きの声が上がっています。大きなけがや体調不良もなく、無事に発見された背景には様々な奇跡があったのでした。

    ●大和君が起こした奇跡の数々
     大和君が6日間を過ごした場所は、自衛隊の演習場内の廠舎と呼ばれる宿営施設。まずそこにたどり着けたことが1つめの奇跡です。報道によると、車から降ろされた場所から廠舎に行くまでの間の道は、一本道ではなく、分かれ道やT字路などもあり、正しい道を選ばないと廠舎には真っすぐ辿り着けなかったそうです。歩いて10キロはある道程なので、普通でも3時間程度はかかる道程ですが、大和君は「5時間ぐらいかかった」と警察に話しています。歩いている途中で日は落ち、辺りが真っ暗な状況の中、大和君はひとりで歩き続けたのでした。

     本当は車を追いかけたかったのでしょうが、泣きじゃくって混乱していたため、車の進行方向とは逆の山道に入ってしまったと考えられています。山の中に入り込んだら、下手をすれば道がない所まで分け入ってしまいそうですが、大和君は幸運にも自衛隊の宿営施設までたどり着けたのでした。そしてそこでも2つめの奇跡が起きました。普段であれば廠舎の鍵はかけられているのですが、その日は廠舎に2つあるドアの片方は施錠されていなかったのです。

     廠舎の中は広々としているのですが、隊員が就寝時に使うマットがある他はストーブしかない殺風景な場所です。ストーブがあるならそれで暖をとれたのかと思いきや、発電機なしでは使用できないもので、電気が使えない状態だったため、ストーブは使えませんでした。そこでどうしたかというと、大和くんはマットを2つ取り出し、マットとマットの間に潜り込んで暖をとっていたのでした。この発想ができるのは凄いなと思いましたね。子供だからといっても小学生の男の子。生きるために頭をフル回転させて色々と試行錯誤したのでしょう。その判断ができたことも3つめの奇跡と考えていいのではないでしょうか。

    ●子供ながらに冷静な判断ができた大和君
     さらに4つめの奇跡もあります。大和君の試行錯誤は暖をとる際だけではなく、演習場に設置された水を飲む際にも発揮されました。水飲み場は普段、元栓が閉まっており、おそらく大和君がたどり着いた時も閉まっていたと考えられています。蛇口の配水管の下の方に元栓があるのですが、大和君はその元栓を開けて水を飲んでいたと報道されていました。なかなか冷静だなと感心してしまいます。親から置き去りにされたことに相当なショックを受けていたら、精神状態も危うくなってしまいます。そんな時、喉の渇きを覚えて目の前に蛇口があるのにひねっても水が出ないとなったら、パニックになって元栓を探すこともできないのではないでしょうか。

     子供ながらに親から置き去りにされたのであれば、いつまで泣いていても仕方がない、とにかく今は生きなきゃと思ったのか、冷静な判断をしたおかげで無事に生き延びることができたのでしょう。また、廠舎に入れた翌日から雨の日が多くなったためか、無理に出歩かず、体力を消耗しなかったことが幸いしました。

     大和君の判断と数々の奇跡、それに天候もプラスし、体調に問題ない状態で6日間を過ごすことができたのでした。

    ●親からの謝罪が、子供との信頼関係を取り戻すカギ
     大和君が発見された際の、大和君の父や祖父の姿、インタビューなどが報道されていました。家族内に充満していた不安が爆発的に喜びと安堵に変わり、特に両親は涙を流して大和君を抱きしめたことでしょう。父の貴之さんは大和君と再会した際に、「とても辛い思いをさせて本当にごめんな」と謝りました。大和君はそんな父親に対してもういいよと言うように「うん」と頷いたそうです。

     客観的に見れば虐待なのではと疑ったり、親子の信頼関係が取り戻せるのかと不安になったり、様々な意見があるとは思いますが、今後のことは大和君と両親との親子内の話しになってきます。外野からとやかく言うことはないですが、父親として再び子育てのチャンスを与えられた貴之さんはもう2度と同じ過ちはしないことでしょう。

     子供が世の中に出た時に立派な大人になれるよう育てるためには上手く行くことばかりではないでしょう。今回のようにやり過ぎてしまうこともありますし、ついカッとなって子供に怒りをぶつけてしまうこともあるでしょう。親として過ちと反省を繰り返しながら、親も子供と一緒に成長していくのだと思います。子供からすれば、いくらショックを受けることをされたとしても、謝ってくれる親を嫌いにはなれませんし、親子の信頼関係が崩れることもないでしょう。カメラの前で深々と頭を下げ、息子にも謝ったという貴之さんの姿を見て安心しました。きっと子供をきちんとしつけなきゃという使命感だけが先立ってしまったため、今回のような騒動になったのでしょう。今後は親子で信頼関係を取り戻して、強い親子の絆を結んでいってほしいと思います。

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